「感情のゴミ箱」にされてしまう…イライラのはけ口にされないための考え方
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
✔「なぜか、いつも責められる役回りになってしまう」
✔「家族や身近な人のイライラのはけ口にされる」
✔「理不尽な要求を押しつけられても、何も言えない」
こんなふうに感じて、苦しくなったことはありませんか?
身近な人に責められたり、不当な要求を突きつけられたりする状況が続くと、「どうして私ばかり…?」と悲しくなってしまいますよね。
今日は、そんな負の連鎖から抜け出すためのヒントをお伝えします。
なぜ、「感情のゴミ箱」にされてしまうのか?
まず、はっきりお伝えしたいのは、あなたが悪いわけではないということ。
それなのになぜ、感情のゴミ箱のように扱われてしまうのか……その背景について、少し考えてみましょう。
① 「聞き役」を利用されてしまう
相手の話をじっくり聞くことが多い人は、「この人なら何を言っても大丈夫」と思われやすくなります。
本来、「話を聞くことが得意」というのは素敵な長所なのですが、相手がそれを利用して「愚痴のはけ口」にしてしまうことがあるのです。
②「何を言っても許される」という勘違い
過去に厳しい環境で育ち、「口答えすると怒られる」「自己主張すると危険」と感じてきた人は、大人になっても自己主張が難しくなります。
すると、周囲の人は「この人には何を言っても大丈夫」と勘違いし、責める側に回ってしまうことがあるのです。
ですが、だからといって「口答えしないあなたが悪い」といいたいのではありません。
口答えしない人に対し、不快になるようなことを言う相手に問題があるからです。
③ 「責められるのは、自分のせいかも…」と思ってしまう
ある相談者さんの話です。
「以前受けていたカウンセリングで、『責められるのは、自分を責めているから』と指摘されました。 でも、私は自分をそこまで責めている自覚がなくて…。
それでも、義実家や姉からずっと責められるのは、やっぱり私のせいなんでしょうか?
もしそうなら、悪いのは相手じゃなくて、私なんでしょうか?」
彼女は、「もしかして、自分が悪いから責められるのでは…?」と悩んでいました。
でも、実際に話を聞いてみると、彼女は人に尽くすことが当たり前になってしまっているだけだったのです。
「責められるのは、自分を責めているから」ではありません。
「責める人」がいるから、責められているのです。
責められる側に原因があるのではなく、「責めるような相手」に原因があります。
感情のゴミ箱扱いされないための3つの方法
では、どうすれば「責められる」状況から抜け出せるのでしょうか?
ここでは、負の連鎖を断ち切るための3つの方法をご紹介します。
① 「適度な距離を取る」勇気を持つ
→ すべての要求に応えなくてもいいと、自分に許可を出してみましょう。
「今は忙しくて無理です」
「少し考えてからお返事しますね」
このような言葉を少しずつ使えるようになると、相手の態度が変わることがあります。
② 「責める人」の言葉を、すべて真に受けない
→ 相手の言葉を、「全部まともに受け取らなくていい」と考えてみましょう。
「この人は、いつもこういう言い方をする」
「これは、この人の問題(私のせいではない)」
そう考えるだけで、少し気持ちが楽になります。
③ 「すぐに反応しない」ことを意識する
→ 相手が文句を言ってきても、すぐに謝ったり、言い訳したりしないことが大切です。
ある女性の相談者さんは、義実家に行くたびに義母から小言を言われていました。
「あなたって本当に気が利かないわね」
「もっと◯◯するべきなんじゃない?」
これまでは、「すみません…」「気をつけます」とすぐに返事をしていたため、義母の小言はエスカレート。
そこで、彼女が試したのは 「すぐに反応しないこと」でした。
義母が何か言ってきても、すぐに謝らず、数秒だけ真顔になってみたり、数秒間じっと黙って考えるふりをしてみました。
すると、義母は「あれ?」と拍子抜けしたような表情をし、それ以上言わなくなったのです。
この方法を続けるうちに、義母の小言は徐々に減っていき、今では必要最低限のことしか言われなくなったそうです。
もちろん、すべての方がこの方法でうまくいくわけではありません。
相談者の場合は3つ目の方法が効果的でしたが、義母のタイプ次第では「余計に小言がエスカレート」することもあります。(この場合は1つ目の方法が有効なことも)
どの方法が良いかは、あなたの状況や相手の性格、さらには相手との関係性に大きく左右されます。
「感情のゴミ箱」から卒業するために
✔ 責められるのは、あなたが悪いのではなく、相手に問題がある
✔ 「すぐに反応しない」「距離を取る」「すべて真に受けない」ことで、負の連鎖を断ち切ることができる
相手の言葉に振り回されず、「私は私」と思える心の強さを育てていきましょう。
悪いのは、あなたではありません。どうかこのことを覚えておいてください。
もし、「どうしたらいいかわからない」「今の状況がつらい」と感じたら、一人で抱え込まずに、気軽にご相談くださいね。
あなたが、少しでも心穏やかに過ごせるようになりますように。