「なんであんなこと言っちゃったんだろう」——過去の後悔が頭から離れないあなたへ
こんにちは。
心理カウンセラーのPocheです。
「あの時、どうしてあんなことを言ってしまったんだろう」
「私がもっと気をつけていれば…」
ふとした瞬間に思い出しては胸が苦しくなり、寝る前にその場面が浮かんで眠れなくなる…。
そのたびに「私ってダメだな」と、自分を責めてしまう…。
そんなふうに、何度も何度も、過去の出来事が頭の中をよぎることはありませんか?
もし、そんな経験があなたにもあるのなら、どうかこの場で少しだけ、その気持ちを休ませてあげてください。
なぜ、あの言葉が何度も頭に浮かぶのか
過去の記憶を繰り返し思い出してしまうのは、それだけあなたが真剣に生きてきた証でもあります。
人との関係を大切にしてきたからこそ、相手の反応が気になったり、ちょっとした言葉のやりとりが心に残ってしまうんです。
「私のせいで空気が悪くなったかも…」
「嫌われてしまったかもしれない…」
そんなふうに、自分を責める思考は、感受性が豊かな人や、幼いころから周囲に気を遣ってきた人ほど抱えやすい傾向があります。
だからときに、「本当は自分のせいではないこと」でさえ、「自分のせい」と思い込んでしまうこともあります。
でも、それは「弱いから」でも「気にしすぎだから」でもありません。
むしろ、あなたの優しさや頑張りがそうさせているのです。
自責のループから抜け出すには
「もう考えたくない」と思っても、心は勝手にその記憶を引っ張り出してきます。
それを無理に追い払おうとすればするほど、かえって頭の中は“ぐるぐる”してしまいます。
そんなときは、「あの時の私は、あの時なりに精一杯だった」と、そっと自分に言ってあげてみてください。
「あんなことを言った私はダメ」ではなく、
「あんなことを言ってしまったのは、きっと何か理由があったんだ」と、少しだけ見方を変えてみるのです。
思い出すたびに自分を責めるのではなく、
「よく頑張ってきたね」「今までたくさん我慢してきたんだね」と、自分に優しい声をかける時間を作ってあげてください。
そうすることで、心は少しずつ落ち着き、自己否定のループから抜け出すきっかけになります。
一人で抱え込まないことの大切さ
自分の中だけでぐるぐる考え続けると、視野はどうしても狭くなってしまいます。
でも、誰かに話を聞いてもらうと、「それってあなたのせいじゃないかもしれないよ」と、そっと違う角度から光を当ててもらえることがあります。
自分の心を整理するためには、安心できる「外の視点」がとても大切です。
もちろん、すぐに誰かに話せなくても大丈夫。
まずはノートに書いてみたり、心の中で「本当はこう思ってたんだよね」と声に出してみたり、できることから始めてみましょう。
紙に書き出すことで「第三者的な視点」から、物事を見る効果があります。
何度も思い出してしまう出来事には、それだけ「あなたの心にとって大切な意味」があります。
それを消そうとするのではなく、「感じていいものなんだ」と認めてあげることが、心を癒す第一歩です。
どうか、自分にやさしくしてあげてくださいね。
あなたの過去の記憶も、自責の気持ちも、そのすべてが「大切に生きてきた証」なのです。