「みんなとうまくやる」「仲良くしなきゃ」を手放すと、人間関係はもっと楽になる
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「みんなと仲良くしないといけない」
「誰とでもうまくやるのが大人」
「嫌でも合わせなきゃ、人間関係がうまくいかない」
こんなふうに思って、苦しくなっていませんか?
大人になってからも「みんなと仲良くしなきゃ」と頑張りすぎると、疲れてしまうことがあります。
今日は、「みんなと仲良くしなくてもいい」という考え方について、お話ししていきますね。
「みんなと仲良く」は過去に植え付けられたもの
✔ 「喧嘩しないで、みんなで遊びなさい」
✔ 「好き嫌いを言わず、誰とでも仲良くしなさい」
✔ 「輪を乱すのはよくない」
クラスの友達、近所の子、親戚の子…子どもの頃に、誰とでも仲良くするのがいい子だと教えられてきた人は多いのではと思います。
もちろん、協調性が大切なこともあります。
ですが、「どんな人とも仲良くしなきゃいけない」と思い込むと、自分の気持ちを後回しにして、無理をすることが増えてしまうのです。
「なんとなく嫌だな」は、大切なサイン
💬 相談事例:「みんなと仲良くするのがしんどい」
「職場の飲み会に誘われるたび、『行かなきゃ…』と思ってしまいます。本当はあまり気が乗らないのに、断るのも悪い気がして。
でも、いざ行っても気を遣いすぎて疲れてしまい、帰った後にぐったりしてしまいます。みんなと仲良くしなきゃ、と思うほどしんどいんです。」
✔ なんとなく気を使いすぎて疲れる
✔ 一緒にいると、なぜか自己嫌悪になる
✔ 会ったあとに、どっと疲れが出る
誰かと一緒にいるとき、こんなふうに感じることはありませんか?
それは、相手の言動や雰囲気があなたの心に負担をかけているサインです。
上記の相談者には、「こういう違和感を抱く相手とは、無理に仲良くしなくても大丈夫」だということを伝えました。無意識のうちに気を使いすぎたり、相手に合わせようとして自分を押し殺していると、心が疲れてしまうからです。
人間関係は「心地よさ」が大切。違和感を覚える相手とは距離を取っても大丈夫です。あなたが無理をしなくてもいい関係を大切にしてくださいね。
これはわがままなこと?
💬 相談事例:「苦手な上司がいる」
「職場に、苦手な上司がいます。というか、正直嫌いです。仕事では会話しますけど、雑談とかは無理です。親に話したら、それはわがままだと言われました。人のいいところを見つけようって言われるけど、できません。」
「嫌な相手を避けるのは、わがままなのでは?」
「仲良くなれるように努力すべき?
このように悩まれる方も、いるかもしれません。相談者のように、親や周囲から「仲良くすべき」「わがままだ」と指摘を受けることもあるでしょう。
でも、「苦しい」と思いながら人に合わせ続けることのほうが、自分にとっても相手にとっても、いい関係とは言えません。
無理に仲良くしようとすると、心がすり減り、自分らしさを失ってしまうからです。
我慢し続ける関係は、いつか限界が来てしまうもの。無理を重ねるほどストレスが積み重なり、相手に対しても疲れや不満が募りやすくなります。
自分が安心できる距離を選ぶことも、大切な人間関係の形なのです。
自分を大切にできる関係を選ぶ
次に挙げるのは、「みんなと仲良く」を手放した実際の相談事例です。
💬 相談事例:「自分を大切にできる関係を選んだ」
「以前は、どんな相手にも『嫌われないようにしなきゃ』と気を遣っていました。でも、それで疲れてしまって…。
カウンセリングで『自分を大切にできない関係なら、少し距離をとってもいい』と言われたとき、すごくホッとしました。
それからは、心から安心できる人との時間を大切にするようになり、無理に合わせなくてもいいんだと思えるようになりました。」
「自分が心地いい関係」を
✔ すべての人と仲良くしなくてもいい
✔ 「なんとなく嫌だな」と感じる気持ちは、無視しなくていい
✔ 自分を大事にできない関係なら、少し距離をとってもいい
すべての人と仲良くしようとすると、無理をしたり、気を遣いすぎたりして疲れてしまいます。
でも、本当に大切なのは「自分が安心できる人」との関係です。
心地よい関係を築ける相手と過ごすことで、自分らしくいられ、余計なストレスも減っていきます。
「みんなと仲良く」ではなく、「大切にしたい人を大切にする」と考えると、人間関係がぐっと楽になりますよ。
「みんなと仲良くしなくてもいい」と思うことは、決して悪いことではありません。
自分の気持ちを大切にするのは、わがままではなく、自分を守るために必要なことです。
それでも、距離のとり方に迷ったときや、一人で悩んでしまうときは、カウンセリングなどを活用してみるのもひとつの方法です。
あなたの心が少しでも軽くなりますように。