毒親って言っちゃダメ!?私がおかしい?書いちゃダメなの?~Twitterトラブル
こんにちは。心理カウンセラーのPocheです。
今日の記事は『Twitterでの毒親問題の扱い方』について。
- 毒親についてツイートしたら、ブロックされた
- 毒親についてツイートしたら、批判された
- 毒親について呟いたら、DMで人格を否定された
- 毒親について呟いたら、知らない人から叩かれた
などなど…。
Twitterで起こりやすい「毒親」に関するトラブルについて、私なりにお伝えしたいと思います。
Twitterは顔が見えない分、リアルの世界よりも『強い攻撃』を受けやすい場所です。
見知らぬ人から心無いコメントをぶつけられ、「自分はやはりおかしいのではないか」と傷ついている人をたくさん見てきました。
それが原因でアカウントごと削除したり、スマホを開くのが怖くなったと訴えるクライエントも多いです。
あなたは、おかしくない。
毒親だと気づき、
気持ちを出すことは必要です。
そう伝えたくて、今回の記事を書くことを決めました。
ここに書く内容がすべてではありませんし、「これが正解!」というものはもちろんありませんが、Twitterで傷ついてしまったあなたの心が少しでも楽になりますように。そう願って、この記事を書いています。
※すべての方に返事をするのが難しくなった現状を踏まえ、ツイートに対する個別のコメントは控えさせていただいております。皆様のツイートやコメントに目は通しております。ありがとうございます。
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『毒親』だと気が付くことの大切さ
パワハラ、夫婦の悩み、対人関係、ストレス…様々な悩みを抱えた方が、カウンセリングにいらっしゃいます。
その問題を一つずつ掘り下げていくと、最終的に行き当たるのが親子問題です。
表面的には「職場の人間関係」や「夫婦関係」について悩んでいるのですが、その根本的な原因が過去の親との関わり方にあるケースは多いのです。
例1│誘いを断れない
子どもの頃、父親の言うことを聞かないと殴られた。うまく出来ないと、蹴られた。
自分の意見を言うと、「お前ごときが、偉そうにすんじゃねぇ!」と怒鳴られ続けた。母はいつも、横で黙ってみているだけで、助けてくれたことはなかった。このような過去から、「すぐに怒鳴る男性」や「声の大きな男性」が怖くなっていた。父親とかぶってしまい、怖くて断れなくなってしまっていた。
例2│自分の意見を言えない
子どもの頃、「あんたのせいで夫婦仲が悪くなった」「あんたのせいで離婚できない」と母親に言われ続けていた。「自分が産まれたせいで母親が不幸になった」と思い、母親の機嫌を損ねないようにして生きてきた。母親にこれ以上責められたくなかったので、自分のしたいことより母親の望むことを優先してきた。
このような過去から、「自分がどうしたいか」と考えることができなくなっていた。「好きにしていいよ」「自由にしていいよ」「どうしたい?」と聞かれた時、何も頭に浮かばず、不安からパニックになってしまうようになった。
例3│自信が持てない
子どもの頃、「あんたなんて」「どうせ無理」「ほんとダメな子」と言われ続けていた。親とは一緒に買い物や旅行をする関係で「毒親」だなんて思ったこともなかった。仲の良い親子として、近所でも有名だった。友達から「理想の親子」だね、といわれることも多かった。
大人になり、何かうまくいかないことがあると、親から言われた「ほんとダメな子」という言葉が頭に浮かぶようになった。好きな人といい雰囲気になるたび「どうせ私なんて…」という思いが強くなり、自分から連絡を断ってしまうことが増えた。
いかがでしたでしょうか。
子どもの頃(5~10歳)に作られた思考は、大人になった私たちの「考え方」や「行動」に大きく影響します。
表面上の悩みは「今起こっていること」なのですが、その原因が幼少期にあるケースは非常に多いのです。
- 子どもを一人の人間として扱わない
- 子どもの人格を否定して自信を失わせる
- 子どもの人生を支配しようとする
- 子どもを自分の所有物のように扱う
子供にとって『毒』となる行動をとる。
これが、いわゆる毒親です。
この記事では分かりやすく「毒親」という表現を使いますが、無理に毒親だと思う必要はありません。
ここまで育ててくれた親を「毒親だ」と呼ぶことに抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。
それは、それでいいのです。大切なのは「親が毒親かどうか」ではありません。
今のあなたが、親の考えで苦しんでいるかどうかです。
あなたが苦しんでいるのなら、それが事実なのです。
今のあなたが「もっと自分らしく楽に生きる」ためには、その事実と向き合うことが何よりも大切になってきます。
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『毒親』だと思うのはいけないこと?
- ツイッターで親のことを書いたら、批判された。
- 親を「毒親」と呼ぶなんて、どうかしていると言われた。
- 大人になってまで、まだ親のせいにするのかと書かれた。
このような相談は、とても多いです。
この場を借りて、私から1つ言わせてください。
あなたは悪くありません。
それでいい。
毒親を持つ子供にとっての第一関門は、「毒親だと気が付くこと」です。
何十年と親の価値観の中で生きてくるしかなかった子どもは、『それが普通だ』と思い込みます。
心のどこかで「あれ?」とひっかかることがあっても、その場所で生きていくために「気が付かないふり」をしたり、気が付いても我慢するしかないのです。
Twitterで呟けたということは、あなたが『過去と向き合った』ということ。
自分の親が「毒親かもしれない」という辛い現実と向き合い、しっかり考えたからこそ出来たことです。
よく頑張りましたね。
第二関門は、「自分の気持ちと向き合う事」です。
ツイートで叩かれたり批判されることが多いのは、おそらくこの段階の方でしょう。
毒親だったと気が付いても、「何がどうおかしかったのか」と向き合うのには勇気がいります。
おかしかったと気が付いても、「その時自分がどう感じていて」「今どう思うのか」を言葉にできない方は多いです。
それは、そのような感情を今まで出すことが許されていなかったから。
出し方が分からなかったり、罪悪感を感じたりして、心にブレーキがかかってしまうのです。
特に、母娘問題は深刻。
世間一般に、「母と娘は仲良し」のイメージが根強いからです。体裁を大切にする親なら、なおさらのことでしょう。
「母親と仲良くしなければいけない」と刷り込まれた娘が、親が毒親だと気が付き「あれが嫌だった」「これが辛かった」と言葉に出せるようになるまでには、ものすごい葛藤と罪悪感が生じます。親の反発も、大きいです。
さて。
毒親問題についてツイートしている人はおそらく、「やっと気持ちを言えるようになった人たち」です。
これまでの経験上、ツイートすることは出来ても、リアルの世界で誰かに話したり出来ていない方がほとんどだと思います。
「こんなこと思っていいのだろうか」「こんな風に考えていいのだろうか」という不安を抱えながら、呟いているかもしれません。自分の感情と向き合うために、勇気を振り絞って呟いているかもしれません。
それを呟いたところで、
叩かないでほしい。
それが、この問題に対する私の素直な想いです。
やっと過去と向き合い、自分の気持ちを言えるようになったんですから。
叩かれた=あなたがおかしい、ではない
「叩いて欲しくない」と私がいくら願ったところで、Twitterでの批判的なコメントは減らないでしょう。
「親のことを悪く言うなんて!」「間違っている」と指摘してくる人たちは、その人たちなりの正義でコメントしているでしょうから…。
でも、これだけは覚えていてください。
あなたは間違っていません。
「批判的なコメント」をしてきた人に、あなたから喧嘩をふっかけたわけじゃないでしょう?
勝手にその人があなたのツイートを読んで、コメントしてきただけでしょう?
「こんな風に思うなんてダメなんだ」とか、「やっぱり私がおかしいのかな」なんて自分を追い詰めないでください。
家の空気感、親の表情、その時の雰囲気、周囲の目…それを24時間、365日感じ続けてきたあなたの苦しみは、あなたにしか分からないのです。
誰かがあなたに批判的なコメントをぶつけてきたとしても、あなたが感じたものは事実です。
他の人に、あなたの辛さは分かりません。
「親に何を言われたか」「親に何をされたか」だけじゃ、あなたの苦しみは到底分からないでしょう。
分からなくて当然だし、その人に分かってもらう必要もないのです。
割り切るのは難しいかもしれませんが、そう思っているた方が少し楽になれるかもしれません。
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毒親タイプは『いろいろ』
Twitterのユーザーは、年齢も職業も立場も、実に様々です。
「親を敬うべき」だと考えている人もいますし、「身内のことを悪く言うもんじゃない」と説教してくる人もいるでしょう。
おなじ毒親を持つ子ども同士だとしても、分かり合えない部分があるかもしれません。
過干渉タイプの毒親を持つ人は「親に放っておいてほしい」と思うかもしれませんが、無関心タイプの解く親を持つ人は「もっと親にみてほしい」と感じているかもしれません。
一口に毒親といっても、色々なタイプがいますから。
【関連記事】
ある特定の人だけがあなたを攻撃してくるのなら、相手をブロックしてしまうというのも一つの方法です。
鍵付きアカウントにして閲覧できる人を制限してしまってもいいでしょう。
攻撃してくる人は、あなたが何を書いても攻撃してきます。
そのような人は、「攻撃する理由」なんて特にないのです。だから反論しても意味がありません。火に油を注ぐだけです。
そのほか、Twitterではなく紙に書いてみるのもオススメです。
誰かに批判される恐れがないので、自分の気持ちをそのまま書き出して整理することができます。
気持ちを出すことは、ぜひ続けてください。
やっと頑張って、ここまできたんですから。
溢れてきた気持ちに無理やり蓋をしても、問題は解決しません。またいつか苦しくなります。大きな問題に直面するときがきます。
何も事情を知らない人に批判されたからと言って、再びあなたの気持ちを抑え込まないでくださいね。
信頼して話せる人がいない、こんなことを話したらどう思われるか不安だ……そのような場合には一度ご相談ください。
「どう思われるのか」を気にせず自分の話を出来る場所がカウンセリングであり、誰よりもゆっくり話を聞いてくれる人がカウンセラーです。
親子の問題を人に話すのは、とても勇気がいることです。
この場所が、その一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
Poche
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