「気を遣いすぎて疲れる…」と感じたら:それは“やさしさ”を使いすぎているサインかもしれません
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「また私ばっかり頑張ってる気がする」
「どうして周りはあんなに自由なのに、私だけこんなに気を遣ってるんだろう…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
誰かに言うほどのことでもないし、ちゃんとやれてる自分もいるけれど、それでもふと、「なんだか疲れたなぁ」と感じてしまう瞬間。
「あるある!」「わかる!」というあなたに、まず伝えたいことがあります。
それは…
「ずっと、がんばってきたんですね」
「気づかれないところで、すごくやさしくあろうとしてきたんですね」
というメッセージ。
今日は、そんなあなたのやさしさに寄り添いながら、心が少しでも軽くなっていくようなお話ができたらと思っています。
「いい人でいよう」とするほど自分を後回しにしてしまう
「頼まれたら断れない」
「角が立たないように、なるべく笑顔で接する」
「嫌な空気にしたくないから、私が我慢すればいい」
そんなふうに、人間関係の中で無意識に“いい人”を演じてしまうことはありませんか?
本当はちょっと疲れていたり、余裕がなかったりしても、「これくらい、私がやらなきゃ」「迷惑をかけたくないから、大丈夫なふりをしよう」と、自分の気持ちを押し込めてしまうこともあるかもしれませんね。
頑張れるのは、あなたの素敵なところです。
けれど…自分を後回しにすることが当たり前になると、心は少しずつ疲れていってしまいます。
心のサイン、見逃していませんか?
- 人と会ったあとは、どっと疲れが出る
- 頼まれごとに「イヤ」と言えず、あとからモヤモヤしてしまう
- 嫌なことがあっても、「私が気にしすぎかな…」と自分を責めてしまう
- なんとなくずっと気が張っていて、リラックスできない
気を遣いすぎて疲れてしまう人には、上記のようなサインが出ることがあります。
こういった心のサインを見過ごしてしまうと、やがて人と関わること自体が重く、しんどくなってしまうことがあります。
ちょっとしたLINEの返信さえも億劫に感じたり、「また頼まれるかもしれない」と思うと外に出るのが嫌になったり、誰かに会うことさえしんどくなったり…。
それでもまだ「これくらいで休むなんて」と自分を責めてしまって、がんばりすぎた結果、「誰にも頼られたくない」「もう何もしたくない」と思ってしまうこともあります。
お腹が痛くなったり、頭が痛くなったり、なかなか寝付けなかったり…心のSOSが「体に出る」ことも珍しくありません。
…でもそれは、怠けや甘え、わがままではありません。
つい無理をしたり、頑張れてしまうあなたに、
「これ以上はもうムリだよ」と、あなたの心が教えてくれているだけなんです。
相手と距離を置くこと
もし今、誰かとの関係の中で、
「もう無理かも」
「何をしても疲れてしまう」
そんなふうに感じているなら、無理に“いい人”でいようとしなくて大丈夫です。
あなたが背負ってきたそのやさしさは、もう十分すぎるほど伝わっています。
だからこそ、これからは「自分の気持ちを守る」ことを優先してもいいんです。
たとえば…
- 「ごめんね、今日はちょっと予定があって」と伝えてみる
- 苦手な相手とは少し距離を置くようにしてみる
- 「疲れてるな」と気づいたら、自分にやさしい時間をプレゼントしてあげる
相手の機嫌を取らないことは、「意地悪」ではありません。わざわざ傷つけるようなことをしないなら、十分優しいのです。
まずは自分に「いい人を辞めても、意地悪な人になるわけじゃない」「気を使うのをやめる=意地悪をするわけじゃない」と伝えてみてくださいね。
そんな小さな一歩の積み重ねが、「私は私のままでいいんだ」と思える安心感につながっていきます。
「疲れた」と感じるのは、あなたがよくがんばってきたから。
誰かのために、自分の気持ちをそっと横に置いてきたから。
そんなふうにしてきたあなたのやさしさは、決してムダになっていないし、決して責められるものではありません。
だからこそ、これからは自分にも、同じくらいのやさしさを向けてあげてほしいのです。
そしてもし、「ひとりで考えるのがしんどいな」と感じたときは、誰かに少しだけ、気持ちを話してみてもいいかもしれません。
あなたのその気持ちは、ちゃんと大切にされるべきものだから。
あなたが、あなたらしく過ごせる日々へ
人と関わることが、怖くなるくらいしんどくなる前に。
やさしいあなたが、これ以上すり減ってしまう前に。
どうか、あなたの気持ちにも目を向けてあげてくださいね。
「もっと楽になりたい」
「今のままじゃしんどいかも」
そう感じたときが、心を見つめ直すタイミングなのかもしれません。
あなたがあなたらしく、心地よく過ごせる場所へと、そっと一歩を踏み出せますように。