「私のこと嫌い?」にどう答える?心を守るためのヒント:「そんなことないよ」と繰り返すのがつらい時の心の守り方
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こんにちは。
心理カウンセラーのPocheです。
「私のこと、嫌い?」
一度ならまだしも、何度もそう聞かれると、どんなふうに返せばいいのか迷ってしまいますよね。
しかも…
「嫌いじゃないよ」
「そんなことないよ」
そう伝えても、相手が安心しないときがあります。
その場では納得してくれても、何度も聞かれることもあるでしょう。
その相手があなたにとって『苦手な人』『嫌いな人』の場合は、
まるで自分の心に嘘をついているようで、「嫌いじゃない」「そんなことない」と伝えることさえ抵抗があるかもしれませんね…。
あなたはきっと、やさしいからこそ一生懸命に相手を安心させようとしてきたのだと思います。
でも、同じことを何度も繰り返しているうちに、心がすり減ってしまっていませんか?
今回は、「私のこと嫌い?」と聞かれたときの相手の心理と、あなたの心を守るためのヒントをお届けします。
「私のこと嫌い?」と聞く人の心の内
「私のこと嫌い?」
相手がこの質問を繰り返すとき、そこにはいくつかの思いが隠れています。
たとえば…
・「嫌われているかもしれない」という不安や恐怖
・「嫌われていない」と誰かから確認してもらいたい気持ち
・心の奥で、安心感を欲しているサイン
このような背景があるため、どれだけ「嫌いじゃないよ」と伝えても、また不安が湧いてきてしまうのです。
何度もそう聞かれると、
「しつこいな…」と感じたり、時には「もしかして嫌がらせなのかな?」と思ってしまうこともあるかもしれません。
けれど、多くの場合、相手は決して意地悪で尋ねているわけではありません。
それほどまでに心が不安定な状態だったり、気持ちが揺らいでいて、あなたからの「大丈夫だよ」という言葉で何とか安心しようとしているのです。
このようなことをお伝えしたのは、決して
「相手に悪気はないのだから、受け入れてあげましょう」と言いたいわけではありません。
相手があなたに繰り返し質問をするのは、「あなたを苦しめたいから」ではない、ということをお伝えしたかったのです。
そして、それは決してあなたのせいでもありません。
たしかに、相手には「あなたに尋ねる理由」があります。
でも、あなたにも「尋ねられ続けたくない理由」がきっとあるはずです。
だから、あなた一人が我慢し続けて対応する必要はありません。
では、そんなとき、どうすればいいのか…。
このあと、そのヒントをお話ししていきますね。
何度も伝えるのがしんどいときは
「私のこと、嫌い?」
この問いに対し、何度も「嫌いじゃないよ」と伝えてあげるのもひとつの方法です。
繰り返し伝えることで相手が安心できる、そんな効果もあるからです。
でも、もし…
それがあなたにとって負担になっているのなら、こんなふうに問いかけを返してみるのもおすすめです。
・「どうしてそう思ったの?」
・「嫌いだと思うようなこと、何かあったかな?」
相手が不安に感じている理由を話してくれることで、
あなた自身も少し楽になりますし、相手にとっても自分の気持ちに向き合うきっかけになります。
あなたにとって、その人はどんな存在ですか?
ここで少し、あなた自身の心にも問いかけてみてください。
・相手は、ひたすら安心感を与えてあげたいほど大切な存在ですか?
・それとも、職場や学校など「その場限りの関係」でしょうか?
・あるいは、正直苦手だったり、もう距離を置きたい相手でしょうか?
もし後者なら、あなたが「安心を与え続ける」責任を感じる必要はありません。
無理をしてまで応え続けることは、あなた自身を苦しめてしまうからです。
ときには、
「私はこの人の不安すべてを埋めることはできない」
と心の中でそっと線引きをすることも大切です。
誰かの不安を埋めて安心を与えるために、
あなたの心が不安になったり不調になったりしていては、大変だからです。
あなたの心を守るために
「嫌いじゃない」と伝えても伝えても、相手が満たされないことがあります。
でもそれは、あなたの優しさが足りないからではありません。
相手の不安は、最終的には相手自身が向き合っていくものです。
あなたは、相手を安心させるためだけに存在しているわけではありません。
あなたが無理なく、心地よくいられる距離感を探すことも、大切な優しさです。
「私のこと嫌い?」と聞かれるとき、あなたは一生懸命、相手の不安を受け止めてきたのだと思います。
でもその優しさが、あなた自身を苦しめてしまっているなら——
少しだけ立ち止まって、あなた自身の心の声も聞いてあげてください。
あなたが、あなたらしくいられる関係を選べますように。
そして、心がすり減ることなく過ごせる日々が、少しずつ増えていきますように。