他人の感情に振り回されてしまうあなたへ:他人の機嫌に影響されない心の持ち方

こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。

 

✅ 他人がイライラしていると、自分まで落ち着かなくなる
✅ 機嫌が悪い人がいると、「自分のせいかも?」と不安になる
✅ 近くに怒っている人がいると、心がざわついてしまう

こんなふうに、「周りの感情に振り回されてしまう」と感じることはありませんか?

今日は、「他人の感情に振り回される理由」や「少しずつ楽になるための考え方」について、一緒に考えていきましょう。

 

「感情に振り回されること」は、悪いことではない

「他人の感情に振り回されてしまう」というと、「もっと鈍感にならなきゃ」「気にしすぎるのをやめなきゃ」と思ってしまうかもしれません。

実際、そのような本が書店に並んでいたり、そのような内容がSNSで発信されていることもあります。

 

でも、そもそも 他人の感情に敏感であること自体は、決して悪いことではないのです。それはあなたに 「相手の気持ちに寄り添う力がある」ということ でもあるからです。

だから、「もっと鈍感にならなきゃ」と思う必要はありません。むしろ、 その優しさを「自分のために使う方法」を知ることが大切 なのです。

 

なぜ、他人の感情に振り回されてしまうのか?

「他人の感情に影響を受ける人」と「受けない人」の違いは、単に「気にしすぎ」だからではありません。

人が他人の感情に振り回されてしまう理由には、次のようなものがあります。

 

① 過去の経験の影響

「人の機嫌をうかがうクセがついてしまった」という人は、過去の環境が影響していることがあります。

ここでは、そのことが分かる2つの相談事例をご紹介します。

 

子どもの頃、親の機嫌がコロコロ変わっていた

「私の母は、機嫌がいいときは優しいのに、ちょっとしたことで急に怒ることがありました。だから、いつも母の顔色をうかがっていました。機嫌が悪いときに話しかけると八つ当たりされるので…。大人になった今も、職場や友人のちょっとした態度に敏感に反応してしまいます。『怒ってる?』『私、何かした?』と不安になり、気疲れしてしまうんです。」

「怒らせたら大変」と思いながら育ってきた

「子どもの頃、父が怒るとものすごく怖くて、一度怒らせたら長時間怒鳴られることもありました。だから、できるだけ父の機嫌を損ねないように細心の注意を払って過ごしていました。今でも、職場や人間関係で『この人を怒らせたら大変なことになるかも』と無意識に思ってしまい、必要以上に気を遣ってしまいます。」

 

家庭や学校で「相手の気持ちを考えて行動しなさい」と言われてきた

「小さい頃から『人に迷惑をかけてはいけません』『相手の気持ちを考えなさい』と繰り返し言われてきました。もちろん、相手を思いやることは大切だと思います。でも、そのせいか、私は常に『相手がどう思うか』ばかり考えるようになってしまいました。何かを頼まれると断れなかったり、場の空気を読んで無理をしてしまったり…。」

 

人は、過去の経験をもとに「こうすれば安全」「こうすれば傷つかない」という学習をします。

特に、幼い頃に親や周囲の人の機嫌を取らなければならなかった場合、「相手の感情を察し、怒らせないこと」が生きていく上で必要なスキル。

これは、脳が「自分を守るため」に身につけた自然な反応ですから、大人になっても無意識に「怒らせてはいけない」と感じるのは当然のことなのです。

決して弱さや気にしすぎではなく、「過去の経験から身についた大切な習慣」だったのだと、まずは認めてあげてくださいね。

 

② 「自分のせいかも?」と思いやすい

「相手の機嫌は自分のせいではない」と頭ではわかっていても、過去に「自分がもっと気をつけていれば、怒られなかったかもしれない」と感じる経験があると、つい「自分が悪かったのかも」と考えてしまいやすくなります。

次に挙げる相談事例のように、真面目で責任感の強い人ほど物事を自分のせいにしてしまう傾向があります。

 

「私は昔から、相手の機嫌を良くするのが自分の役割だと思っていました。家庭でも学校でも、空気を読んで立ち回ることが当たり前で、特に不機嫌な人がいると『どうにかして機嫌を直さなきゃ』と焦ってしまいます。

「職場で、上司や同僚の機嫌が悪そうだと、つい『私が何かした?』と不安になってしまいます。頭では『関係ないかもしれない』と思うのに、どうしてもモヤモヤしてしまって…。過去に、『お前のせいで雰囲気が悪くなった』と言われたことがあり、それ以来、人の機嫌に敏感になってしまいました。些細な表情や言葉尻が気になって、仕事が手につかなくなることもあります。」

上記の相談者の場合は、「自分がもっと気をつけていれば、怒られなかったかもしれない」という経験があったことに焦点を当てました。

小さい頃から「相手の気分を害さないように」と気を遣いながら育ってきたことで、無意識のうちに「誰かの機嫌は自分がコントロールすべきもの」と感じるようになっていたのです。

 

相手の感情にはその人の性格や考え方、そのときの状況が大きく影響します。

この相談者のように、「あなたの行動だけが原因ではない」のです。すべてを背負い込もうとせず、「相手の問題かもしれない」と、少し距離を取って考えてみることも必要です。

「私のせいじゃないかも?」と少しずつ意識してみてくださいね。

 

あなたは、そのままで大丈夫

相手の機嫌が悪いと、「私のせいかも?」と考えてしまうことは、決しておかしなことではありません。

でも、あなたがどれだけ気を配っても、相手が機嫌よくいるかどうかは 相手次第

「私のせいじゃないかもしれない」
「私が何かしたとしても、機嫌が悪くならなかったとは限らない」

そう考えられるだけでも、自分を責めすぎずにすみます。

 

相手の感情に振り回されるのは、それだけあなたが 繊細で優しい人 だから。これはあなたの悪いどころか、人として「いいところ」「素敵なところ」でもあります。

だからこそ、これからは その優しさを、自分にも向けてあげてくださいね。

あなたが、少しでも気持ちを楽に過ごせますように。

【その気持ち、抱え込まなくて大丈夫です】

「ずっと誰にも言えなかった気持ち、抱え続けていませんか?」
「こんなことで相談してもいいのかな…」そんなふうに思う必要はありません。
あなたの気持ちを、誰にもジャッジされずに安心して話せる場所をご用意しています。
ひとりで考え続けるより、誰かと一緒に整理することで、もっと楽に前を向けることがあります。

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Posted by poche