【2×9=□】なぜか埋めたくなる!『空白の原則』でネガティブ&不安をコントロールする方法
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日お伝えするのは、脳のクセについて。
- 朝から、ネガティブな事ばかり考えてしまう
- 夜寝る前に、不安な気持ちでいっぱいになる
- 最近、いいことがひとつもない
このようなあなたに知ってほしいのが、脳がもつ『空白の原則』です。
ネガティブな考えが止まらないのも、いいことがないのも、不安になるのも・・・
ぜんぶ『脳のクセ』。
あなたの性格のせいではありません。
だから「こんな自分嫌!」「自分を変えたい!」なんて、思わないでくださいね。
あなたが変えるべきは「あなたの性格」ではなく、「脳の使い方」。
安心してくださいね。
性格を変えるのは難しいけれど、「脳の使い方」を変えるのは案外簡単。言葉一つで、コロッと変わることもあります。
今日の記事が、『私は、私。そのまんまでいい』と思えるきっかけになれば嬉しいです。
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脳がもつ『空白の原則』とは
これから並べる3つの『数字・文字』を眺めてみて下さい。
答えを埋める必要はありません。
ただ、見るだけでいいです。
2×3=□
チョコレー〇ケーキ
東〇ディズニーランド
・・・つい穴埋めしてしまいませんでしたか?
これが、脳のもつ『空白の原則』です。
人の脳には、「空白を無意識に埋めたがる」という性質があります。
今回のように「答えを埋める必要はない」と言われても、空白を嫌う脳が勝手に答えを出してしまうのです。
なんだか不思議ですよね。
ではもう1つ、見ていただきたいものがあります。
スリ・ジャヤワル〇ナプラ・コッテ
・・・さて、いかがでしょうか。
つい、穴埋めしそうになりましたか?
恐らくほとんどの方が、「???」となったのでは…と思います。
それでは、もう1つ質問します。
あなたの好きな人を思い浮かべてください。
その人が子どもの頃に好きだった『懐かしのアイドル』ベスト3は、誰だと思いますか?
…なんだか、
モヤモヤしませんか?
これも、脳のもつ『空白の原則』によるもの。
今あなたの脳は、答えが分からない状態に居心地の悪さを感じているのです。
脳は『わからないこと』があると、その部分を解決しようとします。
アレコレと思いを巡らせて、記憶をたどり、一生懸命答えを探します。
※ちなみに先ほどの正解は「スリ・ジャヤワル『ダ』ナプラ・コッテ」。スリランカの首都の名前です。
『空白』はなぜできる?
脳が無意識に答えを探す『空白の原則』。
この『空白』は、質問によって生まれます。
質問される
↓
質問の答えを脳が探す
(空白を考える)
↓
質問の答えを出す
(空白を埋める)
質問といっても、先ほどのような『Q&A形式』だけではありません。
具体的に、2つの例を挙げて考えてみましょう。
寝る前になると、「どうして自分は、うまく物事をこなせないのだろう」と考えてしまう。
この場合の『空白』は、「どうして物事をうまくこなせないのか」です。
すると脳は、うまくこなせない理由を探し始めます。
「あのときも失敗した」
「この時も失敗した」
「そういえば親から、あんな酷いことも言われたっけ…」
…このように、「うまくこなせない理由」を記憶のあちこちから拾い集めてきます。
脳には『空白を埋めるクセ』があるので、なんとかして『うまく物事をこなせない自分の像』を完成させようとしてしまうのです。
LINEが既読スルーされた。「彼はきっと、私のことなんて嫌いになったんだ…」
この場合の『空白』は、「きっと嫌いになったんだ」という部分です。
理由は分からないけれど、既読スルーされた。
その理由の1つとして「嫌いになったのでは」と推測していますが、これにより脳は彼が私を嫌う理由を探し始めます。
「私が可愛くないからだ…」
「そういえば、このあいだ楽しくなさそうだった」
「こんな風にグダグダしてる私を好きになってくれるわけがない…」
…このように、「彼が私を嫌う理由」を無理やり拾い集めてきます。
どれも「自分の思い込み」にすぎないのですが、それでも脳は『何とかして空白を埋めよう』とあれこれ考えます。
厄介なのは、考えても見つからない答えだということ。
答えが見つからないので、脳は考えることを止めません。ひたすらに『嫌われる理由』をかき集めてきます。
嫌なことばかりグルグル考え続けて、頭の中がパンクしそうな時は、今の思いを書き出してみて。さらにその内容を『事実』と『思い』に分けて、頭の中を整理する。
きっと『嫌な事実』よりも、『思いや推測』の方が多いことに気が付くはず。
事実は変えられないけれど、思いは『少しずつ』薄くできる。 pic.twitter.com/QgHG4rsUtS
— Poche │ 心理カウンセラー (@Poche77085714) March 9, 2021
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『空白の原則』で不安をコントロール!
脳は、『どんな空白か』ということを気にしません。
「分からないのは嫌。だから埋めたい」それだけです。
だからこそ、先ほどの例のようにネガティブな空白も、一生懸命に埋めようとします。
埋めようとすればするほど自信を無くし、落ち込んでしまうような空白でも、なんとかして埋めようと躍起になってしまうのです。
「自分に自信が持てない」「自分のことが好きになれない」という人は、無意識にネガティブな質問を自分に投げかけています。
その結果、自ら「自信が持てない理由」「好きになれない理由」を固めていってしまいます。
本当は自信を持ちたいと思っていて、自分を好きになりたいと願っているのに、脳のクセのせいで願いと真逆の思い込みが強くなってしまうのです。
考え方の変換!
『空白の原則』によって導き出されるのは、ネガティブな質問だけではありません。
ポジティブな質問も同様です。
ネガティブな質問が『ネガティブな気分』を大きくしたように、ポジティブな質問は『ポジティブな気分』を大きくします。
どうせなら、ポジティブな気分を大きくしたいと思いませんか?
そのために必要な2つのコツをお伝えします。
1つめ。
なぜ出来ないのか⇒どうしたら出来るのか?
「なんでこんなことも出来ないの!」
「なんでうまく言えないの?」
という「なんで」「なぜ」を、「どうしたら」に言い換えてみましょう。
「なんで、こんなことも出来ないの!」では、脳は『できない理由』を集めてしまいます。
でも「どうしたら、出来るの?」だと、脳は『できる方法』を集めてくれます。
2つめ。
問題ではなく、解決に着目する
「イライラしているあの人が苦手」な場合。
「どうしてあの人はいつもイライラしているんだろう?」と考えると、脳は『その人がイライラする理由』を探します。その人のことは『その人』にしか分からないので、延々と『その人』の問題を考え続けてしまいます…。
でも解決に着目すると、「どうしたら、イライラしているあの人が気にならないかな」と考えることができます。
「嫌な夢を見た」場合。
「なんでこんな嫌な夢を見るんだろう…」とモヤモヤしだすと、脳は『嫌な夢を見た理由』を探します。
嫌な夢を見る理由は諸説ありますが、明確な答えは誰にもわかりません。すると、答えのない質問をグルグルと考え出し、嫌な思い出だけが次々と蘇ってしまいます。
でも解決に着目すると、「どうして、この夢が嫌だったのだろう?何が嫌だったのだろう?」と考えることができます。嫌な理由なら自分で分かるので、負のループから抜け出せます。
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つい空気を読みすぎてしまうからこそ…
「あの5人グループの、一番背の高いアノ人…えっと、名前何だっけ」と考え込んでいた数時間後、忘れた頃に「あっ!○○さんだ!!」と名前を思い出した経験、ありませんか?
このように、私たちの脳は『意識したこと』をとことん考えてしまうところがあります。それも無意識に考え込んでしまうのです。
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まだ自分のことを好きになれなくても、大丈夫。
「あぁ…やっちゃった」と一人反省会することがあっても、大丈夫。
だけど、自分を責めて追い詰めないであげてください。
「ここがダメ!」「また失敗した!」なんて言われたら、誰だってしんどくなっちゃいますから。
「そんなこと言われなくてもわかってるよ!」、という方もいらっしゃると思います。
分かっているのにそう思えないほど、きっと今は不安でいっぱいなのですよね。
大丈夫ですよ。
つい空気を読みすぎちゃって、自分に厳しくなっちゃうところも含めて『それがあなた』です。
まずは「なんで…」「どうせ…」という口癖を、「どうしたら」に変えてみて下さい。
これだけで、脳が勝手に『ポジティブな答え』を探し出してくれますよ。
Poche
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