親への罪悪感に苦しむあなたへ 〜罪悪感がある=悪いことをしたとは限らない

こんにちは。心理カウンセラーPocheです。

今日は、親に罪悪感があって苦しんでいるあなたに向けてお話しさせていただきます。

※今回のブログは音声サイトvoicyでも配信しています。

 

罪悪感は、自分が良くないことをした、悪いことをしたという罪の意識から生まれます。

罪悪感の鍵を握るのは、実際に悪いことをしたかどうかではありません。

何かあった時に、「自分が悪い」「自分のせいだ」と感じるかどうかです。

 

例えば……

誰かを傷つけてしまった時に、「あの言葉はよくなかった」と反省して罪悪感を感じる人がいます。

その一方で、「私は悪くない」と罪悪感をもたない人もいます。

 

相手に八つ当たりされて理不尽に怒られた時に、「私が何かしたのかもしれない」と罪悪感を感じる人がいます。

その一方、「これは八つ当たりだ」と理解して罪悪感をもたない人もいます。

 

何が言いたいかというと、悪いことをしたからといって「必ず罪悪感が出るわけではない」ということなのです。

それとは逆に、悪いことをしていなくても罪悪感が出ることがあります。

 

 

2種類の親

世の中には「子どもに罪悪感を植え付けてしまう親」と「そうではない親」がいます。

※ここではわかりやすくお伝えするため、「そうではない親」のことを「親」と表現してお話ししていきます。

 

親は子どもに、「そのままのあなたで大丈夫だ」と伝えます。

人間関係のベースは親子関係なので、大人になった時にも「ありのままの私で大丈夫」と思うことができます。失敗しても立ち直り、また挑戦できます。

親から自分を大切にすることを学んできたので、自分を大切にしてくれない人とは距離を置くことができます。

 

でも、子どもに罪悪感を植え付ける親の場合は違います。

「今のままのあなたではダメだ」「そのままでは社会で通用しない」と伝えます。

人間関係のベースは親子関係なので、大人になった時に「ありのままの私ではダメだ」と思うようになります。失敗したら、やっぱりダメだったと落ち込み、そんな自分を責めてしまいます。

子どもの頃から自分よりも親(家族)を大切しなければいけなかったので、大人になった時に他人優先になって疲弊してしまいます。

 

このように子どもの頃にどんな環境で育ち、どんな言葉をかけられ、どんな心の土台を作ってもらったのかということは、あなたの想像以上に大きな影響を及ぼすのです。

 

……影響を及ぼすと言っても、子どもの頃の家庭環境があなたの未来を決めるということではないので安心してくださいね。

 

子どもの頃の家庭環境が良くなかったとしても、十分に愛されてこなかったとしても、大人になったあなたは自分で生き方を選んでいくことができます。

ここで私がお伝えしたいのは、今あなたが抱えている悩みに「過去の家庭環境」が影響しているかもしれないという1つの可能性についてです。

あなたが今親に抱いている罪悪感も、あなたが悪いからそう感じるのではなく、過去の影響でそう思ってしまうだけかもしれないということなのです。

 

家庭環境が与える影響

子どもは、生まれたその家で自分を認めてもらおうと頑張ります。

家の中で「そのままのあなたで大丈夫」と自信をつけてもらえれば良いのですが、それとは反対に「今のままの自分ではダメだ」と自信を失ってしまうこともあります。

 

親の態度や言葉から「ありのままの自分では愛される価値がない」と悟ると、子どもは一生懸命頑張ります。認めてもらうために、何ができるかを考えます。

でも、頑張っても頑張っても不安になります。なぜか心が満たされなかったり、他人から褒められても心は満たされません。

本当に褒めてほしい人に褒めてもらっているわけではないという虚しさ、「他の人は認めてくれるのになぜ親は認めてくれないのか」という疑問、「やっぱり頑張らないと認めてもらえないのだ」という絶望に似た感覚が出ることもあります。

 

このような「なぜか罪悪感が出る」「なぜか不安になる」という原因を掘り下げていくと、多くのケースで親からありのままの自分を認められていないという事実に辿り着きます。

一番認めてほしいはずの人(親)に否定されたり、受け入れてもらえていないと感じると、他の誰かが自分を褒めたり認めたりしてくれても受け入れられないことがあるのです。

 

 

罪悪感の正体

 

このようにありのままの自分を受け入れられないまま育った子どもが抱えやすいのが、冒頭でお伝えした親への罪悪感です。

親だけではなく、他の人に対しても同様に罪悪感が出ることもあります。

家庭環境がどのような罪悪感に結びつきやすいのか、3つ例を挙げてお伝えしますね。

 

1つめ

「誰かに頼ってはいけない」「自分でできることは、ひとりでしなきゃいけない」と思うことはありますか?

このような思考から生まれる罪悪感は、愛情をコントロールの道具に使われた場合に芽生えやすいです。

スキンシップがほとんどなかったり、頼りたい時に助けてもらえなかったり、「お姉ちゃんだから」「お兄ちゃんだから」と頑張ってきた人に見られやすい傾向です。

 

ここでお伝えしたいのは、頼れないのがダメだとか、ひとりでやるのがよくないということではありません。頼らずに一人でやってきたからこそ身についたことも、たくさんあるはずです。

だから「頼らないほうがいい」とあなたが自分で決意して、自分でやるほうがいいと納得できているのなら全く問題ありません。

頼るメリットもあれば頼るデメリットもありますから、あなたが困っていなければ今のままでも大丈夫なのです。頼れる人の方が良くて、頼れない人は悪いなんてことはありません。

 

でももしあなたが「頼りたいのに頼れない」「助けてほしいと言えない」と悩んでいるのだとしたら、子どもの頃から自分でなんとかしなきゃと頑張ってきたのかもしれない……ということなのです。

 

2つめ

「自分で決められない」「本音を言うのが怖い」と思うことはありますか?

このような思考から生まれる罪悪感は、過干渉の家庭で育った時に芽生えやすいです。

 

助けてほしい時に助けてもらえず、自分で自由にやりたい時にあれこれ手出しされたり、自分の考えや意見を尊重してもらえず、「子どもは親の言うことを聞いておけば間違いない」と言われて育つこともあります。

 

何でもかんでも親が決めてきた場合、大人になって自分で決断するのが苦手になります。

みんなのように決断できないと悩む方は多いのですが、あなたが決断できないというより子どもの頃に決断する機会を奪われてきたから、決断することに慣れていないという方が近いかもしれません。

よくない方向に進むのではないか、失敗したらどうしようと、一歩踏み出すのが怖くなることもあります。親に意見を否定されてきた人は、他の人も同様に自分を否定するのではと怖くなります。

自分のことを知ってほしいのに、知られるのも怖いような、なんともいえない両極端な2つの気持ちの間で悩んでしまうことが多いです。

>>関連記事:過干渉の親がもたらす弊害

 

3つめ

「相手がどう思うか気になりすぎる」「自分より他人優先で動いてしまう」ということはありますか?

このような思考から生まれる罪悪感は、自分中心の親に育てられた時に芽生えやすいです。

 

以前のブログで母親神話についてのお話をさせていただきましたが、こちらはその逆です。

このタイプの親は「あなたのため」と言いながらも、実は自分の幸せを第一に考えていて、そのために子どもをコントロールします。

子どもが小さな時には問題がないことが多いのですが、成長するにつれて「お母さんは私のことなんてどうでもいいのでは?」と子どもが不安を抱くことも珍しくありません。

 

気づいた時には親に逆らったり、親が望まないことをすることに罪悪感が出るようになってしまいます。

 

ここでお伝えしたいのは、相手を気にしすぎたり、他人優先で動くのがダメだと言うのではありません。他人を全く気にしないのもトラブルの元ですし、他人優先で全く動けないと言うのも考えものです。

誰かのために動けるあなただからこそ、円滑な人間関係を築けたこともあるでしょうし、なによりあなたに助けられた人は多いはずです。

 

実はあなたのせいではないことへの罪悪感

今回は罪悪感に結びつきやすい3つの家庭環境の傾向についてお話をさせていただきましたが、このように「大人になって抱える悩みの根本的な原因」が過去にあることは珍しくありません。

これは問題から逃げているわけでもなければ、過去や親のせいにしているわけでもなく、今抱えている問題を解決するための1つの手がかりです。

※他にもどのような影響があるか気になる方は、現在発売中の著書「あなたはもう、自分のために生きていい」のチャプター1から2をご参照ください。何かヒントが見つかるはずです。

 

繰り返しになりますが、罪悪感は「悪いことをしたから抱くもの」とは限りません。

あなたが罪悪感に苦しんでいるからと言って、あなたが悪いことをしたとは限らないのです。

今回のブログが「実はあなたのせいではない罪悪感」に気づく、一つのきっかけになれば幸いです。

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