【毒親】離れたい!離れられる?離れていいの…?│法的絶縁が難しいからこそ知ってほしいこと
こんにちは。心理カウンセラーのPocheです。
今回の記事は毒親から『物理的に』離れることについて、お伝えしていきます。
- 毒親と離れたいけど、罪悪感がある。
- 毒親と絶縁したいけど、決心がつかない。
- 毒親と距離を置きたいけれど、方法が分からない。
このような悩みを持つあなたの心が、少しでも軽くなりますように。これ以上自分を追い詰めたり、責めたりしませんように…。
そう願ってこの記事を書いています。
※毒親という言葉に抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、今回の記事内では「理想的な環境で育てる親」と「そうではない親」と区別するために、あえて「毒親」という表現を用いています。
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毒親から『離れていい』
まず最初にお伝えしておきます。
毒親だと気づいたら、離れていいです。
親が何と言おうと、周りが何と言おうと、あなたが「離れた方がいい」と感じるのなら離れていい。
あなた以外の人に、大切な選択を任せないでください。
あなたが耐えてきたこと、我慢してきたこと、抑え込んできた気持ち、これまで受けてきたこと…
それを全部知っているのはあなただけだから。
「親不孝だ」「あり得ない!」「もっと大人になりなよ」なんて無責任なことをいう人も、いるかもしれません。
でもきっとその人たちは、あなたが倒れても、心が壊れても助けてくれないでしょう?
あなたの人生に責任を取るのは、あなただけ。
だから自分で決めていいし、むしろ自分で決めるべきなのです。
…もしかすると「自分で決めていい」と言われると、自分の気持ちが分からなくなる人もいるかもしれませんね。頭がズーンと重たくなって、苦しくなって、「やっぱり今のままでいいや」と思ってしまう人もいるかもしれません。
本当はそういう人こそ
離れるべきなのです。
言う通りにしないと怒られるから、自分のしたいことを抑えてきた。
誰かに認めてもらうため、自分のしたいことより他人の気持ちを優先してきた。その環境で生きていくために『感情を抑えなきゃいけなかった人』は、自分の気持ちが分からなくなる。
あなたのせいじゃないよ。
これから取り戻そう。 pic.twitter.com/Vg2YqenS3c— Poche│心理カウンセラー (@Poche77085714) February 11, 2021
「どうしたい?」と言われた時にパニックになったり、頭が真っ白になって考えられなかったり、自分の気持ちを言うことが怖くなってしまうのも親の影響によるもの。
毒親と過ごす日々は、あなたの考える心や、自由に考える力さえも抑え込んでしまうのです。
何が好きで、何が嫌いか。何をしたくて、何をしたくないのか。
親と物理的に離れることで、少しずつ「自分はどうしたいのか」が分かるようになっていきます。
まるで宝探しのように、新しい自分がどんどん見つかっていきます。
遅すぎる、
なんてことはありません。
「50歳を過ぎて、やっと本当に自分に出会えた。私の青春、これからや!」と、おっしゃるクライエントさんもいらっしゃいますから。
人生、ここからです。
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毒親との絶縁を悩む『3つの壁』
「毒親と離れたいのに、離れられない。」
そう訴えるクライエントさんには、ある共通点があります。ここでは3つのよくみられるケースについて、お伝えしていきます。
1│罪悪感
- 「親を見捨てていいのだろうか」
- 「ここまで育ててもらったのにいいのだろうか」
- 「周りの人はどう思うだろうか」
- 「親は悲しまないだろうか」
「してはいけないことをしようとしている」という罪悪感から、離れることが出来ないケースです。
「支配コントロール型」や「親子の役割逆転・不幸アピール型」の毒親で悩む方に多くみられます。
※毒親のタイプについては【>>過去ブログ】に詳しく書いています
さてあなたが今からしようとしているのは、本当に「してはいけないこと」なのでしょうか?
ひとつずつ考えてみましょう。
親を見捨てていいのだろうか。
いいです。
あなたは親を見捨てるのではありません。
あなたが「あなた」として生きていくために、親と離れるのです。
親と離れなければ、「あなたの人生」を見捨てることになります。「あなたの気持ち」を見捨てることになります。
親はいずれ亡くなります。そのあと、あなたには何が残るのでしょうか。
自分の人生を捨ててまで、親の人生を生きる必要はないのですよ。
ここまで育ててもらったのにいいのだろうか。
家を与え、食事を与え、学校に通わせてもらった。
「誰のおかげで生きてこられたと思ってんだ!」「生意気いうな!」と育てられた方も、いらっしゃるでしょう。
ですが親には、子どもが成人するまで扶養しなければいけないという義務があります。
「育てるのに○○円かかった」と言われたら、「それは親の義務だ」と思い、それ以上は考えないでおきましょう。
(お金のことを持ち出す親は、何としてでもあなたを言いくるめようとしてきます。あなたが言い返すと収拾がつかなくなるので、心の中で思うだけにしておきましょう)
「誰のおかげで生きてこられたと思ってる!」と言われたら、今まで耐え続けた「自分のおかげ」だと思いましょう。
「生意気いうな!」と言われたら、今あなたが言ったことは「正しかった」と思っていいです。正論に対して、それしか返せなかったのでしょう。
「恩を返せ」と言われたら、そんな親の元で頑張って生きてきた「過去の自分」に恩を返してあげてください。過去の頑張りを無駄にしないために、これからは自分のために生きてあげてください。
これまでのことに感謝しても良いです。
親にも、何か事情があったかもしれません。満足に愛情を受けて育っていなかったのかもしれません。
でもそれを理解解することと、これまであったことを帳消しにするのは別問題です。
親の気持ちが理解できたからと言って、「あなたが傍にいなければいけない」ということにはなりません。
周りの人はどう思うだろうか。
親と縁を切ったと言ったら、親と会っていないと言ったら…周りはどう思うだろうか。不安になる気持ちは、とてもよくわかります。
あなたが絶縁したことを知ったら、「私なんてもっと酷い親だったけど~」とか「そんなの親不孝だよ」「仲直りした方がいいよ」と、アドバイスしてくる人もいるかもしれません。
(…というか、現実にいます)
批判的な意見は、
聞かなくていいです。
自分を責められているようで、嫌だと思います。どうしても気になると思います。だけど、だからこそ聞かなくていいです。
きっとあなたにアドバイスしてくる人たちは、「あなたのためを思って」という言葉を巧みに使います。あなたの良心に訴えかけるような言葉を選んで、話しかけてくるでしょう。
でも本当に「あなたのため」を思っていたら、そのような無責任なアドバイスはできないはずです。
これまでずっと親との関係に悩んできて、やっと「離れる」という決断をするのですから。
「あなたのためを思って」は、誰かを「自分の思い通り」にコントロールしたいとき無意識に出てくる言葉です。
(毒親もよく使います)
この言葉を言われたら、それ以上は耳を貸さないでください。
反論しても逆効果なので、「その人はそう思っているのね」と心の中で線を引いておきましょう。
親と離れたとしても、誰かに伝える必要はありません。
親と離れるかどうかは、「あなたの問題」だからです。他の人が知る必要はないし、知ったところで口を出す権利もありません。
カウンセラーとしての経験から本音をお伝えすると
…伝えない方がいいです。
あなたの決断に口出ししてくる人が、絶対にいるから。そしてその人は、平気であなたを傷つけるから。
毒親を持たない人に、毒親を持つ子どもの気持ちはわかりません。
だからこそ「よっぽどの理由がない限りは伝えない」方がいいでしょう。その方が、あなたの心を守ることができます。
親は悲しまないだろうか。
たしかに、悲しむかもしれません。
でもそれ以上に、このままの生活では「あなたの心が悲しむ」のではないでしょうか。
自分よりも、親の気持ちを優先してしまう。
これこそが、『毒親が与える子どもへの悪影響』の1つなのです。
いわゆる毒親家庭でない場合、子どもは「自分の気持ちを第一に優先する」のが普通です。
社会に出ると我慢しなければいけないことが多いからこそ、自分の考えや気持ちを自由に表現できる場所が、本来の「家庭」なのです。
さて。
ここまでの文章を読んだ方の中には、「自分より親を優先することの何がおかしいの?」「親より自分を優先して、怒られないの?」「そんなことして、家の中で生きていけるの?大丈夫なの?」と感じた方もいるかもしれません。
下記に、『毒親チェックリスト』の一部を掲載しました。
半分以上当てはまる場合は毒親の考え方に無意識にコントロールされている可能性があります。
この場合、物理的に離れることで今よりもっと楽に生きられるはずです。
――――――――――――――――――――――――
あなたのプライバシーを平気で侵害する。
あなたの容姿を罵ったり、何かできない時に「バカ」など言葉の暴力をふるう。
あなたの友人関係や恋人について、いちいち口を出して批判してくる。
機嫌を損ねると、暴言や暴力により罰を与えられた。
親に言われた一言が、今でも頭をよぎって苦しくなることがある。
「あなたのためを思って」と、あれこれ指図してくる。(※やさしい虐待の典型例)
親に矛盾することを言われたり、よく分からない規則を設けられたりして、どうすればいいのか分からなくなったことがある。
親の言う通りにしないと、怖いと感じる。ダメだと感じる。
親に励まされたり褒められたりしたことはほとんどなく、けなされてばかりいた。
本当の自分でいるよりも、親を喜ばせる方が大切だと思う。そうしなければいけないと感じる。
――――――――――――――――――――――――
2│恐怖心
- 「離れたい」なんて言ったら、何されるか分からない
- 離れても、家に押しかけてくる気がする
このような親に対する恐怖心から、なかなか離れられないと訴える人もいます。
罪悪感同様に、「支配コントロール型」や「親子の役割逆転・不幸アピール型」の親に多いケースです。
「まだ親が怖いなんて」と、落ち込まないでくださいね。
毒親に恐怖を感じるのは当然のことです。
目の前に「小さな子ども」と「その親」がいたとします。
その子は親から「バカ!」「もっとちゃんとしなさい!」「何やってもダメなんだから!」と暴言を吐かれています。子どもが何度謝っても、許そうとしません。それどころか、その子を見ることさえしませんでした。
それからしばらくして、その子どもが「見て!ひらがなが書けたよ」とノートを親に見せていました。
親は「汚い字ねぇ。○○ちゃんは、もっと字がきれいだし、漢字も書けるのよ。あなたも、もっと頑張りなさい!」と言いました。子どもはノートをそっと閉じ、下を向いて落ち込んでしまいました。
このような日々が続くと、自分が怒られるのは「バカだからだ」と思い悩みます。親が自分を愛してくれないのは「ちゃんとしていないからだ」と思い込むようになります。
親の言うことを聞くことが当たり前になり、我慢を「我慢」とさえ思わなくなります。
この場合、悪いのは子どもでしょうか?
違います。親です。
このような環境で育てば、親の言うことを聞くしかありません。その親がいる家以外に、子どもが帰る場所はないからです。
恐怖心が芽生えるのは当然のことなのです。
さて。
親と離れるのが怖い理由、に話を戻しましょう。
ここで恐怖を感じるのは、『親がどんな反応するのか分からない』からです。
絶対に許さないと怒り狂うかもしれませんし、ヒステリックに泣き叫ぶかもしれません。家や会社に押しかけてくるかもしれないし、殴る蹴るの暴行を加えられるかもしれません。
ではどうするのか。
「離れる」と伝えた時の親の行動を予想するのです。
例えば、子どもが言うことを聞かない時。
怒鳴って言うことを聞かせてきた親は、「離れたい」と伝えた時さらに怒鳴り散らします。
あなたの情に訴えかけていうことを聞かせてきた親は、「私のことなんてどうでもいいのね…」「親不孝者!」と罪悪感を持たせるような言葉を投げかけてきます。
これまで経験したことのない、新しい何かが起こることはまずありません。今まで親が取ってきた行動の中から、あなたを攻撃してきます。
あなたの親がとってきた行動、言動を思い出してみてください。その中に、恐怖心を和らげるヒントが隠されているはずです。
どんな言葉が飛んでくるか分かっていれば、答えも準備できます。場合によっては、暴力や暴言といった証拠を残す必要もあります。
相手の出方が分かれば、対処しやすくなるのです。
もう1つ大事なことを
お伝えします。
どれだけ一生懸命自分の気持ちを伝えても、あなたが離れることを認めない親もいるでしょう。その話題を出すだけで不機嫌になったり、ヒステリックになったり、無視して「なかったこと」のように扱うかもしれません。
これまでの経験上、そのような親を説得するのは不可能に近いです。
でも、諦めないでください。
あなたがすでに成人しているのであれば、親から離れることに親の許可は必要ありません。
離れたからといって、罪に問われるわけでもありません。警察が追いかけてくるわけでもありません。
究極のところ、親に認めてもらわなくていいのです。
3│金銭的問題
毒親のタイプに関係なく、実家暮らしに多く見られるケースです。
家から引っ越すには、お金が必要です。居住地にもよりますが、引っ越し費用、諸経費、家具家電…30~50万円ほど必要になるケースが多いように感じています。
これまでの経験上、これから仕事を探してお金を貯めようという場合は「正社員にならなきゃ」「高収入じゃなきゃ」にこだわりすぎない方がいいでしょう。
まずは引っ越し資金を貯めるために、無理のない範囲でいいのです。バイトでも十分です。
まずは離れるための
資金集めです。
離れることが出来て、心と体が安定してから「やりたい仕事」を探しても遅くありません。
むしろ親から精神的攻撃を受け続けている状態で仕事を探すより、離れてから仕事を探す方がラクです。
「働く気力がわかない」「いつも疲れている」と訴えていたクライエントが、親と離れて半年たつ頃には「元気になった!」「働く気力も沸いてきた!」となることは珍しくありません。
親からの暴言や支配から離れることで、次第に自分に自信がつき、元気を取り戻せるからです。
働けない原因そのものが毒親と一緒に住んでいたせいだったというケースは、実は多いのです。
※病気などが原因で働けない場合には無理をせず、お医者さんと相談しながら復職が可能かどうか話し合われることをお勧めいたします。
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法的に絶縁するのは難しい『だからこそ』
今の日本では、法律的に親子の縁を切ることはできません。
冒頭でもお伝えした通り、法的に「絶縁する」というのは現実では難しいのです。
では、親と離れることはできないのか?
そうではありません。
親と距離を置き、連絡を断つことは可能です。
親の知らない場所に引っ越し、自由に生活することも可能です。
※捜索願を出された場合については【>>過去ブログ】に記載しています。閲覧制限をかけるには警察への相談が必要になりますので、個別に対応させていただければと思います。
絶縁後に親と関わらなければいけないのは「遺産相続」と「親の葬儀」くらいですが、葬儀は開催を義務付けられたものではありません。遺産相続も、相続放棄すれば問題ありません。
毒親と絶縁して『得るもの・失うもの』
親と絶縁(離れる)ことで、何がどう変わるのか不安な方もいらっしゃると思います。
これまで10年以上カウンセリングを行ってきた経験から、『失うもの』と『得るもの』をそれぞれ3つずつピックアップしてお伝えします。
絶縁で『失う』もの
絶縁で失うものは、親に関係すること全般。
離れてから1年くらいは「寂しさ」「不安」を大きく感じやすいのですが、時間がたつにつれて気にならなくなっていく方が大半です。
1│実家・故郷・親戚付き合い
親と離れことで、親戚付き合いが難しくなります。
親が親戚に、「あることないことを吹き込む」可能性があるということを覚えておいた方がいいでしょう。
- 「お母さん悲しんでたよ」
- 「戻ってあげたら?」
- 「いつからそんな子になっちゃったの?」
- 「親不孝だねぇ」
- 「精神的におかしくなっちゃったんだって?」
などと、無責任で心無い言葉を投げかけられるケースは多いです。
自分の心を守るという意味でも、親に関係する人との連絡は断つ方がよいかもしれません。
親に引っ越し先の住所を知られたくない人の場合は、親戚に送る年賀状にも注意が必要です。
2│連帯保証人
賃貸契約をしている場合は、連帯保証人にも注意が必要です。
親が連帯保証人になっている場合、引っ越さなくてはいけなくなるケースが多いです。
(縁を切る=連帯保証人が不在になってしまうため)
この場合、次の引っ越し先は、「連帯保証人不要」もしくは「保証会社」を使える物件を選ぶといいでしょう。不動産会社に事情を説明しておくことで、条件に合った物件を紹介してもらえるはずです。
3│遺産
今の日本の法律では親と正式に縁を切ることが出来ないので、事実上絶縁していても遺産相続の問題が出てきます。
「親不孝者には1円たりともやらん!」と遺言を残したとしても、法律では実子が最低でももらえる遺産の金額(遺留分)が決まっているのです。
厄介なのは、両親が負債まみれだった場合。
相続遺棄の手続きをしないと親の負債が子ども(あなた)に受け継がれることがあるので注意が必要です。なお親の遺産に負債があってもなくても、相続遺棄することはできるのでご安心ください。
(法律の話になりますので、詳しくは割愛させていただきます)
絶縁で『得る』もの
これまで、親と離れるという選択をしたクライエントを数えきれないくらい見てきたからこそ、断言します。
絶縁で失うものより、得るものの方がはるに多い!!
離れてよかったと第二の人生を謳歌している人はたくさん見てきましたが、離れたことを後悔している人に未だ出会ったことがありません。本当です。
1│自由
- 仕事を自由に選べる
- 友人関係が自由
- 結婚相手を自由に選べる
- 価値観や考え方が自由
- やりたいことをやれる自由
- ライフスタイルを選べる自由
親から離れることで得られる自由は、並べるときりがありません。
普通の大人が「当たり前」に行っている自由を、毒親育ちの大人は「制限」されてきました。離れることで、その自由が得られるのです。
あなたが何を選んでも、反対する人はもういません。
おそらくまだ、「自由にしていいよ」と言われても、なにも思い浮かばないかもしれません。親から離れた時にしてみたいことも、まだ分からないかもしれません。
でも大丈夫。
あなたのせいではないし、あなたの性格のせいでもありません。
どうしたいか分からないのは、毒親の元で自分の感情を抑え込んできたからです。それも、ものすごく長い間。
過去にしまい込むしかなかった「自分の気持ち」をまだ見つけられていないか、見つけ方がまだ分からないだけです。
「時間を無駄にしたんじゃないか」なんて、自分を責める必要もありません。
今のあなただから、毒親だと気が付けたのです。今のあなただから、気が付いて「離れよう」と思えたのです。
数年前のあなたなら気が付かなかったかもしれないし、気が付いても離れられなかったかもしれません。
だから今がベストタイミングだったと思いましょう。あなたは十分、考えて耐えてきたのですから。これ以上責めないであげてくださいね。
2│安心
毒親の顔、声、職業、名前、背格好、イベント、辛い思い出…
毒親を思い出しような状況に出会うと、ビクッ!と反応してしまったり、「怖い」と感じてしまう方はとても多いです。
スマホに着信があるだけで心臓がドクドクと脈打ち、スマホのバイブが鳴ると「親から…!?」と心が締め付けられそうになる…。
親との連絡を断つ中で、このような恐怖心もだんだんと薄れていきます。
そして最終的には、「親から連絡がきたからって何だっていうんだろう」というところまで回復出来ます。
親から離れて最初の数カ月間は、まだ怖いかもしれません。
「怖いことがあるのが当たり前」の日々だったので、心も体は警戒状態。まだ慣れていないので、ちょっとした物音や出来事でビクッ!と驚いたり、疲れやすかったりします。
- もう誰も怒鳴らない
- もう誰もあなたを責めない
- もう誰もあなたを攻撃しない
- もう誰もあなたを否定しない
- もう誰もあなたを虐めない
- もう誰もあなたを無視しない
このことを身をもって納得できるまでには、早くて数カ月。長い場合で、数年かかります。
親と一緒にいる時間が長ければ長いほど、一緒にいる時間が濃ければ濃いほど、抜け出すまでに時間がかかるかもしれません。
でも大丈夫です。
物理的に離れれば、心も抜け出せます。親から離れて時間がたてばたつほど、安心感は増えていきます。
「離れる」という手段は、あなたが思っているよりも大きな変化をもたらしてくれるのです。
3│本来の自分
- 「自分に自信を持ちたい」
- 「自己肯定感を高めたい」
- 「どんな自分でもいいから楽しめるようになりたい」
そう思うのならば、やはり離れた方がいいです。
物理的に離れ、会わない、連絡を取らないのがベストです。
辛い過去を受け入れ、今を前向きに生き、良い言葉を取り入れたとしても、親と関わり合うことで長年かけた努力が一瞬で無残に壊されてしまうケースをたくさん目にしてきました。
「もう親を恨んでいません」「今なら親と普通に話せる気がします」そう思って親に会い、再び心を壊した人も少なくありません。
何年もかけて築いた努力や自信を、毒親は一瞬で壊すことが出来るのです。
なぜなら毒親は、どこをどうすればあなたが一番傷つくかを知っているから。そこを容赦なくついてくるのです。
怒鳴った時に言うことを聞くのか、情に訴えた時に言うことを聞くのか…毒親は心得ています。
「私が変わったのだから、親も変わってくれるだろう」という希望は、まず持たない方がいいでしょう。
残念ながら多くの毒親は、いつまでたっても変わりません。変わろうとしませんし、あなたのために変わる必要さえ感じていないからです。
だから、
あなたが変えるのです。
『変える』と言っても、親のために自分を変える必要はありません。
「離れる」という方法で、これまでの関係を変えてしまえばいいのです。
これ以上、縛られる必要はありません。これ以上耐えて、あなたが苦しむ必要もありません。
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離れたいのに「離れられない!?」
これまで見てきた数多くの事例から、毒親だと気づいたら離れる方がいいというのが私の率直な思いです。
でも毒親問題のカウンセリングにおいて、私はクライエントに対して「あなたのここが悪い」「縁を切った方がい」というような、考えを押し付けることはありません。
「離れたい」という思いがありながら、離れることが出来ない。
この場合は全力で、離れるために必要な情報を提供させていただきます。
過去に親から言われた「呪いの言葉(ダメな子、ちゃんとしなさい、あんたが悪いんじゃないの?等)」を一緒に探し、その言葉を捨て、自己肯定感を高めるお手伝いをします。
それとは反対に、「本当は離れたくない。親のことが許せるようになりたい…」というようなケースもあるでしょう。
このような場合には、無理に離れるよう仕向けるようなことはありません。親元を離れず、少しでも心が穏やかになる方法を一緒に探していきます。
大切なのは、
あなたがどうしたいか。
あなたの人生だから、誰にも口出しさせないでいいのです。
今が辛いなら、思い切って『今』を変えてみる。
それがあなたにとって、大きな一歩になるかもしれません。新しい人生を見つけるきっかけになるかもしれません。
あなたが、もっとあなたらしく生きられますように。
そのために「離れる」ことに罪悪感を持たないでほしい。
そう願い今日の記事を書きました。
まずは一歩、踏み出せますように。
Poche
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