「否定されたくない」なぜ批判が怖いのか?その理由と、批判されても平気になるための考え方
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「誰かに否定されたらどうしよう」
「こんなこと言ったら、笑われるかな」
「SNSに投稿したけど、変に思われてないかな…」
そんなふうに、他人の目や言葉が気になって、息苦しく感じることはありませんか?
誰かに批判されるのが怖い──
それは、とても自然で、そして多くの人が抱える感情です。
…とはいえ、「自然だ」「多くの人が抱えている」と言われたところで、恐怖が消えるわけではありませんよね。
実は、その怖さの正体を少しずつひもといていくと、ほんの少し、自分の心が軽くなることもあります。
この記事では「否定されたくない」「批判が怖い」の根っこにあるもの、さらには「どう捉えてみたら心が軽くなるか」ということについてお話しできればと思います。
「批判が怖い」その背景
人は誰でも、批判されたり、否定された経験があると、心に痛みの記憶が残ります。
特に幼いころや、傷つきやすい時期に言われたひとことは、大人になっても心のどこかに残り続けます。
「どうしてそんなこと言うの?」
「また怒られるかもしれない」
「ちゃんとしなきゃ、受け入れてもらえない」
そうやって、本当の自分を少しずつ隠しながら、他人の顔色をうかがう癖がついていくのです。
誰にも批判されない生き方
- 「何なら批判されないだろう」
- 「どんな生き方ならいいんだろう」
そんなふうに思うことが、あるかもしれません。
でも実は、誰にも批判されない生き方はないのです。
たとえば…
- 一人暮らしをすれば「親のことは?」と言われ、実家にいれば「いつまで甘えてるの」と言われる。
- 結婚していれば「子どもは?」と聞かれ、独身でいれば「まだ一人なの?」と問われる。
- 必死に頑張れば「無理するな」と言われ、無理せず生きていれば「もっと頑張れよ」と言われる。
──そんなふうに、何をしても『誰か』が何かを言ってくるものです。
だからこそ、自分の生き方すべてに“正解”を求める必要はありません。
いえ…正確には、「すべての人が批判しない選択はない」と言った方が、いいかもしれません。
批判されると怖くなったり不安になったりしますが、「批判された=間違っている」ということは、決してありません。
「批判した人」と「あなた」が大切にしているもの、生き方や価値観が『違う』というだけ。
だから本来、
あなたの何かを否定したり批判したりする権利は、相手にないのです。
批判してくる人の心理とは?
「批判されたとしても、あなたは悪くない」とお伝えしました。
では、なぜ「批判する人」がいるのでしょうか…。そこには、いくつかの背景があります。
たとえば…
・自分の価値観を絶対だと思っている
→「こうあるべき」に縛られている人ほど、違う生き方を許せなくなります。
・自分の不安や不満を投影している
→「自分は我慢しているのに、あなたは楽そうに見える」そんな思いから、攻撃的になることもあります。
・自分の正しさを証明したい
→他人を下げることで、無意識に「自分の方が正しい」と思いたい気持ち。
これらはほんの一例ですが、批判はその人の「内側」にある不安や欠乏感の表れであることが多いもの。
そう考えると、「私が悪いんだ」とすべてを自分のせいにする必要はないことが、少し見えてくるかもしれませんね。
批判されたとき心を守るためのコツ
……とはいえ、批判の言葉に傷ついてしまうのは当然のこと。
そんなときは、次のような方法で、少しでも心を守ってみてください。
一歩引いて、「これは誰の問題?」と問いかける
→「この人の不安が話しているだけ」「この人はそう思うんだな」と捉えることで、距離を取れます。
相手があなたの理想の人物ではない場合は…
「私とこの人の価値観は違う。だから、否定されただけ。でも、この人と同じになりたくないから、私は私のやりたい方を選ぶ」「批判を受け入れなくていい。だって、こんなふうになりたくないし」と思ってみるのもオススメです。
自分の中の“安心できる声”を用意しておく
→「それでも私は、私の気持ちを大切にする」「大丈夫」と自分で自分を守る言葉を持つ。
「自分でいい」「自分を大切にしていい」「批判する人はどこにでもいる。だからこそ、どうせなら、自分の好きな方を選ぶ」
…そんなふうに、自分を守る『言葉』をメモしておくと、ふとしたときに心を落ち着かせることができます。
すべての人に好かれなくていい、と割り切る
→完璧な人などいない。あんなにかっこいい芸能人、優しくて素敵なアーティストでさえ、みんなに好かれているわけじゃない。
……そんなふうに、「自分の理想の人でさえ、万人に受け入れられているわけじゃない」と思ってみると、
「じゃあ、自分が誰かに何かを言われても仕方ないのかもしれない」と、少し肩の力が抜けることがあります。
あなたの本音は、守られるべきもの
他人の意見に振り回されて、自分の気持ちを押し込めてしまう。
そんな日々は、少しずつ心を疲れさせていきます。
「どうせ言っても否定される」
「嫌われるくらいなら、本音は言わない」
そうやって閉じ込めてきた想いこそ、本当は一番大切な“あなたらしさ”です。
たとえ批判されても、あなたの気持ちは、あなたが大事にしていいものです。
もし怖くて言えないときは…
まずは、自分の中で本音を認めるだけでも、立派な一歩です。
「私はこう思ってる」
「本当はこうしたい」
その気持ちに寄り添うことが、自分を生きるための土台になります。
誰かに否定されたとき、自分がすべて間違っていたような気持ちになることがあります。
でも、たとえ誰かに何を言われても、あなたの存在の価値は、揺るがないものです。
あなたの気持ち、選んだ道、今の姿。
どれも、間違いなんかじゃありません。
心が揺れるときこそ、
「私は私のままで、大丈夫」と何度でも自分に伝えてあげてくださいね。