「自分のしたいことが分からない」と悩むあなたへ ~本音を話せる人がいますか?
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日は反響の大きかったツイート、「自分のしたいことが分からないこと」について補足してお話しします。
※今回のブログの内容は【>>音声配信サイトVoicy】でもお伝えしています。
本音を言える相手がいますか?
「自分が本当にしたいことが分からない」という人の多くが、抱えている悩みがあります。
それは、「本音が言えない」「本音を言える相手がいない」という悩みです。
あなたには、自分の本音を話せる人はいますか?
楽しいことや嬉しいこと、悲しいことや嫌だったことを安心して話せる相手がいますか?
「はい」と答えられる人は、とてもラッキーです。
自分の本音を安心して話せる存在というのは、とても貴重ですから。是非その人との関係を大切にしてくださいね。
さて。
ここから先は、「自分の本音を安心して話せる人がいない」と感じている、そんなあなたに向けて話を続けますね。
本題に入る前に、1つ大切な質問します。
そもそもあなたは、
「自分の本音を話したい」と思っていますか?
なぜこのような質問をするかというと、過去にとても傷ついたりガッカリした経験がある時には、「自分の本音を誰にも話さない方がいい」「自分の本音はもう誰にも言わない」と心のどこかで決意してしまうことがあるからなのです。
だから「本音を話せなくてもいい」「本音を話したくない」と思うなら、それはそれでいいのですよ。
何が何でも本音を言った方がいい、なんてことはありません。本音を話すことにはメリットだけでなく、デメリットもありますから。
「本音を話したいけれど、話せない」と感じている人に、さらに2つ質問しますね。
1つめ。
あなたは、どんな本音を話したいのですか?
2つめ。
最近話せなかったのは、どんな本音ですか?
……いかがでしょうか。
パッと答えが出た人は、かなり少ないのではと思います。
実はカウンセリングの現場でも、「うーん」「そう言われると…」と言葉に詰まってしまう人の方が多いのです。
というのも「本音を言えない」と悩んでいる人の大半は、子どもの頃から本音を言うことそのものに慣れていません。
家族の中でさえ本音が言えない、そのような人もたくさんいます。この場合には慣れていないというより、「本音を言えるような環境ではなかった」といったほうがよいかもしれませんね。
何が言いたいかというと……
「本音を言いたい」と思いながら、実は「そもそも自分の本音が分かっていない」ケースはとても多いということ。
本音が言えないのはあなたのせいではなく、「過去の環境が影響しているのかもしれない」ということです。
本音を言うためには、自分の本音を知らなければいけません。
何を言いたくて、何を言えないのかを知っておく必要があります。
その上で、どの本音を言うのかを選んでいくことが重要です。
本音が人を傷つけることもある
本音というのは、自分の正直な気持ちです。
何も考えずに本音だけをズバズバ話し続けていては、相手を深く傷つけてしまうこともあります。
その結果、意図せずに大切な人を失ってしまい、後悔することもあるかもしれません。
たとえば友達が、あなたの家に遊びに来たとしましょう。
あなたの部屋には、鮮やかな青色のカーテンがかかっていたとします。お店で一目ぼれして奮発して買った、お気に入りの青色のカーテンです。
その友人は、あなたのお気に入りのカーテンを指さしてこう言いました。
「あ、カーテン青色なんだ。私だったら絶対選ばないなー。だって青色って、気持ちをネガティブにするって言うでしょ?私ならもっと明るい色にするけどなぁ」
さて。このような友人の言葉を聞いて、あなたはどう感じるでしょうか?
せっかくのお気に入りのカーテンを否定されて悲しくなる人もいれば、「そこまで言わなくてもいいのに」と腹が立つ人まで様々なのではと思います。
この友人には、悪気がなかったかもしれません。
あなたを怒らせたり、悲しませる意図もなかったかもしれません。
友人はただ、自分の「本音を言っただけ」かもしれないのです。
「本音を言いたい」と思っているあなたはきっと、この友人のように「何でもかんでも本音を言いたい」わけではないのではと思います。
無意識に大切な人を傷つけてしまわないためにも、まずは、自分がどのような本音を何を言えるようになりたいのか考えていきましょう。
本音を言う方法や、本音を言うための練習は、その後で十分間に合いますよ。
あなたが誰かに理解してほしい「本音」は、どのような気持ちですか?
まずは自分の中で「どんな本音を言いたいのか」という答えを出してみてくださいね。
これが、「人を傷つけない本音を言う」一番の近道ですから。
書籍のお知らせ
現在発売中の書籍「あなたはもう、自分のために生きていい」では、あなたが今感じている「悩み」をラクにするためのヒントをお伝えしています。
本音を言えないと悩むあなたには、チャプター2から読み進めることをおすすめします。
自分軸と他人軸、そこに親軸が影響を与えていないかどうかを知るだけで、今より少しラクになれるはずです。