本音を言うと涙が…!悲しくないのに涙が出る3つの理由と『泣かない方法』
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日の記事は『涙』についてのお話。
悲しい涙でも、嬉し涙でも、悔し涙でもない。
ただ「自分の本当の気持ち」を伝えたいだけなのに、涙が溢れてしまう。
本当は冷静に気持ちを伝えたいのに、涙が出てきて止まらない。
面接や面談、会議や話し合いの場面など「バッチリ決めたい!」という時に限って涙が出てしまう…と悩む人は少なくありません。
周りから「え、なんで泣いてるの?」「泣けばすむと思ってるの?」と白い目で見られて、辛い経験をした人も多いです。
…もしかすると、「自分がおかしいのではないか」「こんな自分嫌だ!」と思っている人もいるかもしれませんね。
違いますよ~
あなたは、全くおかしくありません。
本音を言うと涙が出るのには、ちゃんと理由があります。
だから、「大事な時に泣いちゃう自分」を責めないでくださいね。
この記事を読んだ後に、「あ、なるほど。だから涙が出ちゃったのね」と自分に寄り添ってあげてほしいなぁと思います。
それでは。
「泣きたくない時に、なぜか涙が出ちゃう…」と困っているあなたに向けて、記事を書き進めていきます。
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人間がもつ「3つの涙」
私たち人間が流す涙は、大きく分けて3種類あります。
1つめ。
目を保護する役割を担う『基礎分泌の涙』。まばたきをすることで、涙が一定の厚みで目の表面を覆い、目の乾燥を防いでくれます。
2つめ。
刺激を受けた時に出る『反射の涙』。瞬時に異物を洗い流し、刺激を和らげます。ゴミや煙が目に入ったり、玉ねぎを切った時に出る涙です。
3つめ。
感情の動きに合わせて出る『情動の涙』。感情が高まった時、涙腺が刺激されて涙が出ます。
悲しい時や嬉しい時は『水っぽくて甘い涙』が、怒っている時や悔しい時はナトリウムの量が増え『しょっぱい涙』が出やすいと言われています。
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本音を言うと涙がでる理由
本音を言う時に出る涙は、先ほどの3つめ『情動の涙』。
涙腺を刺激するのは『ストレス』です。
あなたの感情が大きく動いた時、脳はストレスを感じて涙を流します。
悲しみだけでなく、怒り、喜び、悔しさ、不安、緊張…すべての感情が脳にとってはストレスです。
1│感情を表に出す「戸惑い」
- 自分の本音は分かるけど、誰かに伝えるのが苦手
- 頭の中で色々考えるが、上手く口に出して伝えられない
- 自分から話すよりも、聞く方が得意
このようなタイプは、『感情を表に出す戸惑い』から涙が出ています。
本音を言うたび怒られたり、否定された経験があると、本音を言うことにブレーキをかけてしまうのです。
「本音を言うのは、悪いことだ」
「本音を言うと、嫌われる」
「本音を言うと、変な奴だと思われる」
…このような強い思い込みが、大きなストレスになっている可能性が高いです。
対処法は、本音を出す場所を増やすこと。
本音を伝える回数が増えれば増えるほど、本音を言うことに慣れて、「本音を伝えること」のストレスが小さくなっていきます。
信頼できる人に、少しずつ自分の本音を話してみるのも良いですね。
身近にそういう人がいない場合は、Twitterやブログで「自分の本音」を伝えてみるのもいいでしょう。
最初の頃は書くだけで泣けてくるかもしれませんが、だんだんと涙が出てくる回数が減ってきます。
涙が出た時には「ダメだ!」なんて思わずに、「よしよし、本音の練習、いいかんじ」と自分の心に寄り添ってあげてくださいね。
2│抑えていた感情が「溢れる」
- 自分の本音が分からない
- 誰かに合わせることが多い
- 「どうしたい?」と聞かれると、戸惑う
普段から誰かに合わせることが多く、空気を読みすぎて、自分の行動や考えを抑えこんでしまっていませんか?
何かを決める時、「自分がどうしたいか」より「みんなはどうしたいか」を優先していませんか?
このようなタイプは、『自分の本音そのもの』が大きなストレスになっています。
子どもの頃、親の言うことを聞かないと怒られたり、無視されたり、認められなかった…という方がとても多いです。
「本当は悲しいのに、笑顔でやり過ごす」
「本当は怒りたいのに、笑顔で耐える」
このように表情と気持ちがバラバラの状態に慣れてしまっていると、本音を言う=表情と気持ちが一致する状態にストレスを感じて涙が溢れてしまうのです。
対処法は、自分の本音を見つけること。
ひとりの時に「自分はどうしたいのか」「自分はどんな気持ちなのか」、ゆっくり向き合ってみて下さい。
本音のカギを握るのは『イライラ』『モヤモヤ』といった感情。
怒りは、悲しみや不安をカモフラージュする感情だからです。
例えば…
「あの人の言い方、何かイラッとしちゃう」と思ったとき。
「そんな風に思っちゃダメ!」「良いところを探そう!」などと気持ちをごまかさず、「あの人の言い方の、どこにイラッとしたんだろう」「なんでイラッとするんだろう」と自分に質問してみて下さい。
「お母さんの怒り方ソックリで嫌」とか「さりげなくマウントする感じが嫌」など、思いがけない本音が出てくるかもしれません。
『本音を出す練習』の時は、「どんな感情もOK!」と自分で自分を受け止めてあげてくださいね。
3│過去の経験からの「ブレーキ」
幼少期の親とのかかわりが、大人になった今も『本音にブレーキ』をかけることがあります。
大人の今になって思い返すと「たいしたことない」出来事が、『本音のブレーキ』になっているケースはとても多いです。
きっかけは、「なんでこんなことで…?」「たかがこんなことが…?」と思うような出来事かもしれません。
でもそれは、子どもの頃のあなたにとって『とても大きな出来事だった』のです。
本音を
言わない方がいい。
この言葉を思い浮かべた時、思い出す記憶はありますか?
その時に出てきた人、言葉、当時感じたこと…これらが『本音を話すこと』にブレーキをかけている可能性があります。
「そんな子供みたいなこと言わないの!」「お姉ちゃんでしょ!」のように、些細な一言がきっかけかもしれません。
自分の考えは
言わない方がいい。
この言葉を思い浮かべた時、思い出す記憶はありますか?
「変なの」「そんなんじゃ、やっていけないわよ」といった大切な人からの一言が、本音を話すことにブレーキをかけているかもしれません。
みんなに
合わせなきゃいけない。
この言葉を思い浮かべた時、思い出す記憶はありますか?
当時のあなたは「合わせたから、まるく収まった」「合わせたから、嫌われなかった」と、自分を納得させたかもしれません。
でも本当は、どうしたかったですか?
「皆がどう思うか」を考えなくてよかったら、あなたはどうしたかったですか?
あなただけが「合わせなきゃいけない」なんて、そんな不公平なことはないのですよ。
あなたが皆に合わせたように、皆があなたに合わせることがあっても良いのですから。
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>>他人軸で生きるのに疲れたあなたへ~自分軸強化法
過去の記憶が『本音の涙』に繋がっている場合は、まずは過去を整理していきましょう。
その場しのぎでポジティブになろうとしたり、テクニックで涙を抑え込もうとすると、見えないところでストレスが蓄積されてしまうからです。いつか心が壊れてしまいます。
ひとりで整理するのが難しい場合は、ご相談ください。
一緒に過去の記憶を整理して、本音のブレーキを外しましょう。
本音を言うことに不安を感じなくなるための、お手伝いをさせてください。
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本音がストレスの理由
カウンセリングの場で、涙を流される方はとても多いです。
悲しいわけでもなくて、嬉しいわけでもなくて、怒っているわけでもない。
自分の気持ちを話したり、過去の話を伝えているだけなのに、涙がポロポロと溢れてきてしまうのです。
「こんな自分が嫌なんです」
そうおっしゃる方も、多いです。
でも私は、そんなあなたが素敵だなと思います。
だって本音を言うのが怖くなってしまうくらい、言葉を選んで生きてきたのでしょう?
本音が分からなくなるくらい、誰よりも空気を読んで生きてきたのでしょう?
今まで「本音」を抑えてきたのだから、戸惑って当然。
戸惑いが大きければ、その分ストレスは大きくなりますから、涙が出るのは自然な事です。
「本音で話す時に泣きたくない」
「泣かずに伝えたい」
そう思ったときが、「本音を出していく」タイミングです。
大丈夫。
自転車と同じで、練習すれば慣れていきますから。
ゆっくり、でも少しずつ、本音を出してみてくださいね。
ひとりで不安だなぁという時は、いつでもご相談ください。一緒に前に進んで生きましょう。
Poche
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