疲れた時こそ「自分を責めない方がいい」理由とは
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日は、反響の多かった過去のツイート「疲れや痛みのとらえ方」について、お話しさせていただきます。
※なお今回のブログは音声サイト【>>Voicy】でも配信しています。
疲れ・痛みは「必要」なもの
痛みや疲れは、つい頑張りすぎてしまうあなたに「限界だよ」「そろそろ休もうよ」と教えてくれるサインです。
でも、だからといって「痛みや疲れに感謝しましょう」とお伝えするつもりはありません。
「必要なものなので諦めて受け入れましょう」と言うつもりもありません。
痛みも疲れも、嫌ですよね。
どこも痛くない方が良いし、疲れを感じない方が快適に決まっていますから。
痛い時には「痛いの嫌!!」と思って良いです。
疲れた時は「あー疲れた…」と思って良いです。
その代わりに「なんで私は…」「みんなは頑張っているのに」と自分を責めることはやめておきましょう。
疲れている自分が嫌だ、疲れないようになりたいと思う人こそ「そんな自分を責めないでおく」ことが大切です。
疲れている時に責められたら、回復するどころかますます落ち込んで回復が遅くなります。
疲れている時には「疲れるほど頑張ったんだ」と労ってみてください。労うのが苦手なら、「疲れたんだ」とそのまま状況を受け止めるだけでもいいですよ。
疲れた時に自分を責めることやめるだけで、今までより早く回復できるのを実感できるはずです。
……子どもの頃を思い出してみてください。
うっかり転んでケガをしてしまった経験はありませんか?
そんな時に、「そんなもん痛くない!」「よそ見しているから悪い!」「泣くな」と言われたら、ただでさえ痛くて悲しいのにますます辛くなりますよね。
痛いものは痛いし、わざと泣いているわけではなかったはずです。
それにもしよそ見をしていたから転んだのだとしても、まずは「痛かったね」と寄り添ってあげればいいのです。
「同じことをしないようにキチンと言うべき」「子どものためにも怒るべきだ」とおっしゃる親御さんもいますが、「よそ見しないようにしよう」と伝えるのは、子どもの痛みや気持ちに寄り添ってからで遅くありません。たくさん泣いて痛みが消えてから、落ち着いた状態で伝えてあげればいいのですよ。
疲れた時に自分を責めない
先ほどの例と同じことが、大人になった自分自身にも当てはまります。
それと同じで、痛みや疲れが出た時にも自分を責めないこと。
疲れている時に自分を責めるのは、「転んだ時に親から怒られる」のと同等の大ダメージを受けます。
自分を責める代わりに、自分が辛い時に「かけてほしかった言葉」を自分自身にかけてみてください。
転んだ時に「よしよし」してもらうだけで痛みが早く消えたと感じるように、「かけてほしかった言葉」を思い浮かべることで痛みも疲れも早く解消できます。
自分に優しい言葉なんてかけられない、そんなのばかばかしいと思う方は、せめて意地悪な言葉を投げかけないでおきましょう。
疲れた自分を責めないだけでも、十分です。
痛みや疲れは、「もう無理」「この人苦手」「実はもうしたくない(できない)」「もう限界」という1つのサイン。
自分より相手優先で動けたり、頑張れてしまうあなたに、身体が必死に教えてくれているのかもしれませんよ。
現在発売中の書籍「あなたはもう、自分のために生きていい」では、つい自分を責めてしまうあなたが「今よりラクに生きられるためのヒント」をお伝えしています。
カウンセリングを受けるまでではないけれど……という人に向けて、「朝起きた時からしんどいと感じるあなたの毎日が少しでもラクになりますように」という思いを込めてつくりました。