「また気にしすぎたかな…」気になってしまうのは「繊細だから」だけじゃない
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「相手の言動がどうしても引っかかってしまう…」
「自分だけが気にしすぎている気がして、落ち込んでしまう…」
そんなふうに感じることはありますか?
人のちょっとした一言が、ずっと頭から離れなかったり。
「どうしてあんな言い方をされたんだろう」と、何度も思い出してはモヤモヤしてしまったり。
そしてそのたびに——
「こんなことで気にしてるなんて、心が狭いのかな」
「もっとスルーできる人になりたいのに…」
そんなふうに、自分を責めてしまうこともあるかもしれませんね。
気にしすぎてしまうのは悪いこと?
たとえば、こんなふうに感じたことはありませんか?
・何気ない一言が胸に刺さって、ずっと引きずってしまう
・相手に悪気がないとわかっていても、なぜかイライラや不安が残ってしまう
・「もう気にしない!」と頭で思っても、心がついてこない
そんなとき、多くの方が「自分が悪い」と思いがちです。
まず初めにお伝えしておきたいのは、「気にしすぎてしまう」ことは何も悪くないということです。
気になるには、ちゃんと理由があるんです。
それは、あなたの心が「何か大事なものが傷ついた」と感じているから。
つまりその違和感は、あなた自身の大切な価値観や感性に触れたからこそ、反応しているのかもしれません。
大切な何かが、ほんの少しでも脅かされたとき、心はそれをちゃんと教えてくれます。
それが“気になる”という形で現れるんです。
「気になる」という感覚は、あなたの心を守るためのセンサーのようなもの。
もしかしたら、あなたを傷つける人に近づきすぎないように、心が小さくブレーキをかけてくれているのかもしれません。
気になってしまうのは「繊細だから」だけじゃない?
「繊細すぎるんじゃない?」
「真面目すぎるからだよ」
「気にしすぎると疲れるよ」
誰かにそう言われて、「やっぱり自分の感じ方はおかしいのかな」と落ち込んでしまった経験はありませんか?
たしかに、感受性が豊かな方ほど、小さな違和感にも気づきやすい傾向はあります。
でも、それだけでは説明がつかないこともあるんです。
たとえば——
過去に誰かから否定された経験があったり、自分の気持ちを伝えるのが難しい環境で育ってきた方にとっては、
一見「些細なこと」に見える出来事でも、心が強く反応することがあります。
それは、あなたにとって「些細」ではなく、「大きな意味を持つこと」だったから。
「また気にしすぎたかな…」と感じるその気持ちは、決して勝手に生まれたものではなく、今のあなたの心が真剣に感じている、大切な反応なんです。
モヤモヤは「心のセンサー」
誰かの言葉や態度に、ふっとモヤっとする。
それは、「あなたが悪いから」ではなく、あなたの心が“これはちょっと違うかも”と教えてくれている合図かもしれません。
モヤモヤするのは、
「私はもっと丁寧に扱われたかった」
「大切にされたいと思っている」
「こういう関係のほうが心地いい」——そんな、あなた自身の望みに気づくきっかけになることもあります。
つまり、モヤモヤはあなたの心があなたを守ろうとしている大切なセンサー。
それを感じ取れるのは、あなたが自分を大切にしようとしている証です。
相談事例:モヤモヤを言葉にできなかったSさんの話
Sさん(30代・女性)は、いつも相手に合わせてしまう癖がありました。
人の言動に違和感を覚えても、「私が気にしすぎてるだけ」と思い込み、自分の気持ちを押し込めてしまう日々。
気づけば、疲れやストレスが溜まっていき、「人と会うことそのものがしんどくなってきた」と話してくれました。
カウンセリングでは、「どんなときにモヤモヤしたのか?」を一緒に言葉にしていきました。
「ちゃんとお礼がほしかった」
「軽く扱われたように感じた」
「大事にされてない気がした」
そんなふうに、自分の本当の気持ちをひとつひとつ丁寧に言葉にしていくうちに、Sさんは少しずつ「私は気にしていいんだ」と思えるようになっていきました。
今では、「モヤモヤって、私が私を守るためのサインなんですね」と、柔らかな笑顔で話してくださっています。
気になることがあったときは、「私は今、こんなふうに感じてるんだな」と、まずはその気持ちに寄り添ってあげてください。
そして、その違和感の裏側にある「本当の気持ち」にも目を向けてみてくださいね。
「モヤっとする」のは、心がちゃんと動いている証です。
あなたの心が、何に心地よさを感じ、何に傷ついたのかを知らせてくれているんです。
どうかその感受性ややさしさを、責めないであげてください。
それは、あなたの大切な一部です。