人と会うのは楽しいのに、すごく疲れてしまうあなたへ ─「楽しい」と「疲れる」が同時に存在するときの心の仕組み
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
今日は、
人と過ごす時間は嫌いじゃない。むしろ楽しいと感じる。
それなのに、帰り道や次の日にどっと疲れてしまう…。
そんな気持ちを抱えているあなたに、お話を届けたいと思います。
楽しいはずなのに疲れてしまう
「その場では笑っていたのに、帰ってきたらぐったり…」
「友達と会うのは好きなのに、なんでこんなに疲れるんだろう」
このような経験、ありませんか?
楽しい時間を過ごしたはずなのに、帰ってくると心も体もどっと重たくなる…。
「人と会った翌日は、ぐったりして動けない」という声も、実はよく聞かれます。
それ以外にも、その場では何とも思わなかったけど、家に帰ってモヤモヤしたり、「もっとこうすればよかったかな」なんて考え込んだり…。
「楽しかった」と「疲れた」が同時にあると、どちらが本当の気持ちなんだろう…と戸惑ってしまうこともありますよね。
人といるのが苦手なわけじゃない
この疲れは、決して「人付き合いが苦手」だからではありません。
むしろ、丁寧に相手に気を配っていたからこそ、たくさんのエネルギーを使っていた証。
相手の話をしっかり聴いていたり、場の雰囲気を和ませようとしたり、気まずくならないように話題を選んだり——
あなたなりに「その場を大切にしたい」と思っていたからこそ、自然と力が入っていたのかもしれません。
知らず知らずのうちに気を張っていると、身体も心も緊張しっぱなしの状態になり、あとからどっと疲れが出てくるのです。
つまり疲れの大きさは、「誰かのために頑張った証」ともいえます。
相談事例:一緒にいるのに、疲れてしまうHさん
Hさん(30代・女性)は、友達との集まりが好きな方でした。
でも、帰ったあとは毎回のようにぐったりして、しばらく動けないこともあると言います。
「楽しかったはずなのに…どうして?」と自分でも不思議だったそうです。
お話を聴いていくと、Hさんは会話が途切れないように話題を考えたり、相手が気を悪くしないように言葉を選んだりと、頭も心もずっとフル回転だったことに気づかれました。
「たしかに…ちゃんと“楽しい”を頑張ってたのかも」「疲れる自分がダメだって思ってたけど、そうじゃなかったんですね」と、少し驚いたように微笑まれていたのが印象的でした。
疲れたら、それだけ丁寧に関わっていた証
どんなに大切な人とでも、楽しい時間を過ごしても、心が疲れてしまうことがあります。
つまり、「疲れた…」と感じたとき、それは「人といたことが間違いだった」のではなく、「それだけ丁寧に相手と向き合っていた」証。
人のことを全く気にしなければ、人と居てもそれほど疲れは感じないからです。
そして、誰かに気を配るやさしさは、あなたの素敵な一面です。
でも、そんなあなただからこそ…
そのやさしさを自分にも向けてあげてほしいのです。
疲れるのがダメなのではなく、疲れる自分をダメだから変えようとするのではなく、『疲れるほど頑張っている自分』を労ってあげてください。
少しずつ、自分のペースを大切にしていく
たとえば…
帰ってから「今日もがんばったね」と、自分に声をかけてあげる。…そんな小さなことでも、疲れた心がほっとゆるみます。
人と過ごす時間も、ひとりで過ごす時間も、どちらもあなたにとって大切な時間なのではと思います。
だからこそ「どちらかを選ぶ」ではなく、「どちらも大切にする」ことが、心地よく人と関わるコツかもしれません。
気分や体調によって、「どちらにするか」をあなたがその都度、決めてもいいのですよ。
最後に
「人と会うのは楽しい」
その気持ちがあるなら、その時間も思いも大切にしてください。
でももし、心がぐったりと疲れてしまったなら——。
それは、あなたの心が「ちょっと立ち止まってほしいな」と、そっと教えてくれているのかもしれません。
誰かとの関係を大事にするように、自分の心にもやさしく接してみてくださいね。
そして、もし疲れが続いてしまったときには、安心して気持ちを休められる場所として、Pocheのメールカウンセリングも思い出していただけたら嬉しいです。
あなたが、自分のペースで人とつながっていけますように。