「休むのが怖い…」「休んでいいのかな…?」—休むことに罪悪感を抱いてしまう理由
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「休みたいのに休めない…」
「休んでいても、リラックスできず疲れが取れない」
「休むことに罪悪感がある」
こんなふうに思うことはありますか?
今日の記事では、「なぜ休むことに苦手意識が出るのか」という理由と、「休むため」の心の持ち方についてお話ししますね。
罪悪感を抱く理由
次のような思いがあると、休むことへの罪悪感が出やすいです。
その結果、「本当は休みたい」のに、自分に許可を出せず、無理を続けてしまうことがあります。
✅ 「休む=怠けること」だと思ってしまう
➡ 「何もしないなんてダメ」「頑張ることが正しい」と感じてしまう。
✅ 「周りは頑張っているのに…」と比べてしまう
➡ 休んでいる間に、他の人に追い抜かれるような気がして焦る。
✅ 「自分はもっとやらなきゃ」と思い込んでいる
➡ 過去に「頑張って結果を出した経験」があると、休むことに不安を感じることがある。
休む=怠け『ではない』
このような思いを抱くあなたに伝えたいのは、「休むことは決して怠けではない」ということ。
脳科学的にも、休息を取ることで集中力や創造力が高まることが証明されています。
実は、人間の脳はずっと集中し続けることができません。ですが、適度な休息を取ることで記憶力や創造力が高まり、結果的に仕事や日常生活のパフォーマンスが向上。
さらには、休むことで思考がクリアになり、より良いアイデアが浮かびやすくなります。
休むことは、前に進むための「充電時間」。
エネルギーが切れたまま走り続けるより、一度立ち止まることで、より遠くまで進めます。休むことは、あなたがより良く生きるための必要なプロセスだと思ってみてくださいね。
前に進むための「休み方」
「休むのはいいことですよ!」と言われても、休むことに罪悪感がある状態ではリラックスするのが難しいものです。
「何もしない時間」に罪悪感を抱いてしまう人ほど、意識的に「休む時間」を取ることが大切です。
まずは、「無理のない休みの取り入れ方」を試してみませんか?
例えば…
🔹 「何もしない時間」をつくる
➡ ぼーっとしたり、好きな音楽を聴いたりして、頭を空っぽにする時間を持つ。慣れるまでは「1時間に3分」など、意図的に時間を作ってみる。
🔹 「休むと決める日」を作る
➡ 週に1日は、「仕事や家事を最低限にして、好きなことをする日」と決める。カレンダーに組み込んで「予定」にしてしまう。
🔹 「少しだけ休む」を意識する
➡ いきなり完全に休むのが難しければ、「10分だけ横になる」「コーヒーをゆっくり飲む」と、小さな休息を取り入れる。何もしない方が落ち着かないという人は、「10分だけスマホゲーム」などでもOK。
相談事例:「休むことに抵抗があったNさん」
Nさん(30代・女性)は、ずっと「休むのが怖い」と感じていました。
・休日も予定を詰め込んでしまう
・休むと「自分だけサボっている気がする」と不安になる
・気づけば、いつも疲れている
そんなNさんがメールカウンセリングで取り組んだのは、「少しずつ休む練習をする」ことでした。
🔹 「30分だけ何もしない時間を作る」
➡ 最初は落ち着かなかったが、徐々に「休んでもいいんだ」と思えるようになった。
🔹 「休む日」を決めてしまう
➡ 週に1日、仕事を完全にオフにすることで、心の余裕が生まれた。
🔹 「休んだ後の変化」に注目する
➡ 「疲れが取れると、集中力が戻る」と実感し、休むことへの罪悪感が減った。
📩 Nさんから届いたメール(カウンセリング2日目)
「Pocheさんと話して、休むことの大切さが少しずつわかってきました。父の影響もあって「休むなんて」という思いがあったんですが、Pocheさんに宣言して休むことで「休まなきゃ!」と意識できるようになりました。
あと、休むことで逆に仕事の効率が上がることに気づけました。(仕事のミス、減ってます…!)
まだ罪悪感はあるけれど、Pocheさんが送ってくれた『休んでいいんだよ』のメールを読み返しながら、自分に言えるようになっています。ありがとうございます。」
追記
その後届いたメールでは、
「今では以前よりも効率的に仕事ができるようになり、趣味の時間も楽しめるようになった」「ちゃんと休むようになってから、職場の同僚にも穏やかに接することができるようになった」
…と、職場の人間関係もプライベートも充実したNさんから嬉しい報告がありました。
休むことは、「次に進むための準備」
「休むこと」は、決して後退ではありません。
むしろ、次に進むための大切な時間。
休むことに罪悪感を感じてしまうときこそ、「休む勇気」を持ってみてください。
あなたが、自分に優しく、「休んでも大丈夫」と思えるようになりますように。