ストレスでついスマホに逃げてしまう… これってダメなこと?
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「気づいたらスマホを何時間も見ていた…」
「ストレスを感じると、ついスマホに手が伸びてしまう」
「こんなにスマホばかり触ってていいのかな…」
そんなふうに、自分のスマホの使い方について悩んだことはありませんか?
ときには、「無駄な時間を過ごしてしまった」「ダメな人間だ」と自己嫌悪に陥ることもあるかもしれませんね。
でも、そんなあなたにまずお伝えしたいのは、
スマホを触って時間が過ぎたとしても、「それはダメではない」ということ。
スマホに手が伸びてしまうのには、ちゃんと理由があるのです。
今回はその理由や、「スマホから離れる時間を持つ方法」について、少しお話しできればと思っています。
なぜ、スマホに逃げてしまうの?
やらなければいけないことがあるのに、ついスマホに手が伸びてしまう…。
あなたにも、そのような経験はありますか?
「意志が弱いのでは」「こんな性格を変えたい」と悩んでしまう人は多いのですが、
あなたの性格や意思だけの問題ではないかもしれません。
特に多いのは、次のような2つの理由です。
① 無意識に“ストレスを避けたい”気持ちが働いている
日々のストレスや緊張がたまっていると、無意識に「今すぐ安心したい」「頭を空っぽにしたい」という気持ちが働きます。
スマホは、簡単に刺激が得られるツールだからこそ、心が疲れているときには真っ先に手が伸びてしまうのです。
特に、SNSや動画、ゲームなどは「何も考えずに没頭できる」コンテンツも多いため、考えごとに疲れているときには、ぴったりな手段ともいえるのです。
そんなふうにスマホに頼る時間も、あなたが自分を守るために選んだ、大切な「休息のかたち」。
無意識にそうしていたのは、それだけ心が「今は休もう」と教えてくれていた証。あなたは、今の自分なりの形で“ちゃんと心を守れていた”のかもしれませんね。
② 「ちゃんとやらなきゃ」というプレッシャーが強すぎる
本当は取り組まなければいけないことがあるのに、「ちゃんとやらなきゃ」「完璧にこなさなきゃ」と思い詰めるほど、心は疲れてしまいます。
すると、脳は“難しいこと”を避けて、“すぐに満たされること”へと流れてしまうのです。スマホを見るのは、その自然な逃げ道になっていることも多いのです。
そしてそれは、もしかすると「じつは本心ではやりたくないこと」に気づくサインかもしれません。
無意識に避けてしまう行動には、「義務感で動いていないかな?」「本当に望んでいることかな?」と見直すヒントが隠れていることもあるのです。
だからこそ、まずは「やらなきゃ」にとらわれすぎず、今の自分の気持ちをそっと見つめてあげることも大切です。「今やらない自分」も責めずに、その気持ちに寄り添ってあげる時間があってもいいのです。
何より大切なのは自分を責めないこと
「こんなにスマホを触ってしまった自分がダメなんだ」
「ちゃんと休めなかったのは、自分に甘いからだ」
そんなふうに感じてしまう方も多いのですが、実はその“自分責め”こそが、心をさらに疲れさせてしまう原因になります。
行動を変えるためには、まず「なぜその行動をしてしまったのか」に目を向けることが大切です。
責めるのではなく、「今の私、ちょっと疲れてるのかも」と気づいてあげることが、改善への第一歩になります。
スマホに頼ること=甘えではない
「スマホばかり見てしまうのは、心が弱いから」
「意志が弱いからやめられない」
…そんなふうに自分を責めてしまう気持ちもよくわかります。
でも、スマホに手が伸びるということは、それだけあなたの心が「休みたい」「落ち着きたい」と感じているサインでもあるのです。
私たちは、疲れているときや寂しいとき、孤独を感じたときに、少しでも心が軽くなる方法を無意識に選んでいます。
スマホも、その一つだっただけのこと。
映画や音楽で気持ちを紛らわせるのが“良くて”、スマホは“ダメ”ということではありません。
少しずつ「自分を整える」時間を増やすには?
スマホを触ってしまうのは、心が疲れているサインかもしれません。
大切なのは、その背景にある“本当の疲れ”に気づいてあげること。
「これじゃダメ」と責めるのではなく、
「そうしたくなるほど疲れてたんだね」と、今の自分を認めてあげてください。
大丈夫。
その方がストレスは減り、結果的に“スマホに頼る時間”も自然と減っていきます。
あなたの心が、少しでも軽くなりますように。
そして、「自分を責めない時間」が、少しずつ増えていきますように。