「休むことに罪悪感がある」・・・休みたいのに、人目が気になって休めないあなたへ
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
ちょっとしたことで、すごく落ち込んでしまう
「嫌われていないかな?」と不安になり、相手の言動を深読みしてしまう
無駄な心配ばかりして疲れるのに、怖くてやめられない
こんなふうに、人との関係で不安を感じやすく、気を張りすぎてしまうことはありませんか?
「もっと気楽に考えられたらいいのに…」と思っても、なかなか気持ちを切り替えられない……そのような不安の背景はいろいろありますが、今回はその中でも「過去の親子関係」について、お話ししていきますね。
あなたの思い込みは何?
あなたの不安の原因は何なのか…まずはその原因を探すことから始めてみましょう。
ここでは、過去の親子関係が原因で生まれる6つの思い込みをご紹介します。
「これ、わかる!」というものがあれば、それが「あなたの不安の原因」の可能性が高いです。
どれかひとつでも、「あ、これ私かも…」と感じたら、少しずつその思い込みを手放していけるといいですね。
「私は普通の人より劣っている」
みんなが簡単にできることが、自分にはうまくできない気がする。
だからこそ、人一倍頑張らなきゃいけないと焦ってしまう。
「私は普通の人より頑張らないと認めてもらえない」
何か成果を出さないと、自分には価値がない気がする。
頑張れなかった日は「今日はダメな日だった」と自己嫌悪してしまう。
「努力が足りないから、ちゃんとできないんだ」
失敗すると、「もっと努力すればよかった」と自分を責める。
でも、実際には頑張りすぎて疲れているのに、それに気づけない。
「私は迷惑をかけてはいけない」
何か頼みごとをすると、「相手に負担をかけてしまう」と罪悪感がある。
だから、どんなに大変でも「大丈夫」と言ってしまう。
「私の気持ちは我慢するべき」
「こんなことを言ったら、ワガママだと思われるかも…」と遠慮してしまう。
本当はモヤモヤしているのに、つい笑顔でやり過ごしてしまう。
「私は一人でなんとかしなければいけない」
人に相談しようとしても、「どうせ理解してもらえない」と諦めがち。
誰かに頼ること自体が苦手で、無意識に何でも自分で抱え込んでしまう。
実際の相談事例
相談事例:「親の反応が怖くて、常に気を張っていた」
「小さいころ、親の機嫌が悪いと私に冷たくなったり、怒られたりしました。
だから、親の顔色をうかがって『ちゃんとしなきゃ』『迷惑をかけちゃいけない』と頑張っていました。
でも、大人になった今も、誰かの態度が少し冷たいと『嫌われたかも…』と不安になり、気にしすぎてしまいます。」
幼いころ、親の機嫌を損ねないように頑張っていた人ほど、大人になっても「人に嫌われないように」と無意識に気を遣いすぎてしまいます。
相談者の場合は、「頑張らなくていい」が、なかなか実行できずに困っていたのです。
それは、「嫌われないために頑張る」というプレッシャーや、「頑張らないと嫌われる」という不安が強くなっていることが原因でした。
それだけではありません。
相談者の場合は『休むことへの罪悪感』も抱えていました。
休むことへの罪悪感
たとえば、次のような環境や言葉が「休むことへの罪悪感につながることがあります。
「勉強しないと、お父さんみたいなダメな大人になる」と母親に繰り返し言われていた
→ 「休む=怠ける=将来ダメになる」と刷り込まれてしまった。
「休みなのにゴロゴロして…」と怒られていた
→ 休日にゆっくりすることが「悪いこと」のように感じるようになった。
「遊んでる暇があるなら、もっと努力しなさい」と言われていた
→ 楽しむことや気分転換を「サボり」と思ってしまう。
宿題や家事を終えるまで、好きなことをしてはいけなかった
→ 「やるべきことが終わらないと、休む資格がない」と思い込んでしまう。
疲れたと言うと、「みんな頑張ってるのに、甘えてるんじゃない」と否定された
→ 自分のしんどさを感じることすら悪いことのように思えてしまう。
少しずつ「自分の味方」になっていこう
「休んでばかりでダメかも?」と思ったら、「休むことも必要では?」と考えてみる
罪悪感を感じたとき、「今の自分は何を一番優先したい?」と自分に聞いてみる
何もしない日があっても、「そんな日があっても大丈夫。心と体を整える時間だった」と受け入れる
最初はうまくいかなくても大丈夫。
少しずつでも「自分の味方」になる選択を増やしていくことで、不安や自己嫌悪が和らいでいきます。
それでも、「どうしても不安が止まらない…」「自分を責めるのがやめられない…」と感じるときは、一人で抱え込まずに、カウンセリングなどを活用してみるのもひとつの方法です。
あなたの心が、少しずつでも軽くなりますように。