3.「多分ね」「考えておくね」と言ってしまうあなたへ―やさしさと不安の間で揺れる心に気づいていますか?
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心理カウンセラーPocheです。
予定を聞かれたとき。
つい「多分ね」「考えておくね」と答えてしまう…。
そんな経験はありませんか?
ここでお話ししたいのは、「曖昧に答えるのがダメだ」ということではありません。
その場ではうまくやり過ごせるし、相手の気持ちも傷つけずに済みます。
そもそも、その場で「ハッキリ決める」のが良いとは限りませんし、本当に迷っているからこそ「曖昧に答えた」のならそれは誠実な対応とも言えます。
人に合わせるのが習慣になっている人は、「相手が目の前にいる時」に自分の本音が出ないこともあります。
でも…
もしあなたが、「断れなくて仕方なく曖昧に答えた」のだとしたら…。
その選択が、これまで何度もあなたを苦しめてしまっていないでしょうか?
ハッキリ言えないのはダメなこと?
一見すると、「はっきりしない」「優柔不断」などと見られてしまう曖昧な返事。
けれどその奥には、あなたのやさしさと不安が同時に存在しています。
本当は、誘ってもらえたことが嬉しい。
お願いされたことを光栄に思っている。
でも、「断ったら嫌われるかも」「冷たい人って思われたくない」
…そんな気持ちが、「ハッキリした言葉」を飲み込ませてしまうのです。
だから、「多分ね」「考えておくね」という曖昧な言葉が口をついて出てくる。
これはダメなことではなく、あなたが相手を大切にしている証です。
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やさしさゆえの板挟み
とはいえ、曖昧な返事のままだと、気まずさが生まれてしまうこともあります。
相手にとっては、「待っていれば返事が来るはず」と期待がふくらんでしまう。
あなたにとっては、「断れない不安」と「相手を待たせている罪悪感」が重なって、どんどん苦しくなる。
…この状態が続くと、関係そのものがぎくしゃくしてしまうこともあるのです。
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それは、あなたが「人を大切にしたい気持ち」と「自分を守りたい気持ち」の間で、真剣に悩んだ結果です。
もし、「曖昧な返事をしてしまった…」と後悔している自分がいるなら、次にこんな工夫を加えてみてください。
- 「考えておきます。でも○日までにはお返事しますね」と期限を伝える
- 「多分行けると思うけど、体調次第かな」と自分の状況を添えて伝える
「曖昧さ」に少し補足を加えるだけで、相手は安心し、あなた自身も「早く返事しなきゃ」と追い詰められにくくなります。
これは「相手のための言葉」に見えて、実は自分を守り、自分を安心させるための言葉なのです。
「はっきり言うこと」だけが、正解なのではありません。
大切なのは、相手との信頼関係を大切にしながら、自分の気持ちも丁寧に扱うこと。
そのバランスを見つけることが、人付き合いを少しだけ楽にしてくれます。
「断れない自分」を責めないで
あいまいな返事をしてしまったとき、「またはっきり言えなかった」と落ち込むのは、それだけあなたが真面目で、誠実な人だから。
どうか、そのやさしさを否定しないであげてください。
「その場をやわらかく保てた」
「相手を傷つけずに済ませられた」
そのやさしさが、たとえ少し不器用な形だったとしても、ちゃんと周りに伝わっているはずです。
あなたのやさしさは、ちゃんと人の心に届いています。
たとえ少し遠回りでも、その気持ちはきっと相手に伝わる日が来ます。
あなたが、あなたらしい言葉で、安心して人とつながっていけますように。
そんな日々が、少しずつ増えていきますように。