「どうせ私は…」「私には無理…」自分を信じられないのはなぜ? 過去の親子関係の影響
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「もっと自分を信じたい」
「でも、どうせ私なんて…」
そんなふうに感じてしまうことはありませんか?
本当は頑張っているのに、「自分はまだまだ足りない」「どうせ失敗する」と思ってしまったり…。
挑戦したい気持ちがあっても、「私には無理」と諦めてしまったり…。
そんなふうに「自分を信じることができない」のは、もしかすると過去の経験が影響しているのかもしれません。
今回は、「自分を信じられない理由」を過去の親子関係から紐解き、少しずつ自己信頼を取り戻すためのヒントをお届けします。
幼い頃の経験が「自信のなさ」につながることも
たとえば、30代の女性・Aさんも、ずっと「自分なんて…」と思い続けていました。。
「人前で意見を言うのが怖いんです。どうせ私なんて間違ってるし、バカにされるだけだって思ってしまうんです。」
Aさんは、いつも周りの顔色をうかがいながら行動していました。
間違えることが怖くて、いつも「正解」を探し、人に合わせることが当たり前になっていたのです。
カウンセリングで話を聞いていくうちに、Aさんの中には「幼い頃の記憶」が強く残っていることがわかりました。
「小さい頃、親に『そんなこともできないの?』『しっかりしなさい!』ってよく言われていました。テストでいい点を取ると褒められるけど、少しでも間違えると『何でこんなミスをしたの?』って責められる感じで…。」
Aさんは、子どもの頃から「完璧でなければ愛されない」と感じていたのです。
もちろん、親も悪気があったわけではないでしょう。Aさんを思うからこそ、「もっと頑張れるはず」と期待をかけていたのかもしれません。Aさん自身、親を嫌いではありませんし、「親を悪く言うつもりはない」と語っていました。
でも、ここで大切なのは 「誰が悪いか」ではなく、「今のあなたにどんな影響を与えているのか」 を知ることです。
実は、幼い頃のこうした経験が積み重なると、「できて当たり前」「失敗はダメ」という価値観が無意識に染みついてしまいます。
その結果、大人になってからも「私はまだまだ足りない」「完璧じゃない私は価値がない」と、自分に厳しくなってしまうのです。
「できたこと」に目を向けることから始めよう
Aさんは、「私、意外とできてることもあるのかもしれない」と少しずつ思えるようになりました。
そこで、カウンセリングでは「できたこと」に目を向ける練習をしました。
最初は、「私、何もできていません…」と戸惑っていたAさん。
でも、次のように小さな「できたこと」を書き出していくうちに、少しずつ「私は意外と頑張っているのかもしれない」と思えるようになりました。
(例)
・「今日は職場で、上司に自分の意見を伝えられた」
・「仕事のミスをしたけど、落ち込みすぎずに対処できた」
・「友達から『いつも話を聞いてくれてありがとう』と言われた」
「どうせ私なんて…」と思ってしまうあなたへ
もしかすると、あなたも「自分なんて…」と感じることがあるかもしれません。
でも、それは あなたが本当にダメなわけではなく、過去の経験がそう思わせているだけなのです。
だからこそ、今のあなたが「できたこと」に目を向けるだけでも、少しずつ気持ちは変わっていきます。
過去のせいでこうなった…だから手遅れだ…ということではありません。
過去の影響でこうなったと気づけた今から、「じゃあどうしていくか?」を考えていけます。
もし、「どうしても自分を信じられない」「一歩踏み出すのが怖い」と感じたら、 今はそれでも大丈夫。
焦らなくていいんです。一緒に、少しずつ考えていきましょう。
あなたが、「私は大丈夫」と思える日がくるように。心が少しでも軽くなるお手伝いができれば嬉しいです。
あなたは、あなたのままで大丈夫です。