苦しくなる「執着パターン」3選 ——「執着」の裏にある気持ち
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こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「もう忘れたほうがいいのに」
「手放さなきゃってわかってるのに、心が離れてくれない…」
「気にしたくないのに、気になっちゃう」
そんなふうに、なかなか消えない“執着心”に苦しくなることはありませんか?
頭ではわかっているのに、心がついてこない…。
そんなとき、人は自分を責めがちになりますが、
執着には「まだ大切に思っている何か」が必ず隠れているんです。
今日は、そんな「執着」の中でも、とくに心が疲れやすくなる3つのパターンをご紹介します。
執着は、必ずしも悪いものではありません。その裏にあるあなたの優しさや願いにも、そっと目を向けられますように。
心が疲れる執着パターン3つ
パターン1:終わった関係に心が引きずられてしまう
別れた恋人、離れてしまった友達、距離ができた家族…。
もう戻れないとわかっていても、心だけがずっとその人にとらわれてしまうことがあります。
これは、「まだ伝えきれていない気持ち」が心の奥に残っているからかもしれません。
・もっとわかってほしかった
・こう言えばよかった
・あのとき助けてあげたかった
——そんな想いが、未完了なまま残っていると、心はその場からなかなか動けなくなってしまうのです。
自分を責める前に、こう問いかけてみてください。
- 「私、どんな想いを伝えきれずに残してきたんだろう?」
- 「私は、相手に何をわかってほしかったんだろう」
- 「何に、まだ納得できていないんだろう」
相手が大切な存在であるならば、
あなたの執着は「あの人を愛していた」「大切に思っていた」その証でもあります。
反対に、もしその相手が「嫌い」だと感じる存在であるならば——
あなたの執着は、「本当はわかってほしかった」「ちゃんと向き合いたかった」という“叶わなかった願い”の残像かもしれません。
「傷つけられた」
「ひどいことをされた」
「もう関わりたくないのに、頭から離れない」
——そう感じるときほど、心の奥には、
「どうしてあんなことをされたのか知りたい」
「ちゃんと謝ってほしかった」
「自分の痛みをわかってほしかった」
という、“理解されなかったままの気持ち”が眠っていることがあるのです。
だからこそ、もう好きじゃないのに忘れられない、嫌いなのに離れられない、思い出すたびに苦しくなる——ということが起こります。
でも、それもまた、あなたが一生懸命生きてきた証なのです。
執着があると苦しいけれど、
それだけ「心がまだ納得していない」「まだ癒えていない」という大切なサインだと思い出してみてくださいね。
パターン2:「こうあるべき」にこだわりすぎてしまう
・親だからこうするべき
・社会人としてこうふるまうべき
・恋人ならこうしてくれるはず
“理想”や“正しさ”に強く執着してしまうと、思い通りにいかない現実に心が苦しくなってしまいます。
でもその裏には、「ちゃんと愛したい」「大切にしたい」「自分をまっすぐ生きたい」という、
そんなまじめで誠実な気持ちが眠っていることが多いんです。
だからこそ、少し苦しくなったときは、こう声をかけてみてください。
- 「私は“ちゃんと向き合いたい”って、がんばってたんだよね」
- 「こうしなきゃって、一生懸命だったんだよね」
執着は、あなたの強さや真剣さの裏返し。
手放すことは、必ずしも相手を許すという意味ではなく、
「自分を楽にする」という優しさでもあるんです。
パターン3:「あの頃に戻りたい」という願い
楽しかった日々、うまくいっていた頃、愛されていた記憶——
過去のある一点に執着してしまうと、「今」を感じる余白がなくなってしまいます。
でも、その“戻りたい過去”があるということは、あなたが「幸せを感じた時間をちゃんと覚えている」ということ。
それは、とても素敵な感受性であり、生きてきた証でもあるんです。
だからこそ、過去にしがみついている自分に出会ったときは、こう言ってあげてください。
- 「それだけ、あの時間が幸せだったんだよね」
- 「今はまだ難しいけれど、もう一度“ああいう感覚”を思い出せたらいいな」
- 「そういう人に、きっとまた出会える。だって一度、そう思えたんだから」
無理に忘れようとしなくて大丈夫。
あなたの記憶は、いつかまた“前を向く力”に変わっていきます。
執着の奥には、「守りたかった気持ち」がある
執着するのは、
それだけ「大切に思っていたもの」「失いたくなかったもの」があったということ。
だからこそ、自分の中にある“執着”に気づいたときは、こう言ってあげてほしいのです。
「それだけ、大切だったんだよね」
「がんばってたんだよね」
執着を手放すというのは、すべて忘れたり、なかったことにすることではありません。
本当の手放しは、「それでもよかった」「もう、今の私には関係ないや」と思えるようになること。
そして、“今の自分”に目を向けられるようになることです。
そのためのステップが「自分の本当の気持ち」に気づいてあげること。
そして執着している自分を責めないこと。
そんなあなた自身を、少しずつ大切にしていけますように。