「困っている人が放っておけない」あなたへ
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日は、反響の大きかったツイート「困っている人が放っておけない理由と対策」についてお話しします。
※このブログの内容は、音声配信サイト【>>voicy】でも聴くことができます。
困っているのは「相手」だけ?
困っている人に気が付けるのは、あなたの素敵なところです。
困っている人を放っておけないのも、あなたの優しさです。
でも、あなた自身はどうでしょうか?
あなたの心と体は元気ですか?
何かに困っていたり、イライラが抑えられなかったり、疲れていませんか?
子どもの頃、家族の機嫌や気分にアンテナを張っていた人ほど「困っている人」が気になってしまいます。なぜかそういう人が目に入ったり、困っていたり疲れていたりする様子に「気付いてしまう」ようになります。
子どもの頃から「親の機嫌」に神経を研ぎ澄ませてきたので、周囲の人が気付かないような些細な変化も、仕草や声のトーンから分かってしまうのです。
子どもの頃のあなたにとって、親の機嫌を察知して行動することは必須スキルでした。
怒られないため、喜んでもらうため、認めてもらうため、悲しませないため、平和に暮らすため…
色々な理由があったかもしれませんが、その家で少しでも平和に生きていくためには「親の機嫌を察知する」ことは必要不可欠だったはずです。
あなたが身に着けたスキルの熟練度は、親と過ごした年数と一致します。
実家で30年暮らしてきた人なら「人の機嫌を察知する歴30年」といったところ。
職業で例えるなら、もはや職人の領域です。
だから「困っている人を気にするな」というのが、そもそもとても難しいことなのです。
気づかないようにするのは難しいからこそ…
でも、大丈夫。安心してくださいね。
「気付かないようにする」のは難しいですが、「気付いた後どうするか」は自分で選んでいけます。
子どもの頃は困っている親を助けられるのも、家庭内のピリピリした空気を何とか出来るのも、あなたしかいなかったのかもしれません。
でも職場や学校、日常生活など、家庭から一歩外に出た時には、目の前で困っている「その人」を助けられる人はあなた以外にもちゃんといます。
子どもの頃に磨いたスキルの影響で、みんなが「10回のうち1回」しか気が付かないような出来事に、あなたは「10回のうち9回」気付けてしまうかもしれません。
その全てで「やらなきゃ」「助けなきゃ」と頑張っていたら、あなたが倒れてしまいます。誰かのためにあなたが倒れてしまっては、それこそ誰があなたを助けてくれるのでしょうか。
「気付いてしまう」あなただからこそ、「気付いた後にどうするか」を選んでいきましょう。
できる時だけで、十分です。
できない時、疲れている時、できるけどやりたくない時には、しなくても大丈夫ですよ。
困っている人を助けるのは、あなたに余裕がある時だけで十分。
誰かを助けられる時もあれば、助けられない時もあるでしょう。
でもこれは、冷たいことでも何でもありません。
お金や時間が有限なように、
心のゆとりや優しさも有限です。
心のゆとりや優しさには、体力や精神的な安定が欠かせません。
自分の心や体がヘトヘトの時に、心のゆとりや優しさがもてないのは自然なことです。
出来ない時、疲れている時、できるけどやりたくない時は、『困っている人を助けられなくてもいい』のですよ。
よくよく考えてみると、目の前のその人以上に『実はあなたの方が困っていたり疲れていたり』……ということもあるはずです。
……なのですが、「頭では理解できるけれど、いざ困っている人が目の前にいるとやらなやと思ってしまう」という人もいるのではと思います。
「頭では理解できるのに何故か出来ない」としても、自分を責めないでおきましょう。自分を責めることは、心と体に大きな負担をかけてしまいますから。
頭では理解できても「なぜか出来ないこと」「なぜかしてしまうこと」というのは、多くの場合『過去』が何かしらの形で影響を及ぼしています。
どのような影響があるのか知りたい……と思われる方は、過去ブログ「親子逆転」もしくは「なぜか生きづらい」に関する内容がお役に立てるかもしれません。
そのほか現在発売中の書籍「あなたはもう、自分のために生きていい」でも、過去があなたに及ぼす影響についてお話ししています。
ただし、「何でもかんでも過去を掘り起こすのが良い」ということはありません。
大切なのは『今のあなた』が、よりラクになれること。今よりも疲れを感じず、日々を過ごすことです。
だからこそ思い出すのも辛いくらいしんどい過去の場合には、無理に思い出さないことが良い事もあります。
どうしたらよいのか分からない、過去がどう影響を及ぼしているのかピンとこないという場合には、メールカウンセリングで一度ご相談ください。
カウンセリングで話すまででもないなぁ……という方は、現在発売中の書籍「あなたはもう、自分のために生きていい」のチャプタ―1がお役に立てるかもしれません。
※子どもの頃にあまりいい思い出がない……という方は、チャプター3からお読みいただくことをおすすめします。