「気にしすぎ?」相手の言動に引っかかるのは悪いこと?:もやっとする気持ちの正体とは
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
突然ですが、相手の何気ない言動に「もやっ」とすること はありませんか?
今回は、「もやっとする理由」と「気持ちの整理法」について、一緒に考えていければと思います。
「もやっとする」のは悪いことじゃない
「こんなことでモヤモヤするなんて、心が狭いのかな?」
「流せばいいのに、いつまでも引っかかってしまう…」
そんなふうに、「もやっとする自分」を責めてしまう…というご相談が増えています。
でも本当は、もやっとするのは何も悪いことではありません。
なぜなら、モヤモヤする気持ちは「あなたの大切な価値観」を教えてくれるサインだから です。
私たちは、日々の人間関係の中で「こうしてほしい」「こうあるべき」という無意識の期待を持っています。
だからこそ、相手の言動がその期待とズレたときに、違和感として心に引っかかるのです。これが「もやっ」の正体です。
「モヤっとさせる側の問題」のこともある
ここまで『あなた側』のモヤモヤする理由をお伝えしましたが、そもそも『相手側』の言動に問題があるケースもあります。
たとえば、次のようなケースです。
✅ 無神経な発言をされる
➡ 「そんなこと気にするの?」「大したことないじゃん」と、こちらの気持ちを軽く扱う。
✅ 一方的に都合よく利用される
➡ こちらが親切にしているのに、お礼もなく、感謝もされない。
✅ 思いやりのない対応をされる
➡ こちらが傷つくことを平気で言ってきたり、「そんなつもりじゃなかった」と開き直る。
こういう場合、「モヤモヤするあなたが悪い」のではなく、「モヤっとさせる相手側の問題」 なんです。
だからこそ、「自分が気にしすぎ?」と考えるよりも、「この関係、本当に自分にとって大事かな?」と冷静に見つめ直すこと が大切です。
もやっとしたときの気持ちの整理法
「モヤモヤしてもいい」と言われても、その気持ちを抱えたままだと、ストレスになってしまうことも…。
そんなときは、次のような方法でモヤモヤを消化していきましょう。
① まず、「モヤモヤしてOK」と認める
➡ 「こんなことで…」と自分を責めるのではなく、「私は今、こう感じたんだな」と素直に受け止める。
②「何が引っかかったのか」を言葉にしてみる
➡ 「相手のどんな言動がモヤっとしたのか?」を考えてみる。
例えば、「ちゃんとお礼を言ってほしかった」「大切にされていない気がした」など。
③「相手に期待しすぎていないか」チェック
➡ 「こうしてほしい」という期待が強すぎると、どうしてもギャップが生まれることも。
「本当に相手にそこまで求める必要があるかな?」と考えてみる。
相談事例:モヤモヤを大切にできるようになったSさん
・相手に違和感を感じても、「気にしすぎかな?」と流してしまう
・モヤモヤを感じても、相手に悪気がないと「まぁいっか」と我慢
・でも、そのたびにストレスが溜まってしまう
「カウンセリングを受ける前のSさんは、モヤモヤするたびに自分が悪いと思ってしまい、ストレスがどんどん溜まる状態でした。
友達の一言にも引っかかった時も「気にしすぎだよね…」と自分を責め、どんどん気持ちを押し込めるクセがついていたのです。
最初のうちは『モヤモヤを言葉にするのが難しい』と感じていたSさんですが、メールのやり取りでPocheからの質問に答えていくうちに、「私は本当はこう思っていたんだ!」と気づく場面が増えていきました。
「前は『私が気にしすぎなければいい』と思っていました。でも、Pocheさんと話すうちに、『モヤモヤは私の大事な感情なんだ』と気づけるようになりました。超絶ネガティブ(笑)な私のメールに対しても、『あなたは悪くないよ』って繰り返し伝えてくれて、少しずつ心の緊張がほぐれていくのを感じました。
今は、モヤモヤがセンサーみたいになっていて、『あ、この人とは少し距離を取ったほうがいいかもと思えます。」
カウンセリング後、Sさんは『前よりも人と距離を取るのが怖くなくなりました!』と話してくれました。
『モヤモヤする相手とは、少し距離を置いてもいい』と思えるようになったことで、ストレスがぐっと減ったそうです。
(追記)
Sさんから『この間、友達の発言にモヤっとしたんですが、すぐに距離を取ることができました!』と報告がありました。以前なら『私が気にしすぎかな?』と悩んでいたそうですが、今は『モヤモヤするのには理由があるはず』と考えられるようになったそうです。(この体験談はSさんの要望で追記しています)
モヤモヤは「自分の大切な気持ち」
「モヤモヤするのはダメなこと?」と悩む必要はありません。
むしろ、モヤモヤは「あなたが大切にしたいもの」を教えてくれる感情 です。
「気にしすぎかな?」と自分を責めるのではなく、「このモヤモヤが教えてくれることは何だろう?」と考えてみてくださいね。
あなたの気持ちを、大切にできますように。