6.頑張ったのに認めてもらえない…叱られた記憶の裏にある『精一杯』を受けとめる
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心理カウンセラーPocheです。
「言われた通りにやったつもりなのに、なぜか叱られてしまった」
「ちゃんと提出したのに、指摘された」
そんなモヤモヤした経験、ありませんか?
自分では指示を守ったつもりなのに、
返ってきたのは、「出来ているけど遅い」「これじゃ足りない」「どうしてこうなの」「ミスがある」という厳しい言葉―。
その瞬間、心の中に「どうして?」という戸惑いや、「頑張ったのに…」という悔しさが広がっていくことがあります。
「受けとめられ方」のギャップ
自分なりに精一杯やったつもりでも、相手からは「そうじゃない」と突き返されてしまうことがあります。
こちらは真剣に取り組んだのに、相手の目には「抜けがある」「足りない」と映ってしまう…。
その瞬間、胸の奥に広がるのは、強い戸惑いと悔しさ。
「どうして分かってもらえないの?」
「こんなに頑張ったのに…」
そんな虚しさに心が押しつぶされそうになることもあるでしょう。
でも、そのズレは決して「やる気がなかった」から生まれるのではありません。
多くの場合、「これで十分だろう」という自分の基準と、「ここまで必要だ」という相手の基準の違いから起こるのです。
あなたが悪いわけではありません。
「認めてくれなかった」「否定された」と感じたその痛みは、ズレから生まれただけ。
それでも「認めてもらえなかった」という事実は、確かに心を深く傷つけてしまうのです。
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私たちの心は大きく揺さぶられ、強い痛みを感じてしまうのです。
傷つく心の背景
「全部はできなかったかもしれない」
「でも、自分なりに頑張った」
そんなとき、心の奥では「その努力を少しでも認めてほしい」と願う気持ちが顔を出します。
私たちは皆、完璧にできなくても、「頑張ったね」と言ってもらいたい存在です。
そこに甘えや怠けがあるのではなく、ただ「自分を受け入れてもらいたい」という、人としてごく自然な気持ちがあるだけです。
相手の期待に届かなかったとしても、「私は何もできなかった」「私はダメだ」と自分を否定する必要はありません。
なぜなら、そのときのあなたは、そのときの力で精一杯応えようとしたからです。
その「頑張り」自体には、ちゃんと意味があります。
もちろん、できなかった部分を振り返ってみることも大切です。
でも同時に―
「それでも私はやろうとした」
「全部じゃなくても動いた」
その事実を認めてあげることも、心を守るうえで欠かせないのです。
あなたの気持ちは大切にしていい
「叱られた」という出来事だけで「私はだめだ」と結論づけなくても大丈夫。
むしろ、その裏には「もっと受け入れてほしかった」「頑張りを認めてほしかった」という切実な気持ちが隠れています。
どうか、その思いを押し込めないでください。
「頑張ったのに認められなかった」という経験は、とても孤独で、胸の奥に深い虚しさを残します。
だからこそ、まずは自分自身にこう伝えてあげてください。
「私は私なりにやったんだ」と。
そして―
「あのとき悔しかった」
「本当は認めてもらいたかった」
そんな素直な気持ちに気づいてあげることが大切です。
完璧じゃなくても、抜けや漏れがあっても。
あなたが頑張ったことは、確かに存在していました。
どうか、その事実だけは見失わないでいてくださいね。