できていたことが「できなくなった」…落ち込む時に思い出してほしいこと
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「前はできていたのに、今は全然できない…」
「頑張らなきゃいけないのに、なんで動けないんだろう…」
そんなふうに、自分を責めてしまうことはありませんか?
仕事や勉強、家事、人付き合い…。
以前は普通にこなせていたことが、急にできなくなると、焦ったり落ち込んだりしてしまいますよね。
でも、それは決して、あなたの能力が落ちたからでも、怠けているからでもありません。
「できない」のではなく、「今はそれどころじゃない」だけなのかもしれません。
「できなくなった」のではなく……
・仕事に集中できなくなった
・家事をする気力が湧かない
・人と会うのがしんどい
こんなふうに、これまで普通にできていたことが急にできなくなると、「どうして?」と不安になりますよね…。
なかには、「自分がダメになったんじゃないか」と考えてしまうこともあるでしょう。
でも、ちょっと視点を変えてみると、違う見方ができます。
たとえば…
今のあなたは、「できない」のではなく、「今はそれどころじゃない」だけなのかもしれません。
これまで頑張りすぎていた心と体が、「もう限界」「ちょっと休ませて」と、あなたにメッセージを送っているのかもしれない…ということです。
あなたは怠けてなんかいない
「動けなくなるのは、怠けているから?」
「やらなきゃいけないのに、動けない…」
「もっと頑張れるはずなのに…」
そう思うと、「私は怠けているのかも」と、自分を責めたくなるかもしれませんが、それも決して違います。
心や体が動けなくなるのは、怠けているからではなく、それだけ頑張ってきた証拠です。
たとえば、ずっと走り続けていたら、いずれ足が動かなくなりますよね。
でも、それを見て「怠けている!」なんて思う人はいないはず。足が動けなくなるほど、頑張ったということだからです。
それと同じように、あなたの心と体も、「ちょっと休みたい」とSOSを出しているだけなのです。心配しないでくださいね。
実際の相談事例
Yさん(30代・女性)は、真面目で努力家な性格。仕事もプライベートも常に全力で取り組み、周囲からの信頼も厚い方でした。
しかし、ある日突然、何もやる気が出なくなり、「自分がダメになってしまったのではないか」と不安を感じるようになりました。
📩 Yさんから届いたメール
「以前の私は、何でも全力でやるのが当たり前でした。
でもある日、突然何もやる気が出なくなって…。それがすごく怖かったんです。『怠けてるんじゃないか』『もっと頑張らなきゃ』と自分を責め続けました。
でも、Pocheさんと話して、『これまで頑張りすぎていたんだから、休むのも必要』と言われたとき、少し肩の力が抜けました。最初は『休んでいいのかな…』と不安でしたが、少しずつ「今は休む時期なんだ」と思えるようになりました。
今は、「また動きたくなったら、少しずつやればいい」と、自分に優しくできるようになっています。」
「前と同じようにできなくても大丈夫」
「できなくなったこと」に目を向けると、不安になるかもしれません。
でも、それはあなたが何もしていないからではなく、もう十分に頑張ってきたからこそ、今は力を抜く時期なのかもしれません。
無理に「今できること」を探さなくても大丈夫。
これまで積み重ねてきたものは、ちゃんとあなたの中に残っています。
今は、「これまでの自分、本当によくやってきたな」と、少しでも労わる気持ちを持ってみてください。
休むことも、前に進むための大切な一歩です。
大丈夫。焦らなくても、あなたのペースでまた進んでいけます。
今はゆっくり、心と体を休めてくださいね。