「我慢→限界が来て爆発→関係を断つ」を繰り返してしまうあなたへ

こんにちは。心理カウンセラーPocheです。

 

「言いたいことを我慢してしまう」
「気づけば、自分ばかり負担を抱えている」
「でも、不満を伝えるのも気が引ける…」

そんなふうに頑張り続けた結果、ある日突然、限界が来て爆発。その後は、関係を断ってしまう——

このようなパターンに悩み苦しむ人が増えています。

 

今回の記事ではその理由や、「関係を断たずに済むようになりたい」と思ったときに試せる小さな工夫についてもお伝えしていきますね。

 

関係を断つのは、悪いこと?

「関係を断つ」という選択をした自分を責める必要はありません。

それは、あなたが「もうこれ以上は無理」と感じるほど傷ついてしまったというサインでもあるからです。

 

あなたがこれまで我慢してきたこと、ずっと耐えてきたこと、誰にも言えず抱え込んできたこと——
それらを考えたら、「限界になってしまうのは当然」なのだということ。まずはこのことを知っていただきたいのです。

「関係を断つことで、自分がラクになれる」なら、それはあなたにとって必要な選択だった、ということです。

 

なぜ限界が来るまで我慢してしまうのか?

「本当は、もっと早く伝えられたらいいのに…」そう思っていても、気づけば我慢を重ね、限界を迎えてしまう——。

このようなパターンを繰り返してしまう背景には、過去の経験が関係していることがあります。

ここでは、相談事例を紹介しながら、よくある原因を3つ紹介します。

 

① 「我慢するのが当たり前だった」

「親の機嫌をうかがってばかりだった」
「母は気分の浮き沈みが激しくて、少しでも反論するとすぐに不機嫌になりました。だから、私は『怒らせないように』と、何でも我慢してきました。大人になった今も、職場や友人関係で相手の顔色を気にしすぎてしまい、言いたいことを言えません。」

このように、「自分の意見を言う=トラブルになる」と学んでしまった人は、自然と我慢を選んでしまいます。

幼い頃から、「自分の気持ちより、周りを優先するべき」と教えられてきた場合、無意識のうちに我慢することが習慣になっているからです。

 

② 「伝えても、分かってもらえないと思っている」

「話しても、流されるのが当たり前だった」
「学生時代、友人に『それはやめてほしい』と伝えたことがありました。でも、『そんなつもりじゃなかったよ!気にしすぎじゃない?』と笑われて終わり。それ以来、言っても意味がないのかなと思い、多少嫌なことがあっても黙るようになりました。」

こうした経験が積み重なると、「どうせ何も変わらないから…」と、気持ちを押し殺してしまうようになります。

過去に「気持ちを伝えたのに、まともに取り合ってもらえなかった」という経験があると、「どうせ言っても無駄」と諦めてしまうからです。

 

③ 「迷惑をかけてはいけないと思っている」

「『いい人』でいなきゃと思ってしまう」
「職場で、負担が大きくなってきたので『もう少し分担を見直したい』と言おうとしたんです。でも、『こんなことで不満を言うなんて、大人気ないかな』『面倒な人って思われたくない』と考えてしまって…。結局、何も言えずに引き受け続け、気づけば自分だけ大変な状況になっていました。」

「こんなことを言ったら、面倒な人だと思われるかも」「相手を困らせてしまうかも」——そう考えてしまい、自分の気持ちを後回しにしてしまうことがあります。

「人に迷惑をかけてはいけない」という意識が強い人ほど、我慢を続けてしまいがちになります。

 

「関係を断たないようになりたい」と思ったら

先ほどお伝えしたように、関係を断つことは必ずしも悪いことではありません。

でも、もしもあなたが、「関係を断つ前にもう少し調整したい」「関係を断たないようにしていきたい」と思うなら、少し試してみてほしいことがあります。

 

① 「小出しに伝えてみる」

② 「イライラしたら、一度距離を置く」

③ 「自分を責めない」

 

次に挙げるのは、これらを実行した相談事例です。

一時的に距離を置くことで、関係を断たずに済んだ
「友人との関係に疲れてしまい、『もう無理!』と思うことが何度もありました。私はいつも話を聞く側で、何かを相談しても『大丈夫だよ』と軽く流されるばかり。限界が来ると、爆発して関係を絶つ…の繰り返しでした。

でも、カウンセリングで『いきなり関係を切らずに、一時的に距離を置く方法もあると教えてもらい、実際に試してみることにしました。
すると、不思議と気持ちが楽になり、以前ほどイライラしなくなりました。無理に相手に合わせなくてもいいと分かると、関係を断つほどのストレスを感じることもなくなったのかな?と思います。『今は疲れてるから、少し距離を取ろう』と思えるようになり、人間関係がずっとラクになりました。」

 

すべての人にこの方法が効果的だとはいうわけではありませんが、
上記の相談者の場合は、距離をおいて自分の気持ちを優先することで、「関係を断ってしまう」という悩みを乗り越えていきました。

(相手との関係性やその人の思考パターンによっても、おすすめできる対処法は変わります)

 

「関係を断つことを繰り返してしまう」

そう悩むのは、あなたが「人間関係を大切にしたい」と思っているからこそ

 

✔ 関係を断つことで、自分がラクになれることもある
✔関係を断たずに関係を続けたいと思ったら、小さな工夫を試してみる
✔ でも、無理をする必要はない

もしあなたが相談者と同じような悩みを抱えているとしたら、まずはこの3つを意識することから始めてみてくださいね。

【その気持ち、抱え込まなくて大丈夫です】

「ずっと誰にも言えなかった気持ち、抱え続けていませんか?」
「こんなことで相談してもいいのかな…」そんなふうに思う必要はありません。
あなたの気持ちを、誰にもジャッジされずに安心して話せる場所をご用意しています。
ひとりで考え続けるより、誰かと一緒に整理することで、もっと楽に前を向けることがあります。

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Posted by poche