「気を遣いすぎて、誰といても心から休まらない」あなたへ ── 人間関係で“疲れるのが当たり前”になっていませんか?
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
今日は、「誰と一緒にいても、なんだか疲れてしまう…」
そんなふうに感じているあなたに向けて、お話を届けたいと思います。
楽しいはずなのに、心が休まらない…
人との時間が嫌いなわけではない。むしろ、話しているときは楽しいし、相手のことも大切に思っている。
それなのに、帰り道やひとりになった途端、どっと疲れが出てくる…。
そんな経験、あなたにも心当たりがあるかもしれませんね。
「どうして自分だけこんなにぐったりしてしまうんだろう」
「ちゃんと楽しんだはずなのに、心が重い…」
…そうやって、自分を責めてしまうこともあるかもしれませんね。
でも、疲れてしまうのは、決してダメなことではありません。
それは、あなたが人と関わる中で、一生懸命に“空気を読んでいる”からこそ起こること。
例えば、
相手の表情や話し方をよく観察していたり、場の雰囲気を和ませようと気を配ったり、気まずくならないように話題を慎重に選んだり…。
無意識のうちに、その場を大切にしようと、心も体もフル稼働していたのかもしれません。
空気を読んだり気を遣ったりという行為は、あなたの想像以上に神経を使います。
心にブレーキをかけたり、言葉を選んだり、笑顔を保ったり……常に注意を払っている状態が続くことで、知らず知らずのうちに心身ともに疲れてしまうのです。
だから、人と会ったあとは、何もしていないのにぐったりする——という感覚が生まれます。
つまり、人と会った後の「疲れ」は、あなたがどれだけ頑張ったかの証。
「人と会っただけなのに疲れた」と感じるかもしれませんが、「会うだけで疲れるほど、色々考えて対応した」ともいえるのです。
相談事例:「自分でも理由がわからなかったんです」
Hさん(30代・女性)は、「人と会うのは好きだけど、いつもどこか疲れてしまう」と話してくださいました。
その疲れの理由が自分でもよくわからず、「私は人付き合いが向いていないのかな」と悩んでいたそうです。
お話を聴いていくうちに、Hさんは相手に合わせようと話題を選んだり、沈黙が気まずくならないように話し続けたりと、ずっと気を張って過ごしていたことに、ご自身で気づかれました。
「楽しい時間を過ごしていたつもりだったけど、実は“ちゃんとしよう”ってすごく頑張っていたんですね」と話してくれました。
疲れるのは「がんばった証拠」
誰と会ってもどこか疲れてしまうのは、それだけあなたが丁寧に関わってきた証でもあります。
その疲れは、あなたが丁寧に人と関わってきた証。
だから、『疲れやすい自分』を責めなくてもいいんです。
むしろ、人との関係を大切に思うからこそ、見えないところでたくさんの気遣いをしてきた——
そんな自分に「おつかれさま」と声をかけてあげてください。
自分のペースで関わっていい
人との時間も大切にしたい。
でも、ひとりの時間も必要。
そのどちらも、あなたにとって大切なものです。
「どちらを選ぶか」ではなく、「どちらも大切にしていい」
そんな心持ちで、自分のペースに合わせて人と関わっていくことが、心を疲れさせすぎないためのポイントです。
楽しかった時間のあとに、疲れた心をゆるめる“自分だけの回復時間”をつくってみてくださいね。
最後に
人と会うのは嫌じゃない。楽しいはずなのに、どこかしんどい。
——そんなあなたは、きっとやさしくて、まわりのことを丁寧に考えてきた人です。
でもそのやさしさを、これからは「自分にも」向けてあげてください。
疲れた心がほっとできる時間を、ちゃんとつくってあげてください。
そしてもし、「しんどいけれど、うまく言葉にできない」そんな気持ちをひとりで抱えるのがつらくなったときは——
ここに、安心して話せる場所があることを思い出してくださいね。
「どうか、あなたの気遣いが、あなた自身を疲れさせすぎないように。
自分にもやさしくできる時間を、少しずつ増やしていけますように。