自分でも「なんでこんなに怒ってるの?」と思う時 〜その怒りには、あなたを守ろうとする理由があります
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
- ほんの些細なことなのに、なぜか感情が爆発してしまった。
- 自分でもびっくりするほど 、強い口調になってしまった。
- 「なんであんなに…」とあとから後悔して、自己嫌悪に陥ってしまう
―そんな経験、ありませんか?
怒りは一見、「攻撃的な感情」「迷惑な感情」として扱われがちです。
だからこそ、「怒ってしまった自分」を責めたくなってしまうかもしれません。
でも、怒りは必ずしも「悪いもの」ではありません。
むしろ、それは「あなたがあなた自身を守ろうとしたサイン」なのです。
怒ってしまったのではなくて、我慢して耐えて…「やっと怒れた」のかもしれません。
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些細なことで怒りがあふれてしまうとき
家族の何気ない一言、職場の小さなミス、周囲の人のちょっとした態度、誰かからのお願い事…。
一見すると、ほんの小さな出来事。
でもなぜか、突然心の糸が切れたように、怒りがあふれて抑えきれなくなることがあります。
そんなとき、思考力のある人ほど、自分を責めてしまいがちです。
「私、心が狭いのかな」
「感情のコントロールができていないのかも」
「なんでこんなことで、こんなに…」
そんなふうに、後悔してしまうこともあります。
でも実はその怒りは、「その一瞬だけで生まれたもの」ではないことが多いのです。
本当の原因は「積もり積もった怒り」かも
怒りという感情は、
過去に感じた「我慢」や「無理」「悲しさ」「見過ごされた思い」などが積み重なって、ある日ちょっとしたきっかけで表に出てくることがあります。
たとえば…
・ずっと言いたいことを我慢してきた
・傷ついたけど「大丈夫」と自分に言い聞かせてきた
・理不尽さに気づいても「私さえ我慢すれば…」と飲み込んできた
そういった“押し込めてきた感情”のふたが、ふとした拍子に外れてしまうのです。
だから、あなたが感じた「自分でも理由が分からない怒り」は、
決して突然あらわれたものではなく、ずっとそこにあったものかもしれません。
急に怒ってしまったのではなく、耐えて我慢して、「ついに怒った」のです。
怒りは、あなたを守ろうとした証拠
怒りは、あなたの心が「もうこれ以上、我慢できない」と感じたときに出るサインです。
あなたが感じた怒りの奥には―
「わかってほしかった」
「大切にしてほしかった」
「もっと丁寧に扱ってほしかった」
そんな、とてもまっすぐで繊細な気持ちが隠れていることも多いのです。
だからこそ、怒りを責めるのではなく、「私はどこで傷ついていたんだろう?」「何に傷ついたのだろう」と、その奥にある本音にそっと耳を傾けてあげてください。
「怒り」を感じる自分を、否定しないで
怒りを感じると、「私は感情的すぎるのかな」「大人げないかも」と思ってしまうかもしれません。
でも、その怒りはあなたの大切な感情です。
あなたの中にある「もう我慢したくない」「これ以上無理しないで」という、健やかな自己防衛の感覚。
怒ってしまったことに落ち込んでいるときは、
「こんなになるまで耐えてきたんだね。頑張ったよ、私」と、自分にやさしく声をかけてあげてください。
そして同時に、
あなたの中で立ち上がったその「怒り」に、感謝してあげてほしいのです。
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「ちゃんと怒ってくれてありがとう」
「本当の気持ちを伝えようとしてくれて、ありがとう」
そうやって、怒りを出した“自分自身”を認めることで、心は少しずつ安心していくのです。
けれど、あなたを怒らせた相手に無理やり感謝するのは、やめておきましょう。
なぜなら、まだ整理できていない気持ちの上に無理やり“良い感情”を乗せることは、心にとって大きな負担になるからです。
怒りの奥には、たいてい「傷ついた気持ち」があります。
そこをちゃんと見つめる前に、「許そう」「感謝しよう」とすると、かえって自分の本音を押し込めてしまい、心がさらに疲れてしまいます。
怒りは、あなたの心をこれ以上傷つけさせまいとした勇気の感情です。
だからこそ、「こんなに怒った自分はダメだ」と切り捨てないであげてくださいね。
感情を抱えきれないときは、誰かと一緒に
もし今、「自分でもよく分からない怒り」に戸惑っているなら、それを無理にひとりで抱え込む必要はありません。
感情の背景には、ひとつひとつのあなたの人生が積み重なっています。
誰かと一緒に言葉にしていくことで、怒りの奥にある「本当の気持ち」が少しずつ見えてくることもあります。
「安心して話せる相手がいない」と思った時は、Pocheメールカウンセリングがあることも思い出してもらえると嬉しいです。