他人優先・他人軸で動いてしまうあなたへ 〜あなたが潰れてしまわないために
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日は、自分より相手のことを優先してしまうあなたに向けてお話ししていきます。
自分より他人のことを優先してヘトヘトになったり、他人軸で動いてしまうことに悩んでいるあなたに、今よりちょっぴり楽になるためのヒントをお届けできればと思います。
相手優先がダメ「ではない」
これから相手のことを優先しすぎないための方法についてお伝えしていきますが、相手のことを優先するのはダメだ!ということではないのですよ。
相手を優先すること、助けたいと思うこと、力になりたいと思えるのは、とても素敵なこと。
それはあなたの良さです。
これまであなたが相手を優先して行動してきたのなら、それはそれで素晴らしいことなのです。
今回のブログを読んで納得できることもあれば、モヤモヤすることもあるかもしれません。
納得できたなら試してみることで何か変わるかもしれませんし、反対にモヤモヤするのなら「なぜモヤモヤしているのか」について考えてみてもらえればと思います。モヤモヤは、自分の本音を知るきっかけのひとつですから。
たとえば、子どもの頃からずっと家族のため、親のために頑張ってきた人ほど、「相手のことを優先しなくていい」と言われるとモヤモヤします。
今まで自分がやってきたことが否定されたように感じて、生き方を指摘されたような気がして、イラッとくることもあります。
「相手のことを優先するのが、ダメなことなの?」という疑問や怒りが出ることもありますが、冒頭でもお話ししたように相手のことを優先するのはダメなことではありません。
だから、あなたが今の毎日にストレスを感じていないのなら、疲れすぎていないのなら、このまま相手を優先し続けても全く問題ないのです。
あなたに救われた人もたくさんいるはずです。
ここから先のブログを読んでほしいのは、相手優先で生きることに疲れてしまったあなた。
そろそろ自分のために生きていきたい、私だって大切にされたい、もっと楽に過ごしたいと願っているあなたです。
……とはいえ「相手優先で生きることをやめる!」とあまりに強く決意してしまうと、これまであなたが頑張ってきたことを否定されたようで苦しくなることがあります。
だからまずは「今まで相手優先で誰かのために頑張ってきた自分」を認めてあげてくださいね。
あなたは、もう十分誰かのために頑張ってきたし、あなたが思っているよりもたくさんの人を手助けしてきたはずです。
「今までの私、よく頑張ったなぁ」と自分を一旦認めてから、「相手優先の考え方をゆるめる方法」にすすんでいきましょうね。
相手優先は「あなたが元気」であってこそ
今もしあなたが相手のことを優先することに疲れてしまっているなら…
我慢ばかりでストレスが溜まっているのなら…
それは「今まで頑張りすぎた」のかもしれません。
相手のために行動できるのは素敵なことですが、相手のために頑張りすぎてしまうと自分が苦しくなってしまうのです。
時間ギリギリの時には焦ったりイライラしやすかったり、疲れている時には心に余裕がなくなったりした経験はありませんか?
実は、誰かに優しくするのには「ちから」を使います。
だから体と心の両方が元気ではない時には、誰かを助ける余裕がなくなってしまったり、相手を助けた結果自分がヘトヘトになってしまうことがあるんです。
…とお話しすると「どれくらいなら大丈夫なのかがよくわからない」とおっしゃる方もいます。
たしかに、よくわからないですよね。
でもこの感覚はとても健全なものですから、安心してくださいね。
食べられる量が一人一人違うように、体力が一人一人違うように、「どれくらいなら大丈夫なのか」も人によって違います。
だから「1日1回までなら他人優先でも大丈夫!」というような明確な基準はないのですが、自分の心の状態を注意深く観察することで自分なりのボーダーラインを見つけることができますよ。
大丈夫のボーダーラインはどこ?
たとえば誰かの力になってあげたい!と思って、相談に乗ってあげたとき。
相談を聞いてあげた後に良い気分になったのか、それともなんだか苦しくなったのかを振り返ってみてください。
「聞いてあげてよかったなぁ」と良い気分になれたのなら、それは「大丈夫」のライン。
でもその人と別れた後も相談内容について考え込んでいたり、聞いた内容を思い出して苦しくなるようなら「頑張りすぎ」のサインです。相手との距離が近すぎます。
「誰かを助けたい」と思えるあなただからこそ、「頑張りすぎ」のサインに気づいたら自分をケアする時間を設けるようにしましょう。
あなたが倒れてしまったら、それこそ「誰かを助けたい」は叶わなくなってしまいますから。
愚痴を聞かない日があっていいし、相談に乗れないことがあっていいし、その人を助けられない日があってもいいのです。
まずはあなたの心と体を回復させましょう。
誰かを助けてあげるのと同じくらい、自分を助けてあげることも必要です。
他人は助けてあげるのに、自分が辛い時に助けてあげないだなんて、そんなことを続けていたらあなたの心も体も持ちません。
罪悪感で苦しくなるなら…
ですが中には、誰かを助けることをセーブして、自分をケアすることに罪悪感を感じる人もいるのではと思います。
「助けなきゃ」という責任感、「助けてあげたい」という優しさが強いほど、自分を優先することにブレーキがかかりやすいのです。
だからこそ自分を優先することに罪悪感が出てしまう時には、次のように考えてみてくださいね。
「誰かを助けたい。だからこそ、無理しないでおく。無理して倒れてしまったら、それこそ助けられなくなってしまうから。」と。
せっかく素敵な心を持っているのですから、助けられない自分を責めるのではなくて、今の自分の気持ちや行動を肯定してみてほしいなと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。