「私はいないほうがいい」と思ってしまうあなたへ―その思いが生まれた理由と手放し方
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「私なんていないほうがいい」
「私がいると迷惑をかけてしまう」
そんな思いがふと湧き上がると、
胸の奥がぎゅっと苦しくなって、「どうしてこんなふうに思ってしまうんだろう」と、自分を責めたくなってしまうことがあります。
その気持ち、とてもよくわかります。
だけど、まずはこうお伝えさせてください。
あなたは、決していないほうがいい人ではありません。
本当に「いないほうがいい」から、そう思ってしまうのではないのです。
「そう思わずにはいられなかった何か」が、心の中でずっと働き続けているだけなのです。
そして、その気持ちはあなたの弱さではなく、これまでを必死に生き抜いてきた、あなたのがんばりの証でもあります。
その思いが生まれた理由
「いないほうがいい」と感じてしまう気持ちは、決して突然現れたわけではありません。
それはきっと、これまでの人生の中で、少しずつ積み重なってきたものなのです。
たとえば――
小さい頃、「泣かないの」「ちゃんとしなさい」と言われ、気持ちをぐっと飲み込んだこと。
頑張ったのに「もっと上を目指さないと」と言われ、認めてもらえた実感が持てなかったこと。
「迷惑をかけないように」と、本音や甘えを我慢してきたこと。
親の忙しさを見て、「こんなことで困らせたくない」と甘えるのをあきらめたこと。
大人たちの前で「静かに」「空気を読みなさい」と言われ、話したい気持ちをそっとしまったこと。
…こうした小さな「がまん」や「気づかれない努力」が、いつの間にか「私はいないほうがいいのかもしれない」という思い込みにつながっていったのかもしれません。
でもどうか、忘れないでください。
これはあなたが悪いからではなく、その環境の中で、精いっぱい生きるために身につけた知恵だったのです。
「いないほうがいい」は、過去から続く条件反射かもしれません。
こうした思い込みは、長い年月をかけて、心のクセのようになってしまうことがあります。
「また私のせいかも」
「きっと嫌われる」
そんな考えが自然に浮かぶのも、ある意味、当然のことなのです。
だから、無理に打ち消そうとしなくても大丈夫です。
「またこの思い込みが顔を出したんだな」と、そっと気づくだけでいいんです。
それだけでも、心は少しずつほぐれていきます。
少しずつ手放していくために今日からできること
この思い込みを手放すために、特別なことをしなくてもいいのです。
むしろ、「小さなできた」を認めていくことが、とても大切な一歩になります。
たとえば…
・今日は起きられた
・ごはんを食べられた
・誰かと少し話せた
ほんの小さなことでもいいのです。
「こんなことで…」と思うかもしれませんが、それでも大丈夫。
その「小さなできた」を、自分自身に伝えてあげましょう。
もし…
これくらい当たり前」と感じたとしたら、それこそ、これまでずっと頑張ってきたあなたならではの感覚なのかもしれません。
でもね、本当はそうした小さなことこそが、認められるべき大切な「頑張り」なんです。
いますぐ心からそう思えなくてもかまいません。
「そうかもしれない」と、少しだけ心に置いてみることから始めてみましょう。
一人で抱えきれないときは、誰かと一緒に
どんなに頑張っても、一人ではなかなか思い込みから抜け出せないときもありますよね。
そんなときは、どうか誰かと一緒に見つめ直していきましょう。
信頼できる友人や家族、そして、私たちのようなカウンセラー。
誰かに受け止めてもらうことで、「ああ、私だけじゃなかったんだ」と、ほっとできる瞬間が訪れます。
思い込みは、一人ではなかなか気づきにくいものだからこそ、安心して話せる場所を選ぶことも、とても大切なことです。
あなたは、ここにいていい
「私はいないほうがいい」
そう思ってしまう日は、これからもあるかもしれません。
でも、どうか忘れないでください。
そんなあなたも、決して責めなくていいのです。
この思いは、あなたがこれまで必死に生き抜いてきた証。
たくさんの困難や我慢を乗り越えてきた、その強さの表れでもあります。
そして今、こうしてこの記事を読んでくださっているあなたは、すでに大きな一歩を踏み出しています。
今すぐ「私はいていい」と思えなくても、焦らなくて大丈夫。
少しずつ、少しずつでいいのです。
あなたのペースで、「私はここにいてもいいんだ」と思える日へと、やさしく歩んでいきましょう。
もし、一人では心細く感じるときは、どうぞPocheのメールカウンセリングもご利用ください。
あなたの思い込みを、少しずつ手放していくお手伝いを、心をこめてさせていただきますね。