「既読がつかない…」「返事が来ない」「あのメッセージ、送ってよかった?」 ——LINEを送ったあとにぐるぐるするあなたに届けたいこと
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「この言い方、変じゃなかったかな」
「送って迷惑じゃなかったかな」
「既読つかない…嫌われたかも」
時間が経つほど、どんどん思考が止まらなくなって、
気づけば、「やっぱり私が悪かった?」「嫌われた?」「もうどうでもいいや」と感情が極端に振れてしまう……
LINEやメッセージを送ったあと、そんなふうに心がざわざわして落ち着かなくなることはありませんか?
気になってしまうのはなぜ?
まず、お伝えしたいのは——
そうやってぐるぐる考えてしまうあなたは、決して「気にしすぎ」なんかではないということ。
それだけ、人との関係を大事にしてきたり、言葉を丁寧に扱おうとしているのかもしれません。
冷たい人なら、こんなふうに悩みません。
「あのメッセージ、大丈夫だったかな」と不安になってしまうのは、あなたに相手や自分の気持ちについて考える力があるから。思いやりや優しさがあるからこそ、ともいえるのです。
不安になる“いつものパターン”
多くの場合、次のような思考の流れをたどります。
- メッセージを送る前から、すでに迷っている
- 送ったあと、「やっぱり変だったかも」とモヤモヤ
- 既読がつかない・返信がない → 自分を責める
- 耐えきれず「もう知らない!」と心をシャットアウト
- でもそのあと、また自己嫌悪…
……この繰り返しに、心がすり減ってしまうのです。
この不安の背景には、「いつも自分が悪かった」「嫌われないようにふるまわなきゃいけなかった」という、
過去の経験や思い込みがあることも少なくありません。
たとえば…
・空気を読むのが当たり前だった
・失敗すると怒られたり、無視されたりした
・自分の言葉で人を不快にさせた記憶がある
そんな体験があると、「メッセージを送ること」自体が、とても緊張する行為になってしまいます。
自分の言葉が相手にどう届くのか、勘違いされないかに、ものすごく慎重になってしまうのも無理はありません。
「私はどうしたい?」ではなく、「今、何を感じてる?」
不安になってしまったとき、すぐに“前向きな考え”に切り替えようとしなくても大丈夫。
まずはこう問いかけてみてください。
- 「今、私は何を怖がってるのかな?」
- 「何が引っかかって、モヤモヤしてるんだろう?」
- 「本当は、どんな言葉をかけてほしい?」
- もし相手に勘違いされたら、どうなる?どうなるのが不安なのかな?
その問いは、「あなたの気持ちに気づいてあげる」第一歩。
気づくだけでも、心の中の緊張は少し和らぎます。
自分にかけたい、やさしいひとこと
ぐるぐるしているときほど、自分にかける言葉はとても大切です。
たとえば、こんなふうに声をかけてみませんか?
「大丈夫。ちゃんと考えて送ったんだよね」
「気になってるのは、それだけ大事に思ってるからだよ」
「相手の都合もあるし、今すぐ返信がなくても平気なときだってあるよ」
「送っちゃったものは、仕方ない(良い意味の開き直り」
「大丈夫。今までも、何もないこともあったんだから」
いくつか例を挙げましたが、モヤッとしたり「これは違うんじゃない?」と思う言葉は、自分に取り入れる必要はありません。
“今のあなた”が安心できるような、やさしい言葉を選んでみてくださいね。
ひとりで背負いこまないで
- メッセージを送ったあと、どうしても気になる。
- 不安が止まらない。
- 嫌われたかもしれないと思って、胸がぎゅっとなる。
そんなときは、「私はいま、不安なんだね」って、まずは自分に寄り添ってあげてください。
送ってしまった自分を責めるのではなく、「不安になっちゃうような過去があったのかも」と、今の自分に共感してあげてください。
なぜ「共感」「寄り添い」が必要なのかというと…
心が不安だったり傷ついている時の「正論」は、さらに心を傷つけるからです。
これは自分自身に対しても当てはまります。
心が不安だったり傷ついている時、その人の中で「今は受け止めきれない痛み」が、すでにいっぱいだからです。
「もっと前向きに考えたら?」
「でも、あなたにも非があったんじゃない?」
「そんなことで落ち込んでたらダメだよ」
―たしかに、言っていること自体は“間違い”ではないのかもしれません。
でも、心が傷ついているときに必要なのは、「正しさ」よりも「やさしさ」なんです。
たとえるなら、転んで擦りむいた傷に、いきなり消毒液をたっぷりかけられるようなもの。
「消毒が必要」なのはわかっていても、今はまず、その痛みに「大丈夫?」と手を添えてほしい。そう思ってしまうのは、自然なことです。
このぐるぐる思考は、自分ひとりではなかなか止められません。
でも、誰かと一緒に見つめ直すだけで、「…あれ?そんなに悪くなかったかも」「いつもこのパターンに入ってるな」と気づけることがあります。
ひとりではうまくいかない……
そう思われた時は、Pocheメールカウンセリングで一緒に整理していきましょう。
不安でいっぱいな状態は心も体も疲れてしまいますから、ほんの少しでも不安が和らぎますように。
自分を責めてしまいませんように。
この記事がそのヒントになりますように。