「みんな成長してるのに、私だけ…」周りと比べて焦るときに伝えたいこと
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
今日は、「周りはどんどん変化しているのに、自分だけ何も変われていない気がする」
——そんな焦りや不安を感じているあなたに向けて、お話をしていきたいと思います。
SNSや身近な人の変化が、まぶしく見えるとき
転職、昇進、結婚、出産、新しい挑戦…
SNSを開けば誰かの「報告」や「お知らせ」がたくさん目に入ってきます。
友人や知人の近況に触れるたび、「すごいな」「おめでとう」と思う一方で、心のどこかでチクリと痛むような、ざわつくような気持ちになることはありませんか?
「気づけば、同じ場所にずっといる気がする」
「私は、何にも変われていないような気がする」
「心から喜べないなんて、私はひどい人?」
そんなふうに感じて、自分を責めてしまう方も少なくありません。
焦る気持ちの奥にある、本当の願い
カウンセリングに来られたAさん(30代・女性)は、こう話してくれました。
「周りはどんどん前に進んでるのに、私は相変わらずです。
変わりたいと思ってるのに、行動に移せなくて…正直、焦ってばかりです」
でも、丁寧に気持ちを聞いていくと、Aさんは日々小さな努力を積み重ねていた方でした。日々の生活の中で、自分なりに考えたり、本を読んだり、気持ちと向き合っていたり。
「目に見える変化はないけれど、心の中ではちゃんと動いていたんですね」
そうお伝えすると、Aさんは少し涙ぐみながら、「そう言ってもらえるの、初めてかもしれません」と笑ってくれました。
目に見えるものだけが、「行動」とは限りません。
心の中での変化や、「変わりたい」という思いもまた、1つの行動です。
たくさん悩んだ後、心や体がドッと疲れたような経験はありませんか?
それは「悩む」ということが、行動の1つだから。頭や心、体力を使うからこそ、疲れるのです。
「悩むだけで何も前に進めていない」と焦りを感じた時には、「悩むのだって立派な行動だ」と思い出してみてくださいね。
悩めるあなたは、頑張っている人。この記事を読んでくれている、それも1つの「立派な行動」です。
変化のスピードは、人それぞれ
「今のままじゃダメな気がする」
「変わりたいのに、どうして私は動けないんだろう」
そんなふうに感じるとき、私たちはつい“結果”だけを見て比べてしまいがちです。
でも、変化には「見える変化」と「見えない変化」があります。
たとえば、
誰かの成功やステップアップは、目に見えやすい変化。
一方で、自分の気持ちに向き合ったり、過去の経験を振り返って考えたりすることも、立派な“変化の途中”です。
表面には見えにくいけれど、そういう心の動きがあってこそ、やがて本当に望んでいた変化につながることもあるのです。
焦っているときほど、深呼吸して「自分のペース」に戻る
「変わらなきゃ」と思えば思うほど、今の自分を否定してしまいやすくなります。
でも、成長はいつも直線ではなくて、ときに止まったり、遠回りしたりしながら、少しずつ進んでいくものです。
焦る気持ちは、「私もこうなりたい」という小さな願いのあらわれ。
だからこそ、その気持ちを責めるのではなく、「私は本当はどうなりたいんだろう?」と、そっと問いかけてみてくださいね。
最後に
「周りは変わっているのに、自分だけ取り残されている気がする」
そんなふうに感じたときは、どうか思い出してみてください。
あなたにも、あなたのペースがあること。
見えないところで、心がちゃんと動いていること。
今はまだ芽が出ていないだけで、きっと根っこは育っていること。
そしてもし、「誰かに聞いてほしいな」と感じたときは、安心して気持ちを整理できる場所が、ここにもあることを思い出してみてくださいね。
焦らなくて大丈夫。
あなたは、あなたの歩幅で進んでいけますからね。