「何も変わらない気がする」そんな日々を過ごしているあなたへ ── 心の奥で起きている小さな変化について
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
今日は、
「毎日がなんとなく過ぎていく」
「頑張っているつもりなのに、何も変わらない気がする…」
…そんなふうに焦りや不安を感じているあなたに向けて、お話をしていきたいと思います。
「何かを変えたい」けど…
やりたいことがあるわけでもない。
かといって、今が満たされているとも言い切れない。
日々の繰り返しの中で、ふと「このままでいいのかな」と立ち止まる瞬間。
そんなときにも、SNSでは誰かの活躍や、楽しそうな毎日が流れてきます。
そんな姿を見るたびに、「私は何も変わっていない気がする」「何年経っても、同じことで悩んでばかり…」と、焦りや虚しさが心に忍び寄ってくることもあるかもしれません。
相談事例:「頑張ってるのに、何も変わらない気がする」
Bさん(40代・女性)は、毎日を一生懸命生きていました。
家族のこと、仕事のこと、自分の体調のこと。
日々のタスクをこなしながら、「これでいいのかな」と感じていたそうです。
「何か目に見える成果があるわけじゃないし、
自分の中が成長しているようにも思えない。
周りはどんどん変化してるのに、私だけ止まっている気がして…」
そんなふうに話してくれたBさんは、自分の気持ちを話すこと自体にもどこか戸惑いがありました。
その根底には、「これまで他者から否定されたこと」「それくらいで」「努力が足りない」と指摘され続けた過去がありました。
でもカウンセリングの中で、少しずつ自分の気持ちを話していくうちに、「否定しない人もいる」という安心感を得ることができるようになりました。
その中でBさんは、あることに気づきました。
それは——
“表には出ていなくても、心の奥ではちゃんと変化が起きている”ということです。
「見えない変化」は、静かに育っている
たとえば、
・少しずつ、自分の気持ちに気づけるようになってきた
・前ほど、同じことで落ち込まなくなった
・疲れたときに、少し休もうと思えるようになった
これらは一見、とても小さな変化に思えるかもしれません。
でもそれは、「自分との関係」が少しずつ変わってきている証拠。良い変化の一つなんです。
Bさんも、何度かの対話を重ねる中で、
「昔よりも、“今は疲れてるから無理しないでおこう”と思える瞬間が増えました。そういえば、前は休日に何もやる気が起きずスマホをずっとみていましたが、最近はちょっと出かけようかなと思えることもあります。これは良い変化だったんですね。」と、ふとしたときに話してくれました。
成果が見えないときほど、自分を責めやすい
がんばっているのに、結果が見えない。
前に進んでいる感じがしない。
そんなとき、人は「努力が足りないのかな」と自分を責めてしまいやすくなります。
でも実は、変化は、目に見えないところからゆっくり始まっていることが多いんです。
土の中で、根を伸ばしている種のように。
水の温度が、じわじわと変わっていくように。
そんなふうにあなたの中でも「気づかないうちに育っているもの」は、意外とたくさんあるのかもしれません。
毎日が同じように見えても、
何も変わらないように感じる日が続いても、
あなたの中では、何かが少しずつ変わり始めているのかもしれません。
「このままでいいのかな」と感じることも、「自分を見つめ直したい」と思う気持ちも、すべて大きな変化の前ぶれのようなもの。
こんなふうに悩んだり、今こうしてこの記事を読んでくれていること。
それも、もう“変化のはじまり”なのかもしれません。
一人で抱えている気持ちがあるなら、言葉にしてみてください。
気持ちを言葉にするだけでも、自分の中で動いているものに気づけることがあります。
カウンセリングは、そんな「言葉にならない気持ち」にも、ゆっくりと耳を傾ける場所です。
「これって相談になるのかな」と迷うことでも、どうぞそのまま話してみてくださいね。
変化を感じられないときこそ、あなたの中で何かが動いている証かもしれません。
何も変わらないように見える毎日も、少しずつ、あなたの内側で育っているものがあります。
焦らなくて大丈夫です。
今のあなたに必要な変化は、ちゃんと“間に合うタイミング”で訪れてくれるはずだから。
あなたのペースで、あなたらしく。
心の奥にある、小さな変化を大切にしながら、今日という日を過ごしてみてくださいね。