【これって親不孝?】実家に帰るのがしんどい…帰りたくないと思うあなたへ~罪悪感との向き合い方
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
- 実家に帰るのがしんどい
- 帰りたくないわけではないが、なんとなく気が乗らない
- 帰らないと親を悲しませそうで辛い…
- 帰らないと親が不機嫌になり、後が大変
- 帰らないのは親不孝なのでは…
- 実家に帰った後、しばらく体調不良になる…
- 実家に帰る前から、親との会話をあれこれシミュレーションして疲れる
(失敗が許されない)
などなど…。
今回は『実家に帰省するのが辛い』というあなたに向けて、記事を書いていきます。
嫌なら断ればいい!?
「帰りたくないなぁ」
「せっかくの休みなのに面倒だなぁ」
「あとから疲れるんだよなぁ」
そう思うのなら「もういっそ帰らない」というのも、一つの手。
親からのメールも電話もLINEも、スルーしちゃえばいいんです。もしくは「行かない」と一言伝えるだけでいいんですよ。
・・・と聞いて「そうだな!そうしよう!」と思えるのなら、あなたはこんなに悩んでいないのではと思います。
(そうしよう!と思えた人は、断ってしまってOKです。罪悪感は持たなくて大丈夫)
帰らなきゃダメ、と思うのはなぜ?
本音では帰りたくないのに、帰らなきゃいけないと思う…。
その理由は、人それぞれ違います。
「断ってはいけない」と恐怖を感じる人もいれば、「悲しませてはいけない」と考える人もいるでしょうし、そもそも「断る」という選択肢さえ与えられていない人もいるでしょう。
共通しているのは、『自分の気持ち』が置き去りになっているということ。
自分がどうしたいかではなく、「親がどう思うか」「親がどうしてほしいか」が優先されます。
するとどうなるか?
「実家に帰らない」という選択肢を選んだ時、「親がどう思うだろうか…」という不安や恐怖が膨らんでしまうんです。
怒るだろうな…
グチグチ言うだろうな…
悲しむだろうな…
不機嫌になるだろうな…
お父さんもお母さんの味方なんだろうな…
まるで今、親が目の前にいるかのように『不安な未来』がイメージ出来ることでしょう。
このような不安な未来が頭と心を支配して、「実家に帰らないメリット」が吹き飛んでしまいます。
だから「嫌だけど会う」
を選んでしまいがちです。
…このように書くと「嫌なのにまた会ってしまう私が悪いんだ…」「こうなると分かっていたのに結局会った私が甘かったんだ…」と自分を責めそうになるかもしれませんね。
でも、それは違います。
というのも人は、本能的に新しいものを得るよりも、今あるものを守ろうとする習性があります。
つまり「自分だけ楽をする新しい選択」よりも、「今まで通り親に従う選択」をするのが自然な選択なのです。
だから自分を責める必要は全くないのですよ。
ここでお伝えしたいのは、「嫌なのになぜ実家に帰ってしまうのか」という心理状態について。
決してあなたの心が弱いとかそういうことではなく、人として自然な反応だということをお伝えしたいのです。
実家に帰りたくないのは「おかしい」?
あなたの周りには恐らく「実家に帰りたい派」の人もいれば、「実家に帰りたくない派」の人もいるでしょう。
「実家に帰りたい派」の人が多い場合には、帰りたくないと思う自分が親不孝な人間に思えて辛いかもしれませんね。
中には「親孝行しろよ!」「たまには顔を出してあげないと親がかわいそうよ」なんて、とか余計なアドバイスをくれる人もいますから…
ですが実家に帰りたいと思うのも、実家に帰りたくないと思うのも、どちらも『正常』です。
どちらが正しくて、どちらが間違っているということはありません。
両者の違いはどんな家庭環境なのかだけ。
あなたの性格がどうとか、親不孝とかそういうことではありません。
帰りたくなるような実家なのか、それとも帰りたくないような実家なのか。違いはそこだけ。あなたのせいではありませんよ。
実家に帰りたくなくてOK!
実家に帰りたくないと思って、大丈夫です。
行きたい場所もあれば、行きたくない場所もあります。苦手な人や、苦手な場所もあるでしょう。
冒頭でもお伝えしたように、「帰らない」は最大の防御です。
でもここまで読んでくれたあなたはきっと、「帰りたくない」なんて口が裂けても言えないでしょう…。
そんなことを言ったら、大変なことになるでしょうから。
断った後のことを考えると、実家に帰るよりも心身共に疲弊するのではと思います。
今のあなたにとって、「行かないメリット」よりも「行かないデメリット」の方が大きく感じられているかもしれませんね。
でも心のどこかで、本当は「行かないメリット」があることにも気がついているのではありませんか?
行かないで良かったら…
行かないことに罪悪感を持たなかったら…
今の私は、どんなに楽だろうかと。
実家に帰るにしても、帰らないにしても、大切なのは『罪悪感を手放すこと』です。
仮に今は会わないで済んだとしても、実家の滞在時間を短くして心の負担を減らしても、「罪悪感」が残ったままでは結局自分自身を責めてしまうからです。
罪悪感から結局会ってしまったり、何かしてあげなければ…と思ってしまうでしょう。
心と体がすり減っていき、ヘトヘトに疲れきって、後悔して…という繰り返し。
そうしているうちに立ち直れないほど心身に不調が出ることは珍しくありません。そういった人を大勢見てきました。
実家に帰るのも正解。
帰らないのも正解。
どちらの選択肢も「正解」だとしたら、あなたはどうしたいでしょうか?
自分が望む選択肢を選ぶことに、罪悪感はありますか?ありませんか?
「毒親というほどでもないし」「親のことは好き」「育ててもらったことに感謝している」という人は、多いです。
でも「実家に帰らないだけで罪悪感がもの凄い」のなら、大人になったあなたに色々な影響を及ぼしている可能性があります。
親に対する「罪悪感」を手放すだけで、今抱えている生きづらさや人間関係が楽になりますよ。