【毒親あるある】ツイートまとめ│毒親とは?特徴は?対処法は?
こんにちは。心理カウンセラーのPocheです。
今回の記事は、メールカウンセリングで最も相談の多い『毒親(毒母・毒父)』について。
『過去の毒親ツイート』(2021年2月10日分まで)を紹介しながら、さまざまなケースの対処法についてお伝えできればと思っております。
事情があってカウンセリングを受けられない方や、「相談するほどではないけど…」という方の参考になれば嬉しいです。
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毒親とは│毒母・毒父
- 子どもを一人の人間として扱わない
- 子どもの人格を否定して自信を失わせる
- 子どもの人生を支配しようとする
- 子どもを自分の所有物のように扱う
子供にとって『毒』となる行動をとる。
それが、いわゆる毒親です。
毒親はその子のもっている性格を抑え込み、自分にとって都合の良い価値観を子供に押し付けます。
子どもは自分の家のことしか知らないので、「それがおかしいのかどうか」分かりません。分からないまま、その家で生きていくために親の価値観を自分にコピーしていくのです。
人の思考(考え方のパターン)は、5歳~10歳ころまでにつくられます。
この頃に親からダメ!!と言われたものは、大人になってもブレーキがかかりやすいです。
褒められた時に喜べない
その原因は、子供の頃に「親から褒められなかった」「あなたはダメな子」と言われ続けていたからかもしれません。「あなたはどうしたい?」と聞かれて答えられない
その原因は、子供の頃に親の顔色や機嫌をうかがいながら生きなければいけなかったからかもしれません。相手を不快にさせる恐怖が、自分のしたいことを上回ってしまうのです。幸せな時に怖くなる
その原因は、子供時代にあまりにつらい時期を過ごしていたからかもしれません。脳には「変化を嫌うクセ」があります。不幸な日々が当たり前になっているので、幸せだと警戒してしまうのです。わざと不幸になる方を選んだり、不幸なことがあるとホッとすることもあります。楽ができない
その原因は、子供の頃に「もっと頑張れ」「ちゃんとしろ」と言われ続けたからかもしれません。頑張らないという選択肢が、あなたにはなかったのです。
このように、毒親によってつくられた「歪んだ価値観」が大人になったあなたを苦しめているかもしれません。
事実、カウンセリングを行う中で「子供の頃に毒親という言葉を知っていれば、何か違っていたかもしれない」と涙を流される方は多いです。
さて。
毒親という言葉が日本で話題になり始めたのは、ここ10年ほどのこと。
1989年にアメリカで発売された書籍「TOXIC PARENTS」が翻訳され、2001年に邦題「毒になる親 一生苦しむ子供」として出版されたのがきっかけでしょう。
その後NHKの番組で取り上げられたり、ドラマのテーマとして盛り込まれていく中で、だんだんと『毒親』という言葉が認知されていったように感じます。
とはいえ中には、自分の親を「毒親」と呼ぶことに抵抗がある方もいらっしゃることと思います。
育ててくれた、学校にも行かせてくれた、楽しかったこともある、優しかったこともある…それを「毒」だなんて表現していいのだろうかと、罪悪感が出てくる方もいるかもしれません。
それは、それでいいのですよ。
毒親が誰の目から見ても「悪い人」かというと、そうではありません。
他の人から「良いお母さんだね」「素敵なご両親だね」と言われるケースは、とても多いです。
だからといって「自分がおかしいのでは…」「薄情なのでは…」なんて、悩まないでくださいね。
周りに見せている顔と、あなたに見せている顔は別かもしれません。
それに、みんなにとって良い人が、あなたにとって良い人とは限りませんから。
世間や周りが何と言おうと、「親をどう思うか」「どう感じたか」はあなたの自由です。
「親に感謝しろ」と言われて、無理に感謝する必要もありません。
あなたの心は、
あなただけのものです。
この記事では分かりやすく『毒親』という表現を使っていますが、その言葉に抵抗があれば、無理にそう呼ぶ必要はありません。
頭の中で「毒親⇒親」「毒親⇒かまいすぎの親」など、自由に変換して読み進めてみてくださいね。
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毒親に見られる3つの特長
毒親と一口に言っても、タイプはさまざま。
ここでは、大きく3つのタイプに分けてご紹介します。
※必ずしもどれか1つのタイプに当てはまるという訳ではありません。2つのタイプが混ざったケース、成長過程でタイプが変わるケースもあります。
タイプ1│無関心・世話しない
親としての最低限の義務を果たさないケースです。
食事を与えない、学校に必要なものを揃えない、言葉をかけない、話しかけても無視をする、体調が悪くても世話をしてもらえない…といった傾向が見られます。
いつも無関心なのではなく、必要以上にかまってくる場合もあります。
親の気分や状態によって態度がコロコロ変わるので、恐怖を感じたり遠慮したりして、子供が自分のことを何も言えなくなってしまいがちです。
その他、お兄ちゃんには何でも与えるのに弟には無関心など、兄弟姉妹で態度が大きく違うことも多いです。
さらに女の子の場合、『性』に関することを極端に拒否する母親もみられます。
子供が幸せになることに嫉妬したり、自由にオシャレを楽しむことを喜べません。自分(親)が1番でないと気が済まないからです。
そのほか生理を放置されたり、「ブラジャーを買ってもらえない」「下着はお姉ちゃん(従妹)のおさがりをもらっていた」という深刻なケースも報告されています。
この場合のカウンセリングではまず、「その親から愛情をもらうことは難しい」ことを一緒に理解していきます。
その親が持っていないもの(愛情)をどれだけ求めても、空しくて辛くなるだけ。ないものは、ないのです。あなたがどんなに頑張ろうとも、どう変わろうとも…。
子供を愛し、癒し、勇気を与えるのが「親だけではない」ということを本当の意味で納得できるように手助けしていきます。
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>>『無関心の母』との付き合い方
タイプ2│支配・コントロール
子供を自分の『所有物』のようにして扱い、一人の人間として認めないケースです。
「アレだめ、コレだめ」と禁止事項が多かったり、「その子とは友達にならない方がいい」などと親の主観で交友関係に口を出したり、自分の思い通りにならないと急に怒り出したり泣いたりします。
子供は親の期待に応えようと『親の理想の子供』を演じます。
その過程で自分の気持ちを押し殺したり、やりたいことを我慢するようになるため、大人になった時に自分の好きな事・やりたいことが分からないというケースも多いです。
どんなに頑張っても親の期待に応えられない場合、親に見捨てられたように感じる子供もいます。
言い方は悪いですが、このタイプの親にとって、子供は自分を飾る『アクセサリー』のようなもの。思い通りのアクセサリーでなければ、必要ないのです。
さらに厄介なことに、周囲からは『良い親』『子供想いの親』として見えるのも特徴の1つ。
周りに相談できなかったり、相談しても分かってもらえず悔しい思いをした…と悩む方が多くいらっしゃいます。
この場合のカウンセリングではまず、過去に植え付けられた「親のルール」を探すことから始めます。
多くの場合は5歳~10歳頃にルールがつくられるので、その当時の記憶を一緒にたどり、親から与えられたルールが今の自分に必要かどうかを考えていきます。
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タイプ3│不幸アピール・親子逆転
親と子供の役割が逆転してしまうケースです。
いかに自分(親)が可愛そうかをアピールし、子供に心配させ、世話を焼かせるよう仕向けるのが特徴です。
親の愚痴や不満を延々と聞かせて、自分(親)がいかに正しいかを子供に認めさせようとする傾向がみられます。
(子供が自分を認めないという選択肢は、親の頭の中にありません)
少しでも嫌な態度をとると「育ててやったのに!」「恩知らず!」「あんたまで私を責めるの!?」などと、小さな子供のように急に泣き出し怒り出します。
そのため子供は、常に親の機嫌を伺いながら生きていくことを強いられることになります。
厄介なのは、結婚してもこの関係から抜け出せないケースが多いこと。
親子逆転がみられる場合、子供は親を「自分の子供のように」支えて長い間生きてきています。そのため、「親を見捨てるようなことはできない」と強い罪悪感をもってしまうのです。
しかし結婚しても親は、あなたを独占し続けようとします。
何十件も残る着信履歴、断っても会いに来る日々…その結果「自分の家庭」がうまくいかないと訴えるクライエントは少なくありません。親か夫かを選ばなければいけなくなり、結局離婚してしまうこともあります。
この場合のカウンセリングで重要になるのが、親と距離を置くことが可能かどうかです。このタイプの親は、自分から子供を手放すことがないからです。
親子逆転になっていた過去を理解し、「親の世話はあなたの義務ではない」ということを繰り返し伝え、心から納得できるようにサポートしていきます。
事情があって距離を置けない場合には、そのつど「どう対処していくか」「どう説明していくか」を一人一人に合わせて提案していくことになります。
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毒親あるある│ツイートまとめ ※2021.2.10現在
2021年1月からはじめたツイートの中から、『毒親』に関するものだけをピックアップして集めました。
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さいごに
- 子供のやることなすこと全てを把握しないと、気が済まない親。
- 何をしても気に入らず、頭ごなしに人格否定する親。
- 顔を合わせるたび、嫌味しか言わない親。
- 矛盾したことを平気で言い続ける親。
- 外面は良いのに、子供にだけ辛辣な親。
- 自分が一番でないと気が済まない親。
- 自分の思い通りにならないと、殴る蹴る暴言を吐く親。
ここには書ききれないほど様々な毒親がいますが、このすべてに共通していることがあります。
苦しんでいるのは
子どもだという事実です。
親に自覚がないこともありますが、親子の関係において親は圧倒的な権力者です。
権力者は苦しくありません。自分が強いのですから。
苦しむのは、権力を持たない側。言うことを聞いて、なんとか生きていくしかない「子ども」なのです。
さらに毒親を持つ子供は、様々なトラウマを抱えています。
実はトラウマとなりやすい記憶には、1つの特徴がみられます。
それは、圧倒的な無力感を感じるかどうか。
例えば道で誰かに襲われそうになった時。
トラウマになりやすいのは、その場で立ちすくんで逃げられなかった、怖くて声を出せなかったなど、圧倒的な無力感を感じるケースです。
「キャー!!」と走って逃げることが出来れば、トラウマとして残りにくいのです。
親から一方的に罵られたり暴力を受けたりした時、子供は無力です。
逆らっても勝てない、逆らったとしてもこの家以外に行くあてがない、逆らうともっとひどい目に合う…それが本能的に分かるからこそ、それを受け入れるしかありません。
- 「大人になってもまだ、親のことで悩んでいる自分が辛い」
- 「未だに親のせいにしているようで、苦しい」
このようにおっしゃるクライエントは多いです。
でも、それでいいのです。
あなたは悪くありません。
あなたがそれだけ傷つき悩んでいるのは事実です。
親にどんな事情があったにせよ、その事情をあなたが理解することと、「これまであったことを帳消しにして許す」ことは別問題です。
- 毒親だと幸せになる資格がないように感じる。
- 毒親だと人を愛せないような気がする。
- 毒親だと自信を持てないのではないかと思う。
このように、悩まれている方も多いと思います。
でもこの点に関して私は、はっきりとあなたに伝えたいことがあります。
大丈夫です。
あたなは幸せになっていい。
幸せが何か、まだ分からなくても良いです。
幸せになろうとか、幸せになる資格がないと思っていても良いです。
でも、わざわざ不幸な方を選ばなくてもいいじゃないですか。
幸せになっちゃダメだとか、不幸な方が安心するとか…。
毒親が植え付けた考え方は、決して「あなたのため」の言葉ではありません。
ただ単に、今のあなたを苦しめるだけです。
- 「あんたなんて」
- 「あんたがいなければ」
- 「ちゃんとしなさい」
- 「生意気いうな」
- 「何をしてもダメ」
このような言葉に、今も悩まされていませんか?
何か失敗したときに、親の顔が浮かんで責められているように感じていませんか?
まずは一度ご相談ください。
抜け出すお手伝いが出来るかもしれません。
Poche