「母に優しくしたいのに冷たくしてしまう…」母と会うとイライラするのはなぜ?
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
✔ 「母に優しくしたいのに、つい冷たくしてしまう…」
✔ 「昔はあんなにひどかったのに、今は弱々しくなって…」
✔ 「会うたびにイライラしてしまうのは、私の心が狭いから?」
このように、母親との関係に悩むことはありますか?
この思いは親が高齢になるほど強くなることが多く、過去に母親から傷つけられた経験がある人ほど「母が弱っていく姿を見ると、冷たくするのもつらい」という葛藤を抱えやすくなります。
そんな自分が酷い人間なのではないかと、思い悩む人は少なくありません。
・なぜ、母といるとストレスを感じるのか?
・どうすれば、自分を責めずに向き合えるのか?
今日は、その理由についてお伝えできればと思います。
イライラするのは、まだ傷ついているから
「母に優しくしたいのに、つい冷たくしてしまう…」
「今さら、優しくなんて出来ない…」
そう感じる人は、無意識のうちに「まだ過去の傷が癒えていない」ことが多いです。
幼いころ、母の言葉に傷ついた経験があったり、母の機嫌をうかがいながら生きてきたりすると、大人になってからも「母の前では本当の自分でいられない」と感じることがあります。
すると、母が年老いてきたとき、過去の厳しかった姿と今の弱々しい姿のギャップに戸惑い、気持ちの整理がつかなくなることもあるのです。
「もう大人なのに…」と思ってしまうあなたへ
母を前にするとイライラしてしまうのは、大人になった今でも母との関係が影響を与えているから。
本当はもう許せたと思っていたのに、いざ会うとモヤモヤしたり、感謝しなきゃと思うのに素直になれなかったり、母と過ごす時間が無性に疲れる――こうした感情は、「過去の気持ちが消化しきれていない」ことの表れかもしれません。
親との関係は、他のどんな人間関係よりも深く心に影響を与えます。
だからこそ、「もう大人だから」「過去のことだから」と、自分の気持ちを押し込めるのは、かえって苦しさを増してしまいます。
ではどうすればいいのか…ということですが、苦しみから抜け出すには「今の自分が本当はどう感じているのか?」を知ることが大切です。
もう大人だとしても、残ってしまうくらいに傷ついたということ。
過去のことだとしても、割り切れないくらいの思いがあったということ。
ーまずはそのことを「それでいい」と受け入れ、無理に感謝しようとせず、「私はまだ傷ついているんだな」と認めることで、少しずつ心が整理されていきます。
📩 相談事例:Kさん(40代・女性)のケース
「母を見ていると、正直イライラします。
昔は私を傷つけるような言葉ばかりだったのに、今はすっかり弱くなって…。
周りには『お母さんを大事にしなよ』と言われるけど、母が弱るほど、私の気持ちは複雑になっていくばかりです。
でも、そう思う自分にも罪悪感があって…。母と過ごす時間が、どんどんストレスになっています。」
Kさんは、「母を許せない自分」に苦しんでいました。
でも、カウンセリングを通して「許せないのではなく、まだ心が傷ついているだけ」だと気づいたのです。
「母との時間=ストレス」になってしまう原因
母との関係に苦しむ人の多くが、「母の期待に応えなきゃ」「親は大事にしなきゃ」と無理をしてきた過去を持っています。
でも、どんなに努力しても心が追いつかず、会うたびにストレスを感じる―― そのたびに「冷たい人間なのでは」と罪悪感を抱えてしまうことも。
長年の積み重ねによる感情は、簡単に整理できるものではありません。
だからこそ、まずは「イライラする自分を責めないこと」が大切。
「イライラしてはいけない」と抑え込むほど、かえって感情が強くなり、心の負担が増えてしまうからです。まずはその気持ちを否定せずに受け入れることで、自分にとって無理のない向き合い方を見つけやすくなります。
母との関係に疲れたら…「息抜き」も大事
母との関係に悩むと、「どうにかしなきゃ」と思ってしまうかもしれません。
でも、大切なのは「あなたの心が少しでもラクになること」。
まずは、少しだけ距離を見直してみるのもひとつの方法です。
たとえば、会う頻度を調整する、短時間だけ会うようにする、電話やメッセージのやりとりに変える。また、母以外の人と話す時間を増やしたり、一人の時間を意識的に作ることで、気持ちが落ち着くこともあります。
「こうしなきゃいけない」と思いすぎず、あなた自身の心を守ることを大切にしてほしいなと思います。
母との関係で苦しくなったら、「なぜ私はこう感じるんだろう?」と、一度立ち止まってみてもいいかもしれません。
「母に対して、どう接すればいいのかわからない…」
そんな気持ちを整理するために、必要ならカウンセリングも活用してみてくださいね。
あなたの心が、少しでも軽くなりますように。