「何も出来なかった」「何もしたくない」という時に落ち込まなくていい理由
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日は、反響の多かった過去のツイート「何もしたくない」「何も出来なかった」と落ち込むあなたに向けて、お話しさせていただきます。
※本日のブログは音声サイト【>>Voicy】でも配信しています。
実はそれも「できた」
出来ないことを「出来るようにする」のは、大変です。
でも、出来ていることを「しない」ようにするのは、もっともっと大変です。
出来ない事が出来るようになると達成感がありますし、成長を感じます。
周囲に評価されたり認められることもあったりと、自分自身でも「成長」を実感できたりと、モチベーションも保ちやすいです。
反対に、出来ていないことを「しない」ように頑張っても、周囲は褒めてくれません。それどころか、「出来ているのになぜやらないのだ」と怒られたり、「やる気がない」と思われてしまうこともあるかもしれません。
他人があなたを責めなかったとしても、出来るのに「しない」を選んだ自分に対する罪悪感や焦り、楽をしているような申し訳なさが出ることもあります。
その結果、疲れてヘトヘトなのにいつも通り動いてしまう人は多いのです。
家にいると動けないのに、会社に行くと動けてしまう人もいます。
会社に行けない辛さもありますが、会社に行けて動けてしまうからこその「理解されない辛さ」もあるのです。
だからこそ
大切なことをお伝えします。
それは、これまで休めなかったあなたが休めたなら、それは「できた」なのだということ。
「休んでしまった…」ではなくて、「やっと休めるようになったなぁ」と思って良いのです。
「何も出来なかった…」ではなくて、「やっと止まれた」と思って良いのです。
なかなか実感しにくいかもしれませんが、これまでずっと頑張れなかった人が「頑張れるようになった」のと同じくらい、凄いことなのです。
できるからこそ苦しい
小学生の頃を思い出してみてください。
毎日きっちり宿題を出していた子が、数日続けて宿題を忘れると「どうして忘れたの⁉」と怒られてしまいます。
でも宿題をまったく出さない子が、たった1日宿題を提出しただけで「凄いじゃない!」と褒められます。
毎日頑張って掃除していた子が、数日続けてサボれば「いつも頑張っていたのに、どうしてやらないの⁉」と怒られてしまいます。
でも掃除をせず毎日サボっていた子が、たった1日掃除を頑張るだけで「やればできるじゃない!」と褒められます。
……何を言いたいかというと、今の世の中は、毎日頑張っている人ほど「休むのが難しい」と感じる時代だということなのです。
真面目にやっているのがバカらしくなることもあれば、損な役回りをしているように感じることもあるでしょう。
「じゃあ、あなたも頑張るのをやめたらいいのではないですか?」と他人からアドバイスされた時に、「あ、そうだな。もうやーめた」と思えるならそれはそれでOKです。
でも今、ここまで聞いてくれているあなたはきっと「頑張るのも休むのもやめるのが怖いのでは」と思います。
そんなに簡単に頑張ることをやめられたら、こんなにも疲れていないし、悩んでいないのではと思います。これまで一生懸命走り続けてきた人ほど、「そんな簡単じゃない」「それが出来たら苦労しない」と感じます。
頑張るのをやめられないならそれは、これまでの人生であなたが相当頑張ってきたという1つの証拠でもあります。
だから、それはそれで凄いことなのです。
「これまでよく頑張ってきたんだなぁ」と自分を労って良いのです。
……でも、体力には限界があります。
生きていれば、気合いや根性だけでは、なんともできない時期が必ずやってきます。
これまでずっと頑張ってきたからこそ、どこかで休憩が必要です。
……もしかしたら、そのタイミングが「今」なのかもしれません。
動けなかったり、頑張れなかったり、やる気が出なくて焦ってしまうなら、「これからまた頑張るために、今は充電しているだけ」と思ってみてください。
「できていない」と自分を責めそうになったら、「やっと休めるようになった。これは"できた"だ」と考えてみましょう。
自分を責めるより、自分を認める方が回復も早いですから。