【いらない派が増えている!?】仲のいい友達がいない…これってダメなこと?
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日のブログは「仲の良い友達がいない」「親友と呼べる人がいない」と悩む、あなたに向けた内容です。
- 友達は多い方がいいの?
- 友達がいないのは、ダメなこと?
- 親友と呼べる人がいない
- なんでも話せる友人がいない
このように悩む人が増えています。
もしあなたもその一人なら、「友達はいてもいなくても大丈夫」ということをお伝えしたくてこのようなテーマを選びました。
友達がいるのは良いこと、いないのは悪いこと?
子どもの頃、特に小学生頃は「友達がいる=良いこと」「友達がいる=人気者」というようなイメージを植え付けられます。
まどみちおさん作『一年生』という曲でも、「1年生になったら、1年生になったら、友達100人できるかな♪」という歌詞があり、友達がいることの良さが歌われています。
このような幼少期の雰囲気もあり、「友達はいた方がいい」という思いを少なからず抱いていたまま、大人になる人は多いのです。
自分自身では特にそう思っていなくても、親や先生から「友達を作った方がいい」「友達がいないのはダメ」と言われたことがある人もいるかもしれませんね。
友達がいる「良いこと」とは
「友達がいた方がいい」と思うのには、何か理由があるはずです。
「友達がいた方がいい理由」について調べたアンケート結果では、次のような理由が挙げられていました。
- 友達がいた方が楽しい
- 何かあった時、友達に助けてもらえる
- 友達がいた方が寂しくない
- 人脈が広がる
いかがでしょうか。
「その通りだなぁ」と思う人もいれば、「そうかなぁ?」とモヤモヤする人もいるかもしれませんね。
どんな気持ちが出てきても良いので、「自分はそう思った」という感覚を大切にしてください。
あなたが感じた気持ちは、あなたにとって本物。他の誰かと違ったとしても、全く問題ありません。
友達がいた方が良い理由=デメリット!?
先ほど友達がいた方が良い理由を4つ挙げましたが、それらは「メリット」とは限りません。
人によっては、メリットよりもデメリットの方が大きいのです。
なぜそういえるのか、4つそれぞれについてみていきましょう。
1:友達がいた方が楽しい?
友達がいれば、一緒に遊ぶことができます。一緒に会話を楽しむこともできます。一人ではできないことが、友達と一緒ならできます。
だから、一人よりも友達がいる方が楽しいという考え方があります。
でも、他人に気を遣いすぎてしまう人の場合は、「楽しい」より「気遣いによる疲弊」が上回ってしまいます。
相手が楽しめるように、相手の気分を害さないように気を遣っていると、一緒に楽しむことができません。
すると、友達と一緒に過ごす楽しいはずの時間が、我慢や無理ばかりの苦しい時間になってしまいます。
その場ではある程度楽しめても、家に帰ってドッと疲れが出ることもあります。一緒にいる楽しみよりも、一緒にいることへの「疲れ」が上回ってしまうことがあるのです。
人に気を遣いすぎてしまう人の場合、「実は、一人の方が楽しめる」という人は少なくありません。
2:何かあった時、友達に助けてもらえる
「困った時に助けてくれる人がいる」というのは、なんとも心強いものです。
でも現実には、友達だからといって助けてくれるとは限りません。
「本当に助けて欲しい時に、助けてもらえない」「助けて欲しい時に、友達が離れていった……そういうケースは、案外多いのです。
さらには、「何かあった時に友達に助けてもらえる」というのは、自分にも関係します。
あなたが「助けてもらう側」になるとは限りません。
反対に、あなたが「助ける側」になることもあります。
事実、「友達だから、という理由で助けを求められたが困っている」「自分の手に負えないが、友達だから断れない」と相談に訪れる人はあとをたちません。
「友達だから」という関係に縛られ、逆に悩みが増えてしまうことがあります。
3:友達がいた方が寂しくない
友達がいれば、一人ではありません。
だから、寂しくないという考え方です。
ですが、友達がいても寂しさを感じる人はたくさんいます。
「友達がいれば寂しくない」というのは、「自分のことを受け止めてくれる友達」という条件付きなのです。
事実、誰かと一緒にいても、孤独を感じることはあります。
一人の時に感じる孤独もありますが、大勢の中だからこそ感じる孤独もあるのです。
一緒にいても、自分の本音が言えなかったり、自分のことを分かってもらえないと感じていたりすると、安心感は得られません。
友達がいても、寂しいと訴える人がたくさんいます。
「友達はいるけれど、自分の本音は話せない」「親友と呼べるほどの人はいない」と悩む人たちがたくさんいます。
表面上は楽しそうに見える人たちも、心の中では寂しさや孤独を抱えているのかもしれません。
4:人脈が広がる
冒頭でご紹介したアンケート結果によれば、「友達を持つことで人脈が広がるメリット」挙げられていたのは次の3つです。
- 視野が広がる
- 情報収集できる
- いろいろな価値観に触れることができる
育った環境が違う人たちと触れ合うことで、視野が広がったり、いろいろな価値観に触れることができます。
興味のある仲間と繋がることができれば、自分に必要な情報を得ることもできます。
ですがこれらは、メリットだけではなくデメリットも大きいものです。
例えば、「人に否定されるのが怖い」「人にどう思われるかが心配」という人にとっては、メリットよりもデメリットの方が大きくなってしまいます。
「視野が広がる」「いろいろな価値観に触れる」というと響きは良いのですが、言い換えればそれは、自分と違う考えの人たちと付き合うということだからです。
あなたの考えが否定されることもあれば、あなたが大切にしているものを理解してもらえないこともあります。
さらには人脈が広がることで、友達との付き合いにかける時間が増えます。
LINEの返事を返さなければいけなかったり、SNSに何かしら反応しなければいけなかったり…。
今の時代では、直接会っていない時間でさえ、友達に縛られてしまいます。
友達と過ごすことを心から楽しめていればいいのですが、「友達だから」という義務感で付き合いをしている場合には、友達と付き合う時間そのものがストレスとなってしまうのです。
「友達が欲しい」はあなたの意思?
「友達がほしい」というのは、あなたの本音でしょうか?
それとも「友達を作らなければいけないのでは…」「友達がいないのはおかしいのでは」「ダメなのでは」という、プレッシャーを感じていますか?
なぜこのようなことを聞いたかというと、「友達がいない」「親友と呼べる人がいない」と悩む人の中には、実は一人が好きな人も多いからなのです。
そこであなたの本音を知るために、これから5つの質問をします。
心の中でいいので、答えてみてくださいね。
1つめ。
友達がいると、どんな良いことがありますか? あなたは、何を得られますか?2つめ。
友達がいないと、どんな良いことがありますか? あなたは、何を得られますか?3つめ。
友達ができると、あなたのストレスは減りますか? それとも増えますか?4つめ。
自分の自由な時間が減ったり、友達のために我慢することが増えたとしても、友達がほしいですか?5つめ。
友達がほしいですか? それとも「友達を作らなければいけない」ような気がしますか?
いかがでしょうか。
1つめの質問は、友達がいることのメリットについて。
2つめの質問は、友達がいないことのメリットについて。
友達がいるメリットがたくさん浮かんだなら「友達がほしい」と思っているのかもしれないし、友達がいないメリットがたくさん浮かんだなら「実は友達はいらない」と思っている可能性があります。
3つめ、4つめ、5つめの質問は、あなたの本音を知るヒントになります。
「友達を作りたい」と言いつつも、心のどこかで「友達はいない方が楽」「友達がいると面倒なこともある」と思っていることがあります。
本音の部分では「友達はいらない」と思っていることもあるのです。
友達は、いてもいなくても
私がお伝えしたいのは、友達を作るのが良い・悪いということではありません。
大切なのは、あなたの本音です。
「友達がほしい!」と心から思っているのなら、友達をつくることで日々の楽しみが増えます。
それは「友達がほしい」という自分の願いが叶うからです。
この場合には、友達をつくるよう頑張るのも良いでしょう。
※今回この記事では、「友達の作り方」については触れません
でも、「実は友達がいらない」と思っていたり、「そうまでして友達がいなくてもいい」と思っているのなら、友達がいなくても全く問題ないと思ってみてくださいね。
この記事でお伝えしたように、友達をつくることにはメリットだけではなく、デメリットもあります。
自分の選択を信じて自信を持つためには、「自分の選択を後押ししてくれる情報」をどんどん集めてください。
この記事を読んだ上で、「やっぱり友達がほしい!」と思えば、「友達がいた方がいい」という情報を集めましょう。
そうすることで、友達を持つことのメリットが膨らみます。
メリットが膨らめば、友達をつくるために行動できるようになっていきます。
反対に、「そこまでして友達はいらない」と思えば、「友達がいない方がいい」という情報を集めましょう。
そうすることで、友達がいないことのメリットが膨らみます。
メリットが膨らめば、友達がいないことに悩まなくなっていきます。
自分にとってのメリットを膨らませよう
宝くじを買うかどうか迷うのは、当たるかどうかわからないから。
当たるメリット(お金が増える)と、当たらないデメリット(お金が無駄になる)を比較した時に、メリットが大きいと感じれば買います。反対に、デメリットの方が大きいと感じれば買いません。
でも、100%当たる宝くじがあったらどうでしょうか?
おそらく、多くの方が買うのではと思います。
それは、デメリットよりも「メリット」が上回るからです。
それと同じで、何か行動する時には「自分にとってのメリット」を膨らませてみてください。
友達がほしいと思えば「友達がいることのメリット」を、友達がいなくてもいいと思えば「友達がいないことのメリット」を増やしてみてください。
メリットについて自分自身が納得できれば、どんな選択をしても後悔しません。
悩む時間も減って、自分を責めることもなくなります。
「友達をつくるべき」「友達はいた方がいい」という世の中のプレッシャーに苦しくなった時には、自分を守ってくれるような情報、「友達を作らなくてもいい」と安心できるような情報を集めてみてくださいね。