もっと自由に生きたいのに…親のためではなく、「私のため」に生きるには?
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
✔ 人間関係でいつも気を遣いすぎてしまう
✔ 自分の気持ちがわからず、相手を優先してしまう
✔ 何かあるとすぐ「私が悪いのかも…」と思ってしまう
「なぜ、私はこんなに生きづらいんだろう?」……そんなふうに感じたことはありませんか?
もしかすると、それは過去の家庭環境や親との関係が影響しているのかもしれません。
子ども時代の家庭環境が「今の生きづらさ」につながる
幼いころ、私たちは「家庭」という小さな世界の中で育ちます。
そこでの経験は、その後の価値観や人との関わり方に大きな影響を与えることがあります。
・親の顔色をうかがいながら育った子どもは、「人の機嫌を取ることが当たり前」と感じるようになり、大人になっても人間関係で過剰に気を遣うようになる。
・厳しく育てられた子どもは、「もっと頑張らないと認めてもらえない」と考え、常に自分に厳しくなりやすい。
このように、子どもは親の言動を無意識に取り込み、それが「当たり前のルール」になります。子ども時代に形成された価値観や行動パターンは、「安全に生きるために必要だったもの」だからです。
「私の育ち方も、こうだったのかな?」と、ちょっとだけ振り返ってみてもいいかもしれません。
厄介なのは、こうした「幼少期に身につけた生き方のクセ」は、大人になってからも続くということ。
怒られないために、褒めてもらうために、平和に生きていくために……きっと、幼い頃はその環境で生きていくために、『その癖』が必要だったはずです。
でも、大人になった今、子どもの頃の生き方や思考の癖が、「生きづらさ」につながってしまうことがあります。
相談事例:📩 Sさんから届いたメール
「子どものころから、親の機嫌を損ねないように気を遣って育ちました。長女でしたし、妹はわがままなタイプだったので、それが当たり前というか…。
だから、親がちょっとでも不機嫌そうだと、すぐに『私が何か悪いことをしたのかも』と考えてしまうんです。大人になった今も、職場で上司が厳しい顔をしているだけで、『私が何か失敗したのかも』と不安になります。友達との会話でも、『これを言ったら嫌われるかも』と考えてしまい、うまく話せません。」
Sさん(30代・女性)は、「人といるとすごく疲れる」「自己主張ができない」と悩んでいました。
「この性格を変えたいけど、どうしたらいいのかわからない…」と悩み、カウンセリングを申し込んだのだと言います。
「親の影響を手放す」ってどういうこと?
「親の影響を手放す」と聞くと、「親を嫌わなきゃいけないの?」と思う方もいるかもしれませんが…そうではないのです。
親との関係を断ち切らずに、親とより良い関係を築いていきたいと思えば、「自分の価値観を見直す」ことが大切です。
「手放す」とは、親を遠ざけることではなく、親以外の選択肢も持つということ。
「私の人生は私が決めていい」と、少しずつ許可を出していくことが大事なのです。
※親との関係を断ち切りたい場合は、もちろん断ち切って大丈夫。方法は1つではない、ということです。
たとえば、次のように価値観を見直すことができます。
✔ 親を責めるのではなく、「私はこういう影響を受けていたんだな」と知ること
✔ 過去のルールではなく、「今の自分」に合った生き方を選ぶこと
✔ 「私はもう、大人として自分の人生を選んでいい」と許可を出すこと
過去を乗り越えるために今日からできる小さなステップ
「親の影響を手放したい」と思っても、いきなり大きく変わるのは難しいもの。
まずは、「小さな意識の変化」から始めてみることが大切です。
たとえば、親に否定されることを恐れて「本当の気持ちを言えなかった」人なら、日常の中で「私はどう思う?」と自分に問いかけてみることから始める。
また、「人の機嫌を取ることが当たり前になっている」人なら、すべての人に気を遣うのではなく、「今の自分が本当に関わりたい人は誰?」と考えてみるのもいいかもしれません。
Sさんも、カウンセリングを通じて少しずつ「自分の価値観」を持つ練習をしていきました。
📩 相談事例:Sさんの変化
「最初は、『私はこうしたい』って考えることすら難しかったです。
でも、Pocheさんと話す中で、『私はこう思うんだな』と気づく時間が増えました。抑えてただけで、小さい頃の私にも、ちゃんと感情はあったんですよね…。最近は、少しずつ『私の気持ち』を優先することができるようになってきています。親を完全無視するわけではないですが、『親のために生きる』のではなく、『私自身のために生きていいんだ』と思えるようになりました。」
「親の影響から自由になること」に罪悪感を抱くことがあるかもしれませんが、「自由になる=親を否定する」ではありません。
※否定したいようなことがあれば、否定して大丈夫。これも「自分の気持ちをそのまま受け止める」と同じ理由です。
感謝していることがあったり、親に期待していることがあったりしてもいいのです。
今あなたが抱いている気持ちをそのまま受け止めることが、親の影響から自由になる第一歩となります。
親の影響を受けていることに気づくと、時には「私は親のせいで苦しんでいるの?」と感じることもあるかもしれません。
でも、大切なのは「誰が悪いか」を考えることではなく、「私はこれからどう生きていくのか?」を見つめ直すこと。
✔ 親から受けてきた影響を理解すること
✔ 「私はどうしたい?」と、自分の気持ちに耳を傾けること
✔ 小さな一歩から、「今の自分に合った生き方」を選んでいくこと
もし今、「親の影響を手放したいけど、どうすればいいかわからない…」と悩んでいるなら、一緒に考えてみませんか?
一人で抱え込まずに整理していくことで、「私はこうしたかったんだ」と少しずつ気づけるようになります。
自分の人生を、もっと心地よく生きるために。
あなたが、自分らしく生きられるようになりますように。