【ペットロス症候群】立ち直るまでの5つのステップ~症状・克服・新しい子を飼う?飼わない?

こんにちは。

心理カウンセラーのPocheです。

※文字を読むのもしんどいという方のために、今回のブログの内容は音声収録してVoicyにて配信しています。
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今回の記事は『ペットロス症候群』について。

「ペットを亡くした」事実をどう受け止め、どう克服したらいいかというご相談についてお答えしていきたいと思います。

伝えたいことがたくさんあって長くなってしまうので、どうしてもお伝えしたいことを最初に書いておきますね。

 

※大切な家族の一員を『ペット』と表現するのは心苦しくとても悩んだのですが、今回の記事では分かりやすく『ペット』という言葉を使用しています。

 

 

自分を
責めないでください。

 

Poche

 

  • 自分が早く気が付いていれば
  • 自分がもっとお世話していれば

 

大切な家族だったからこそ、このように考えてしまうかもしれません。

でも犬や猫など、野生の動物には本能が残っていて、ギリギリまで具合が悪いことを隠そうとします。症状が表に出ることには、手の施しようがないことも多いのです。

 

気が付けたのは、あなたがいたから。

だから「もっと早ければ」と自分を責めないでくださいね。

 

 

まだ悲しくて
あたりまえです。

 

長い間ずっと、一緒にいてくれたのですから。それだけ大好きだったのですから。

「あれもこれもしてやりたかった」「もっと一緒にいたかった」と、辛い気持ちを全部出しきって、思いっきり泣いていいのです。

受け入れられるようになるまで、ポケットに写真やリードを忍ばせ、いつもの散歩コースを同じ時間に歩く方もいらっしゃいます。

 

家族のように大切にしていたペットとの別れが受け入れられない方。

それにより心や体に影響が出てしまった方に、この記事が届きますように。そう願って書き進めています。

 

 

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ペットロス症候群とは

Poche

 

ペットロスとは、ペットを亡くしたという「飼い主の体験」や「悲しみ」を指す言葉です。

ペットロスによって今までのような生活が送れなくなったり、心や体に影響が出てしまう状態を『ペットロス症候群』と呼んでいます。

 

日本でこの言葉が使われるようになったのは、1990年代後半から。

現在日本では「ペットロス=ペットロス症候群」と、同じような意味合いで使われることも多いようです。

 

 

 

ペットロスを乗り越える

大切にしていたペットが亡くなると、当然のことながら飼い主は悲しみます。

それだけではなくその状況に混乱し、怒り、罪悪感、否認、抑うつといった様々な感情が一度に押し寄せてくるのです。

 

でも実は、これらの感情の波には「法則性」があることが分かっています。

この章では、心理学的な観点精神医学的な観点の2つから、ペットロスの克服方法について考えていきます。

 

 

心理学的観点から考える

心理学的観点から考えると、ペットロスは『対象喪失』という体験の1つに分類されます。

対象喪失の代表的な例は、「身近な人の死」や「恋人との別れ」。

その他、「子どもの親離れによって、親が子供を失う体験」や「住み慣れた故郷からの別れ」なども対象喪失に含まれます。

失った対象(家族、ペット)が大切であればあるほど、生活の一部になっていればいるほど、対象喪失は深刻なものになりやすいです。

 

ペットを亡くしてすぐに訪れるのが、『情緒危機』という状態。

大切な存在が亡くなった現実に衝撃を受けて動揺し、感情的になったり、パニックになったりといった精神的に不安定な状態が続きます。

個人差はありますが、おおよそ1か月ほどでおさまる方が多いです。

 

この後に訪れるのが『悲哀の心理』と呼ばれる状態。

悲しみや後悔といった感情を徐々に整理し、最終的には「亡くなった」という現実を穏やかに受け入れていきます。この段階のことを『悲哀の仕事』と呼びます。

この『悲哀の仕事』としっかり向き合わず、目を背けてしまうと、いつまでも悲しみを引きずる原因となってしまうのです。

 

 

克服するための5つのステップ

 

  1. 否認 │死を現実のものとして受け入れられない
  2. 怒り │自分のせい、もしくは誰かのせいで死んだという怒り
  3. 取引 │なにかと引き換えに生き返らせてほしいという願い
  4. 抑うつ│無気力になったり、強い悲しみが続く状態
  5. 受容 │死を受け入れ、徐々に心と落ち着かせていく段階

 

精神科医のキューブラー・ロスによるとこの時に訪れる感情には、以上のような5つのステップがあります。

それぞれどのような状態がみられるのか、1つ1つ詳しく見ていきましょう。

※必ずしもこの通りではなく、それぞれの段階をいったり来たりすることもあります。

 

1.否認

  • ドアを開けると、ピョーンッと飛びついてきてくれるような気がする。
  • 寝室のドアを開ければ、ベッドの上にゴロンと寝転がっているような気がする。
  • ご飯の用意を始めたら、香りで走ってくるような気がする。
  • 散歩の時間になったら、リードを持ってきてくれる気がする。

 

頭では「いない」と分かっているけれど、心がついていかない状態です。

大切なペットが亡くなったという事実を受け入れるまでに、1か月ほどかかる方もいらっしゃいます。

 

この時、無理に「その子はもういない」と認める必要はありません。

 

大丈夫。頭のどこかでは、現実を理解しているはずです。

心が納得するまで、とことん自分の気持ちに向き合ってあげましょう。

 

具体的には、いつもと同じように行動することです。

そうしているうちに、だんだん気持ちが癒えてくるのを実感される方が多いです。

 

  • リードをポケットに忍ばせて散歩に出る。いつもと同じ時間、いつもと同じルートを歩いてみる。
  • いつもの時間に、いつもと同じようにご飯を用意する。
  • ペットの出入りのために開けておいた寝室のドアも、そのまま開けておく。

 

無理に受け入れようとせず、「受け入れられない、という現実を受け入れる」。

さまざまな方のカウンセリングを行う中で、この方が早く立ち直れるように感じています。

 

 

2.怒り

亡くなったという現実を受け入れた後におとずれるのが、大切なペットが死んでしまったのは「○○のせいだ」という怒りの感情です。

 

  • なんでうちの子がこんな目に
  • 獣医が悪かったんじゃないの?
  • もっとちゃんと見てあげていたら
  • もっと食事に気をつけていたら
  • 自分がもっと世話をしていたら

 

特に多いのは、飼い主が自分を責めてしまうケース。

「怒り」が自身に向く場合は、「強い罪悪感」を生み出してしまうからです。

 

「もっと早く病気だと気づけなかったの?」「キャットフードがよくなかったんじゃない?」といった他人からの心無い一言に、ますます自分を責めて苦しんでいる飼い主さんを大勢見てきました。

 

でも、あなたの
せいではありません。

 

ペットの病気は、人間の何倍ものスピードで進行します。

例えば、犬の肝臓癌は末期にならないと自覚症状が出ません。たまたまケガをしてレントゲンでも撮らない限り、早期発見は難しいと言われています。

 

さらに動物には野生としての本能が残っているので、ギリギリまで具合が悪いことを隠そうとするのです。

だから気が付けなかったからといって、自分を責め続けないでください。

今はまだそう思えなくても「自分のせいではなかった」と、そう信じる事で少しずつ前に進めるはずですから。大丈夫です。

 

 

3.取引

  • 私はどうなってもいいから、この子を生き返らせてほしい
  • 神様、どうかあの子が生き返りますように

 

「いなくなってしまった」という事実は受け入れられても、「死」という事実が受け入れられていない段階で起こる感情です。

神様など、目に見えない存在にお願いするケースが目立ちます。

※「取引」の段階がなく、そのまま「抑うつ」に移行する方もいらっしゃいます。

 

 

4.抑うつ

  • 「生き返ってほしい」という願いも叶わない
  • やっぱりあの子は返ってこない
  • 死んでしまったのだ

 

このような事実を受け入れた時におとずれる感情です。

何をしてもダメだと分かり無気力状態になったり、暗く落ち込んだ気持ちが続いたりします。

 

これまでカウンセリングを行う中で、「この段階が一番辛く、一番長いと感じる方が多い」ように感じています。

 

「なんとなく元気が出ない」といった軽い症状から、「何をしても楽しめない」「いっそのこと自分も死んでしまいたい」といった重い症状まで、個人差が大きいのも特徴です。

とことん感情と向き合って数日で乗り越えられる方もいれば、誰にも相談できず何年もこの感情と戦っておられる方もいます。

 

 

5.受容

ペットがもういないことを認識し、さらに「もう返ってこないこと(死)」を認識する。

このプロセスを経て、時間がたつにつれて「ペットがいない生活に慣れていく」段階です。

 

まだ悲しくてもいいです。

それだけ大切な存在だったのだから。

 

  • 悲しいけれど、生前の楽しかったことを思い出せる
  • 幸せだった時のことを思い出して、笑顔になれる
  • 今頃どうしているかなぁ、と考えることが出来るようになる

 

「ペットがいない」という事実を自然に受け入れられるようになるのが、ペットロスを克服したサインといえるでしょう。

 

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一番の薬は『時間』

Poche

 

ペットロスを克服するために一番大切なのが、時間です。

どんな薬もカウンセリングも、「時間がもたらす効果」には勝てません。

 

大切な存在であればあるほど、ショックは大きくなります。心が元気になるまでに時間がかかります。

だけど時間の経過とともに、確実に心は元気を取り戻していきます。

「まだ立ち直れない」とおっしゃる方もいますが、1年前と今とでは、心の状態は違うはず。回復のスピードが速いか、遅いかだけの違いなのです。

 

これまでたくさんの方を見てきたからこそ、言えることがあります。

それは今の悲しみが、永遠に続くものではないということです。

 

まだ、悲しくていいんです。

まだ、泣きたくなっていいんです。

大切な存在だったのだから、悲しくてあたりまえだし、泣きたくなって当然です。

 

「早く立ち直らなきゃ」なんて思って無理したり、我慢しないでください。

 

 

  • いつまでも悲しむのはおかしい?
  • たかがペットで落ち込みすぎ?
  • いくらでも代わりはいる?

 

違います。

あなたにとって「その子」は、家族だったはずです。

 

ペットを飼ったことがない人や、ペットに愛着がない人には、もしかしたらこの気持ちは分からないかもしれません。悪気がなく、あなたを責めるようなことを言う人もいるかもしれません。

 

だけどあなたにとって、その子は家族の一員だった。

もしかすると家族よりも大切な存在だったかもしれません。

 

自分の子どもを亡くした親に、「それくらいのこと」「また産めばいい」なんて言わないのと同じ。仮にそのようなことを言う人がいても、納得できないでしょう。

その子の代わりなんていないのですから。

 

とことん悲しみましょう。

思う存分泣きましょう。

 

涙には心のデトックス効果もあります。

自分の感情をそのまま受け入れることが、ペットロスから立ち直る一番の方法ですから。

 

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新しい子を飼う?飼わない?

ペットロスから立ち直る方法の一つとして、「新しいペットを迎え入れる」という方法があります。

「そうした方がいいのか」と相談を受けることもあります。

※ペットは家族の一員という思いから、記事内では「飼う」という表現はせず、「迎え入れる」という言葉を使っています。

 

どうするかは、
あなた次第です。

 

事実、新しいペットを迎え入れることで、悲しみから立ち直る方も大勢いらっしゃいます。長年ペットロスで苦しんでいるのならば、一番効果がある方法かもしれません。

あなたが「そうしたい」と感じるなら、私は賛成です。

 

一方で「亡くなってすぐに、そんな気持ちになれない」という方もいらっしゃいます。

もしそうならば、無理に迎え入れる必要はないと思います。新しいペットを迎え入れなくても、ペットロスを克服することは可能ですから。

 

あなたのことを心配して、周りは色々とアドバイスをくれるかもしれません。「私はこうして乗り切ったよ」という話も聞かせてくれるかもしれません。「えっ、早すぎじゃない?」という人もいれば、「早く飼いなよ」と勧める人もいるでしょう。

 

ですが、新しい「家族」を迎え入れるかどうかは、あなたの自由です。

どのタイミングでそうするのかも、あなたの自由なのです。

 

 

時間薬、という心の守り

 

  • 「もっとこうしてあげればよかった」
  • 「あんなこと言わなきゃよかった」
  • 「もっと気持ちを伝えてあげればよかった」
  • 「もっと一緒に過ごせばよかった」

 

私たちが大切な相手を亡くした時、必ず出てくるのが後悔です。

もういないからこそ、やり直せないからこそ、後悔の念が出てきます。

これは相手がペット(動物)でも、人間でも同じです。

 

命あるものは、必ず死を迎えます。

…そう頭では分かっていても、実際に直面すると、なかなか受け入れられないものです。

 

最低でも1年は、苦しいかもしれません。辛いかもしれません。

だからゆっくりと向き合っていきましょう。

 

今は辛くても、それが永遠に続くことはありません。

いつかきっと、「その子」を思い出して笑顔になれる日が戻ってきます。

 

今までたくさんのクライエントを見てきたからこそ、私はそう断言できます。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

Poche

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Posted by poche