【あの人にイライラする理由】抑圧?嫉妬?過去の影響?…ただ単に「相手側の問題」のこともある
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
あなたにはなぜかイライラする人、なんか苦手な人、どうしても嫌いな人がいますか?
イライラしても、苦手でも嫌いでもいいのですが、このような気持ちを抑えるのは大変ですし、何よりあなた自身が疲れてしまいますよね。
できればイライラしたくない、と思う人がほとんどなのではと思います。
今回お伝えするのは、「なぜイライラするのか」「なぜ、あの人が苦手なのか」と考え込んでしまっているあなたに向けた内容です。
人は自分のわからないことに不安を感じたり、不快に感じたりします。
だからこそ、「なぜ」の部分がわかるだけで、今よりちょっぴりイライラしなくなったり、嫌だ・苦手だと感じる自分を責めずに済むようになります。
イライラ…苦手…そう感じる3つの理由
どうしてもイライラする原因は、状況や性格、生い立ちによっても違います。
だから100人いれば、100通り以上の原因があります。
今回は、その中でも特に多い原因を3つピックアップしました。この原因に当てはまらない方もいるとは思いますが、それ以外の原因についてはまた別の機会にお話しさせていただければと思います。
1:抑圧
ジグムント・フロイトの精神分析の概念で知られている「防衛規制」の1つ、抑圧について。
防衛機制というとなんだか難しそうに聞こえますが、要は不安や恐怖から自分の心を守ろうをする働きのこと。自分を守るための無意識の行動だと思っていただければと思います。
実はこの防衛機制の1つである「抑圧」が、誰かへのイライラや苦手意識につながることがあります。抑圧というのは、自分の中にある認めたくない感情を無意識の中に閉じ込めることです。
たとえば「誰かに甘えたい」「誰かに頼りたい」「助けてほしい」という感情を抑圧していると、それを平気でしている相手にイライラすることがあります。
上手に甘えている誰かに無性に腹が立ったり、すぐ誰かに頼る人にイライラしたりします。あなたが我慢して頑張っている時に、それを平然とやっている相手が目の前にいるからイライラしてしまうのです。
例えるなら、自分がテスト勉強で必死になっている時に目の前でゲームをされたり、ダイエット中に目の前でスイーツを食べられるような状況です。
2:相手側の問題
誰かにイライラしてしまったり、誰かを苦手だと思ったり……。
そんな自分が嫌になったり、このままでいいのかと不安になったり、変えたいと思うことがあるかもしれません。誰かから指摘されて、そう思ってしまうこともあるでしょう。
でも、あなたのせいとは限りません。
イライラするあなたに問題があるのではなく、相手がイライラするようなことをしているのかもしれません。
苦手だと思うあなたに問題があるのではなく、苦手だと思うようなことを相手がしている可能性があります。
365日24時間、ずーっとイライラしているわけではないのなら、「イライラするのは自分のせい」だなんて自分を責めないでおきましょう。
これまで出会った人すべてにイライラしているわけではない限り、あなたの性格や考え方に問題はありません。
3:過去の影響
子どもの頃に「ダメだったこと」を周囲の人がしていると、イライラすることがあります。
イライラを通り越して、強い怒りや不快感を抱くこともあります。
例えば、「甘えるな」「人に頼るな」と言われて育つと、「人に甘えたり頼ったりするのは良くないこと」と植え付けられます。
その結果、人に甘えたり頼ったりしている人を見た時に、「何であの人は」という怒りや不快感が出やすいのです。
その他、親子関係が良好ではない場合には、「親と似たタイプの人」に苦手意識が出ることもあります。
母親と重なるような相手が「何となく苦手」と感じたり、父親のような雰囲気を持つ人に「何となく嫌悪」を抱いたり……過去に傷ついた経験から、親と似たような人を無意識に警戒するようになります。
イライラの原因がハッキリわからなかったり、「何となく苦手」と感じるような場合には、過去の影響が何かしらの形で影響を与えている可能性があります。
過去の出来事と、目の前の出来事や人がリンクして、無意識に警戒してしまうことがあるのです。
あなたにとってそれほど嫌なこと、心を傷つけることがかこにあったということ、今もなお影響を及ぼすほど、当時のあなたが傷ついていたり悩み苦しんでいたということです。
イライラしてもいい。苦手でもいい
人にイライラしたり、誰かを苦手だと思う理由についてお伝えしましたが、「どれが良い・悪い」ということではありません。
あなたが良いとか悪いとか、誰が良いとか悪いということでもありません。
どれだけ考えても、特に理由が見つからないこともあります。
その可能性の1つとして「過去の影響」が考えられるわけですが、生理的に受け付けなかったり、価値観が合わなかったりということもあります。
嫌いな食べ物に理由があることもあれば、理由がないこともあるのと一緒で、「なんだか嫌い」「なんか苦手」ということが人にも起こりうるのです。
だから、どれだけ考えても答えが出なかったり、考えれば考えるほど自分を責めたり落ち込んだりするような時には、一旦考えるのを休んでみましょう。
悩みについて調べたり考えたりすることも、お休みしてみてください。
頭や体、心が疲れていると、人の習性としてネガティブな方向に思考が膨らみやすいからです。頑張れば頑張るほど、よくない方向に思考が進んでしまうことがあります。
「なんかわかんないけど、苦手」とそのままの感情を受け止めたり、「苦手は、苦手。理由なんてなくてもいいし、大丈夫」と自分を否定しないでおきましょう。
本当にあなたにとって重要な問題であれば、いずれタイミングがきた時に再び考えるチャンスがやってきます。
だから、「無理に解決しようとしない」ことも重要です。
イライラを抑えたい時は…
イライラを抑える一番良い方法は、イライラした自分を否定しないことです。
「イライラしてはいけない」と思えば思うほど、イライラします。イライラしている自分を、自分自身で否定しているからです。
イライラを抑えたいと思った時こそ、イライラしている自分を全力で肯定してください。
「イライラしたことがあった」事実を認めて、「イライラしている自分」「イライラする中で頑張った自分」を褒めてあげてください。労ってあげてください。
イライラした時こそ、自分に優しくする。
イライラするほど頑張った自分を休ませてあげる。楽しませてあげる。
イライラさせる人、イライラさせる物から離れておく。
イライラを抑えるよう頑張るのではなく、上記のように「自分のため」に頑張ってみてくださいね。
これだけでイライラする回数が減りますから。