「もっと自分を大切に」「自分に優しく」と言われても…何をどうすればいいの?
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「もっと自分を大切にしてね」
「無理しないで、自分を優先していいんだよ」
そんな言葉をかけられても、「どうすればいいのかわからない…」と感じたことはありませんか?
✔ そもそも「自分を大切にする」ってどういうこと?
✔ どうしても、相手を優先してしまう…
✔ 「いい人」をやめたら、人間関係が壊れそうで怖い
頭ではわかっていても、実際に行動に移すのは難しいですよね。
でも、もしかすると今のあなたに必要なのは、「もっと頑張ること」ではなく「少しずつ受け止めていくこと」かもしれません。
「もっと自分を大切にして」と言われても、ピンとこない理由
「自分を大切にして」と言われたとき、どう感じますか?
もしも次のように感じるのなら、これまでずっと「人のために頑張ること」を大事にしてきたのかもしれません。
✔ どうすれば「自分を大切にする」ことになるのかわからない
✔ 自分を優先すると、ワガママだと思われそうで怖い
✔ 周りを優先しすぎて、「私の気持ちって何だっけ?」となる
もちろん、「人のために頑張ること」は素晴らしいことですし、それ自体が悪いわけではありません。
でも、それが続くと、「私は本当はどうしたいんだろう?」と、自分の気持ちがわからなくなってしまうことがあります。
あなたが今、この記事を読んでくれているということは、「人のため」を大事にしながらも「自分の気持ち」も大切にするタイミングなのかもしれませんね。
📩実際の相談事例
「誰かのために頑張るのが当たり前になっていて…。
『もっと自信を持ったら?』『もっと自分を大切にしなよ』と周囲から言われても、ピンとこなかったんです。
むしろ、何言ってるの?ちゃんとしなきゃ、もっと頑張らなきゃと思っていました。
でも、気づいたら、何をするのもおっくうになっていて…。こんなことで休むなんて、ただの甘えですよね…」
Hさん(30代・女性)は、職場やプライベートで「頼られること」が多い方でした。
そんな生活を続けているうちに、Hさんは気づかないうちに疲れ切ってしまい、仕事を休む日が続いているのだと言います。
カウンセリングで、「Hさんは、ずっと周りのために頑張ってきたんですね」と伝えると、Hさんは驚いたような顔をしました。
なぜそう感じたのか丁寧に伝えていくうちに、Hさんは「自分が頑張っていたなんて、考えたこともなかったです。でも、言われてみれば…確かに、ずっと無理していたかもしれません。だから今、その疲れが出ていると思っていいのですね…」と、少し安心した様子でした。
その後Hさんは、「少しずつ、自分にも優しくしていいんだ」と思えるように。
次に挙げるのは、カウンセリング後にHさんから届いた感謝のメールです。
「まだ『自分を大切にする』って何なのかわからない部分もあるけど、Pocheさんに教えてもらったことを思い出しながら、『ちょっと休もう』とか『これは断ってもいいかな』と意識しています。そのおかげで、人にイライラすることも減ったり、好きなことを楽しむ時間にも罪悪感を持たなくなってきました。」
「いい人をやめる」と、人間関係は壊れる?
✔ 断ったら、相手に嫌われるのでは?
✔ 自分の気持ちを優先したら、冷たいと思われる?
✔ 今まで通り頑張っていたほうが、うまくいくのでは?
……こんな不安を感じるのは、なぜなのでしょう?
「もっと自分を大切にしていい」と言われても、「いい人」をやめることが怖いと感じる人もいるかもしれませんね。
特に、「人との関係を大切にしたい」「周りから認められたい」という思いが強い人ほど、こうした不安を感じやすい傾向があります。
幼いころから「いい子でいること」を求められたり、「人に迷惑をかけてはいけない」と教えられてきた人は、自分の気持ちよりも、他人の期待を優先するクセがついていることが多いのかもしれません。
…でも、本当に「いい人」をやめたら、人間関係が壊れてしまうのでしょうか?
答えは「NO」です。
いい人をやめても、悪い人になるわけではありません。
本当にあなたを大切に思っている人なら、少し距離を取ったからといって、急に態度を変えたりしないものです。
もし「いい人」をやめて壊れてしまう人間関係なら、それはあなたのせいではなく、あなたのおかげで成り立っていただけの関係だったということです。
「もっと自分を大切にしたい」と思ったら
もし今、「私って、どうすれば自分を大切にできるの?」と迷っているなら、無理に何かを変えようとしなくても大丈夫。
まずは、「私って、頑張りすぎていないかな?」と考えてみることから始めてもいいのかもしれませんね。
「もっと自分を大切にする」のは、1つずつ積み重ねていけば、決して難しいことではありません。
焦らなくても大丈夫。少しずつ、あなたのペースで大切にしていけますように。