「私のせいで家族が不幸に…」「私のせいで子どもが…」 ——自分のせいだと思ってしまう時に思い出してほしい「投影」の話
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こんにちは。
心理カウンセラーのPocheです。
「私がちゃんとしていないから、子どもがつらい思いをしてるのかも」
「私のせいで、家族がうまくいかないのかもしれない」
そんなふうに、“自分を責める気持ち”を抱えていませんか?
あなたがもし、そう感じたことがあるのなら——
それは、あなたの中にある優しさや責任感の強さが、そう思わせているのかもしれません。
でも実はそこには、「投影」という心の仕組みが関係していることもあるのです。
投影とは?——自分の心が、他人や出来事に映るとき
心理学には「投影(とうえい)」という言葉があります。
それは、自分の内側にある感情や思い込みが、無意識に外の世界に映し出されること。
たとえば、自分の中に「私は人に迷惑をかける存在だ」という思い込みがあると、
子どもが誰かとトラブルになったとき、「きっと私のせいだ」と強く反応してしまうことがあります。
でも、それはあなたが“本当に悪い”という証拠ではありません。
過去の出来事、誰かに否定された経験、自分を責めるしかなかった幼い頃の記憶——
そんな「心の古傷」が、今の現実に投影されて見えているだけかもしれないのです。
投影は誰にでも起こる心の反応
この「投影」という仕組みは、特別なことではなく、誰にでも起こる自然な反応です。
私たちは、心の中の不安や傷ついた部分を、無意識に周りの人や出来事に重ねてしまうことがあります。
でも、それに気づくことができれば——
「これは本当に今の出来事だけのこと?それとも、昔の感情が重なっているのかも?」と、
少しずつ自分の内側を見つめるヒントになります。
「全部が自分のせい」じゃなくていい
「自分を知ること」は、確かに生きやすさにつながります。
けれど、「全部が投影」「すべては自分次第」「世界は自分の心の鏡」——
そんな言葉を“絶対のルール”のように信じすぎると、かえって自分を苦しめてしまうことがあります。
たとえばご相談で多いのは、次のようなものです。
- 「子どもがいじめられるのは私の行いのせい」
- 「家族が不機嫌なのは、私の波動が悪いから」
- 「私の自信のなさが投影されて、家族が不幸になっていると言われた」
このような思いがあると、できごとのたびに自分を責め、心はどんどん疲れていってしまいます。
大切なのは、「何が自分の課題で、何が他人の課題か」を見極めること。
すべてを自分のせいにしなくてもいいんです。
あなたができることと、できないことがあっていいんです。
あなたのせいではないこと、あなたの力でどうにもできないことは、案外たくさんあります。
心が少しラクになる、やさしい問いかけ
つらい気持ちに飲まれそうなときは、こんなふうに自分に問いかけてみてください。
- 「今、私の中にある“申し訳なさ”は、いつからのもの?」
- 「私は、誰の人生まで背負おうとしているのかな?」
- 「本当に全部、私のせい?」
そんなふうに、自分の中の“古い思い”に気づいてあげることで、「自分のせいにしすぎる習慣」は少しずつ和らいでいきます。
自己理解は人生を楽にするカギになる
「これは自分の課題」「これは相手の課題」と整理できるようになることで、心の荷物はぐっと軽くなります。
「自分を知って、少しずつ受け入れていく」——
それは、生きやすさに繋がる、確かな小さな一歩です。
子どもがつらそうなとき、家族が不機嫌なとき。
…あなたが何かのせいに感じてしまうのは、それだけ「大切にしたい」という想いがあるからかもしれません。
もし今、「私のせい」と感じて苦しくなっているのなら、
それは心が助けを求めているサインかもしれません。
全部をひとりで解決しなくても、大丈夫。
少しずつ一緒に、あなたの心の奥にある声に耳を傾けていましょう。
Pocheメールカウンセリングでは、あなたの感じていることを、誰にもジャッジされずに受け止めています。
どうかあなたが、「自分は悪くなかったんだ」と思える日が、少しずつ増えていきますように。