「言いたいことが言えない…」「うまく話せない…」伝えたいのに言葉が出てこないあなたへ
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
- 伝えたいことはあるのに、いざ話そうとすると言葉が出てこない
- 頭の中ではまとまっているはずなのに、話しているうちに迷子になる
- 相手の反応が気になって、途中で言葉を飲み込んでしまう
こんな経験があると、話すこと自体が怖くなってしまいますよね。
でも、大丈夫。話すことが苦手でも、自分の気持ちを伝える方法はあります。
まずは、なぜ「うまく話せない」のか、3つの原因を見ていきましょう。
なぜ、うまく話せないのか? 3つの原因
① 「完璧に話さなきゃ」と思いすぎている
話すときに「わかりやすく伝えなきゃ」「ちゃんと説明しなきゃ」と思うあまり、言葉が詰まってしまうことがあります。
特に、過去に「話がわかりにくい」と指摘された経験があると、「また同じことを言われるのでは…」と不安になり、余計に緊張してしまいます。
例えば、次のようなケースです。
「職場で上司にアイデアを提案しようとしたのですが、うまく説明できず『結局、何が言いたいの?』と言われてしまいました。それ以来、自分の意見を話す前に『ちゃんと伝えなきゃ』と考えすぎてしまい、考えがまとまるまで黙ってしまうし、余計に緊張して言葉が出てこなくなります。」
② 相手の反応を気にしすぎてしまう
「今の言い方、変だったかな?」
「相手はつまらなそうにしてないかな?」
こうした不安が強いと、話している途中で考えすぎてしまい、言葉が詰まります。
特に、HSPといわれる気質を持つ方や、人の表情や仕草に敏感な人ほど、「相手の反応」を気にしやすい傾向があります。
例えば、次のようなケースです。
「友人と話しているとき、相手が少し視線をそらしたり、スマホを触ったりすると、『私の話、つまらないのかな?』『何か失礼なことを言った?』と不安になります。その場では笑ってごまかしますが、後から『あの時の反応、やっぱり気にしていたのかな…』とずっと考え込んでしまいます。」
③ 「自分の話はつまらない」と思い込んでいる
「私なんかが話しても、面白くないかも…」
「自分の話に価値があるのかな…?」
こんなふうに感じることはありませんか?
過去に「話が長い」と言われたり、話を遮られたりした経験があると、「また否定されるかも」と不安になってしまいます。
例えば、次のようなケースです。
「昔から母に『あんたの話、どうでもいいことばっかり』と言われていました。そのせいか、自分の話に自信が持てず、何か話したくても『こんなこと話しても意味ないかも』と思ってしまいます。友達と話していても、『これ、言っても大丈夫かな?』と考えすぎてしまい、結局聞き役に回ることがほとんどです。」
気持ちを伝えやすくする5つの方法
「言いたいことが言えない…」
「うまく話せない…」
「伝えたい言葉がうまく出てこない」
…と悩むあなたにお勧めしたいのは、次の3つの方法です。
1つめ。
短い言葉で伝えること。一文を短くするだけで、話しやすくなります。
2つめ。
「私はこう思う」を意識すること。自分の気持ちを主語にすると、言葉が出てきやすいです。
3つめ。
「完璧に話さなくていい」と思う。まずは伝えることが大切だからです。
実際の相談事例:「短い言葉で伝える」を試した女性の話
ある女性の相談者さんは、「話が長くなりすぎるのが悩み」 という理由で相談に訪れました。
職場で意見を求められると、あれこれ考えてしまい、伝えたいことがどんどん増えてしまう。結果的に話がまとまらず、「結局何が言いたいの?」「何を言っているのかわからない」と言われることが多かったそうです。
そこで試したのが、「一文を短くする」 という方法。
一文を短くするだけで、驚くほど話しやすくなるからです。さらに、「結論を先に伝える」 ことを意識すると、相手も理解しやすくなります。
例えば——
❌ 話がまとまらず長くなってしまう例
「この前のプロジェクトの進捗なんですが、ちょっとスケジュールがタイトになってきていて…。どうやって調整しようかなと考えていたんですけど、メンバーの負担もあるので、どこかで調整できればと思うんですが…。」⬇ 短くすると…
⭕ 「結論を先に伝える」言い方
「プロジェクトのスケジュールがタイトなので、調整できるか相談したいです。」
こうすることで、相手が「どうしたいのか」をすぐに理解でき、会話がスムーズになります。
相談者の方が実際に試してみたところ、相手にイライラされたり怒られたりすることがかなり減ったといいます。
さらには、この方法を続けるうちに、彼女は「話すことへの不安が減ってきた」と感じるようになったそうです。今では、後輩の指導にもあたっています。
まずは小さく試してみよう
「話すのが苦手」と感じても、少しずつコツをつかめば大丈夫。
最初から完璧を目指すのではなく、できるところから試してみるのがポイントです。
世の中にはたくさんの方法がありますが、「合う・合わない」は人それぞれ。
もし試してみてうまくいかなかったことがあっても、それは「あなたがダメだから」ではなく、「その方法が合わなかっただけ」なのです。
あなたに合った方法を見つけるお手伝いをするのがカウンセリングです。
もし「もっと具体的に知りたい」「自分の場合はどうしたらいい?」と感じたら、誰かに話を聞いてもらうのも良いかもしれません。
あなたが、少しでも話すことに自信を持てるようになりますように。