「人と親しくなるのに時間がかかる…」あなたのペースで築く心地よい人間関係
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「もっと気軽に人と仲良くなれたらいいのに」
「周りが自然と打ち解けていく中で、自分だけ距離を感じてしまう」
こんな風に感じたことはありませんか?
社交的な人がうらやましくなったり、「自分はダメなのかも」と落ち込んだりすることもあるかもしれませんね。
でも、「人と親しくなるのに時間がかかる」のは、決して悪いことではありません。
人と親しくなるのに時間がかかる「あなただからこそ」、上手に信頼関係を築ける方法があります。
なぜ、親しくなるのに時間がかかるのか?
この性質には、いくつかの理由があります。例えば——
✅ 慎重な性格:相手をよく観察し、安心できると感じてから距離を縮める
✅ 失敗を恐れる気持ち:「変なことを言ったらどうしよう」と考えてしまう
✅ 過去の経験:以前、人間関係で傷ついたことがある
特に影響を与えやすいのが、過去の経験です。
例えば、幼い頃に友達関係で苦い経験をした人は、人と打ち解けるのに慎重になりやすいと言われています。
「仲良くなったのに裏切られた」「自分だけ仲間外れにされた」という記憶があると、「また傷つくかも」と無意識に警戒してしまうのです。
こうした気持ちがあると、「仲良くなりたい」と思っていても、自分から踏み出すのが怖くなってしまいます。
親しくなるための5つの方法
「親しくなるのに時間がかかる」タイプの人に向いているのは、次のような方法です。
- 共通の話題を見つける
(興味があることを通じて距離を縮める) - 少しずつ自己開示する
(自分のことを少しずつ話すことで、相手も安心する) - 「無理に話さなくてもいい」と思う
(自然に距離が縮まるタイミングを大切にする) - 相手の話をじっくり聞く
(相手に興味を持ち、共感を示すことで自然と親しみやすくなる) - 小さなやり取りを積み重ねる
(挨拶やちょっとした一言を続けることで、徐々に関係が深まる)
ただし、どの方法が合うかは、あなたの性格や考え方、その場の状況によって変わります。
次に挙げるのは、カウンセリングで「2:少しずつ自己開示する」を試した相談者の事例です。
実際の相談事例:「少しずつ自己開示する」ことで変わった関係
人と仲良くなるのが苦手です。自分なりに頑張っているのに、うまくできません。本を読んだり、「コミュ力のセミナー」も受けたけど、何も変わりませんでした。
ある女性の相談者さんは、「人と仲良くなりたいけれど、話しかけるのが苦手」と悩み相談に訪れました。
職場では、みんなが雑談をしているのに、自分だけうまく入れず、「また今日も話せなかった」と落ち込むことが多かったそうです。
この相談者はこれまで、「自分から積極的に話しかける方法」を試していました。
でも実は、彼女に向いているのは「無理に会話をリードすること」ではなく、先ほど挙げた「2:少しずつ自己開示する」方法でした。
頑張ってもうまくいかないのは、「方法が合っていなかったから」だったのです。
そこでまずは、相手の話を聞くことから始め、「うんうん」とうなずいたり、「それって○○なんですね」とさりげなく言葉を返してみることにしました。次に、「私もそれ好きです」と、一言だけ自分のことを伝えてみる……。
それを繰り返すうちに、少しずつ会話が増えていきました。
ある日、「○○さんって、意外と○○が好きなんですね!」と話しかけられ、「あ、ちゃんと私のことを知ってくれているんだ」と感じられたそうです。
「自分から無理に話さなくても、少しずつでいい」と思えたことで、人と話すことへの抵抗が減り、今では自然に雑談できるようになったとのことでした。
ゆっくりで大丈夫
「社交的にならなきゃ」と本来の自分を変えようとすると、かえって苦しくなってしまうものです。
それよりも、「慎重だからこそできる関係の築き方」を見つけることが大切です。
人との距離をゆっくり縮めるスタイルは、決して間違いではありません。
あなたのペースを尊重しながら、試せる方法を選んでみましょう。
焦らなくても、あなたに合ったペースで信頼関係を築いていけば大丈夫です。その方が、うまくいきます。
もし、「もっと具体的に知りたい」「自分の場合はどうしたらいい?」と感じたら、一度誰かに話を聞いてもらうのもひとつの方法かもしれません。
どの方法が合うかは人それぞれなので、試しながら見つけていけばOKと思ってみましょう。
あなたにとって、無理のない心地よい人間関係が築けますように。