「このままの自分でいい？」—変わりたい気持ちと安心したい気持ちの間で

こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。

 

「周りの人が成長しているのを見ると、焦る…」
「変わらなきゃって思うけど、どこから手をつければいいのかわからない…」
「今の自分のままでいいのかな？」

そんなふうに悩んでしまうこと、ありませんか？

その一方で、「変わるのってしんどい」「今のままの私じゃダメなのかな」と悩むこともあるかもしれませんね。

 

まずお伝えしたいのは、「変わりたい気持ち」と「このままでいたい気持ち」…その間で気持ちが揺れ動くのは、とても自然だということ。

この葛藤は、多くの人が抱えるものなのです。

 

「変わらなきゃ」と思うのはなぜ？

 

「変わりたいのに、なかなか動けない」
「現状を変えたいのに、怖くて一歩が踏み出せない」

そんなふうに感じるとき、心の中には「変わりたい気持ち」と「安心していたい気持ち」の両方が存在している状態です。

たとえば、周囲と自分を比べて焦ったり、「もっと成長しなきゃ」とプレッシャーを感じたり。過去の経験から「変わらなかったことで後悔したことがある」と、同じ思いを繰り返さないために変わろうとすることもあります。

変わりたいと思う理由は人それぞれですが、こうした気持ちは決して間違いではなく、「もっとよくなりたい」と願う、あなたの前向きな気持ちの表れでもあります。

変わることに対する不安も同時に感じるのは自然なこと。

新しいことに挑戦すれば、失敗のリスクや、変わったことでの違和感を抱える可能性もあります。

つまり、「変わりたい」と「このままでいたい」という気持ちの間で揺れ動くのは、それだけあなたが自分の未来を真剣に考えているからなのです。決してダメなことではありません。

「このままの自分でいいのでは？」と思う理由

一方で、「このままでいいのかも」と思う気持ちがあるのも自然なことです。

無理に変わろうとしてうまくいかなかったり、疲れてしまった経験があると、「変わらなきゃ」と思うこと自体がストレスになってしまうこともあります。

もしも、あなたに「今のままでも十分幸せ」「これまでの自分が築いてきたものを大切にしたい」という思いがあるなら、それを無理に手放す必要はありません。

変わることだけが正解ではなく、「このままの自分でいること」も、大切な選択肢のひとつ だからです。

変わらなくてもいい部分と、変えたい部分を見極める

「変わらなきゃ」と思ったとしても、すべてを変える必要はありません。

まずは、「本当に変えたいこと」と「このままでいいこと」を見極めることが大切です。

たとえば、誰かと比べて焦る気持ちから「変わらなきゃ」と思うこともあれば、自分の中で「もっとこうなりたい」と思う気持ちがある場合もあります。

一度に大きく変わろうとするとプレッシャーになってしまうので、「できる範囲で少しずつ」試していくのもポイントです。

相談事例：「変わらなきゃ」と思いすぎていたAさん

Aさん（30代・女性）は、ずっと「変わらなきゃ」と思い続けていました。

SNSを見ては「私ももっと頑張らないと」と焦り、「社交的にならなきゃ」と無理に人付き合いを増やしていました。

でも、頑張るほど疲れてしまい、「このままじゃダメ」と思いながらも、何をどう変えたらいいのか分からなくなっていたのです。

そんなAさんがメールカウンセリングで取り組んだのは、「本当に変えたいこと」と「今のままでいいこと」を整理すること でした。

最初は「どこを変えたらいいのか分からない」と話していましたが、Pocheからの質問に答えながら「自分の本当の気持ち」を知ることから始めました。

📩 Aさんから届いたメール

「以前は『変わらなきゃ』という気持ちばかりで、焦りが止まらなかったんですが、Pocheさんと話して、『変わらなくてもいい部分もある』と気づけました。変えたい部分については、『あなたにはこの方法が合うと思う』と具体的にアドバイスをもらえたのも大きかったです。
今は、『焦らなくてもいい』『少しずつでいい』と思えるようになり、気持ちが楽になりました！」

Aさんは、変わることだけが正解ではないと気づいたことで、以前よりも穏やかに過ごせるようになりました。最近では『無理をしなくても大丈夫』と心から思えるようになり、日々の小さな幸せを感じる余裕も生まれたそうです。

自己啓発やセミナーに使っていた時間やお金を「今の自分が楽しいと思えること」に使うようになって、日々のしんどさからも解放されたと言います。

「変わること」も「このままでいること」も、どちらも大切

「変わらなきゃ」と思うのは、前に進みたいという気持ちがあるからこそ。でも、「このままでいたい」と思うのも、今の自分を大切にしたいからこそ。

どちらかを選ばなきゃいけないわけではなく、どちらの気持ちも大切にしながら、少しずつ自分に合ったバランスを見つけていくことが大事です。

「変わりたい」と思ったときは、小さな一歩から。
「このままでいたい」と思ったときは、自分を大切に。

そのどちらも受け入れながら、あなたらしく進んでいけますように。