【戻りたくなる罠】モラハラ相手・毒親と離れたあとの「空虚感」「罪悪感」
こんにちは。心理カウンセラーPocheです。
今日の記事は、モラハラパーソナリティ問題や親子問題で悩み『相手と距離を置いている』アナタに向けて書いています。
- モラハラパーソナリティの被害者で、一時的に別居している
- 毒親に悩み、一時的に距離を置いている
- 「その人」といることに精神的な苦痛を感じ、連絡を断っている
今あなたが、「その人」と距離を置くことに罪悪感を感じていないのなら、この先は読み進めなくて大丈夫です。
でももし今あなたが「その人」と距離を置くことに罪悪感を感じているのなら、この先を読み進めてみてほしいなと思います。
自由になったはずのあなたが、今感じている『罪悪感』『不安』には理由があるからです。
寂しさや不安、罪悪感に、あなたが押しつぶされてしまいませんように。
寂しさや不安を埋めるために「その人」の元に戻り、再び「あなたの心」を失いませんように。そう願いながら、今日の記事を書き進めていきます。
Sponsored Links
不安や罪悪感の正体とは
モラハラ相手や、毒親と離れた時。
それが一時的な別れであれ、完全な別れ(離婚・絶縁)であれ、ほとんどの人が苦しめられるのが『空虚感』と『罪悪感』です。
自由や解放感を味わった後、急にこのような感情に襲われる人もいれば、別れた直後からこのような感情に悩まされる人もいます。
どのタイミングで訪れるかは人それぞれですが、相手との関係が深ければ深いほど苦しみは大きなものとなります。
やっと逃げ出せたはずなのに…
やっと自由になったはずなのに…
やっと恐怖から解放されたはずなのに…
離れれば自由が待っていて、苦しみから解放され、自分らしく生きられると思っていたアナタは戸惑います。
解放感どころか、心にぽっかり穴が空いたような、なんともいえない不安に襲われてしまうからです。
まるで自分が、イケナイコトをしたかのような罪悪感さえ抱いてしまうかもしれません。
「逃げるべき理由」がちゃんとあったにもかかわらず、いざ逃げた後に「私はなんてことをしてしまったんだ…」「相手はどう思っているだろうか…」「人として、こんなことして良かったのか…」と自分を責めてしまうのです。
このようになっても、
焦らないでくださいね。
これまであなたは、「その人」との生活で疲弊しきっていました。
相手のご機嫌を損ねないことに全神経を費やし、対応を考え、相手が望むようなことを言い、行動してきたはずです。
あなたの心は日々、「その人」との問題でいっぱいいっぱい…ではなかったでしょうか?
「その人」と離れると、そうした問題がゴソッとなくなります。
今まであった問題がなくなったアナタの心の中には、ぽっかりと大きな空洞があいています。
いっときは「楽だなぁ」「悩みがないっていいなぁ」と感じられるかもしれません。
でも次第に、「心の空洞」に居心地の悪さを感じるようになります。
最初から感じていた居心地の悪さが、時間とともに少し薄れ、再び襲ってくることもあります。
いずれにせよ、大切なものを失ってしまったような「何とも言えない寂しさ」を感じる方が多いです。
「逃げたい」とあんなに願って、やっと叶ったはずなのに「今すぐ戻りたい」と思う事は珍しくありません。
この時に支えになってくれる人がいればいいのですが、そうでない場合は罪悪感や居心地の悪さがどんどん大きくなっていきます。
ポツンと一人、この世界に取り残されたような感じがして、何とも言えない不安や恐怖を感じるのです。
それだけではありません。
毎日悩むことに慣れていたアナタの心は「その人」と離れてもなお、悩み事を求めます。
悩んでいる状態が当たり前だったから、無意識に「悩もう」としてしまうのです。
それは、あなたにとって悩み事がない状態が「非日常」だったから。変化を嫌う脳は、あなたを日常に戻そうとします。
問題がなくなってぽっかり空いた穴に、「再び悩み事」を詰め込もうとするのです。
この時に、「その人」の元に戻ってしまう人もいます。
「その人」の元には戻らないけれど、「別の悩み事」を詰め込みながら生きていく人もいます。
これが、「その人」と離れ、「その人」との問題がいきなり取り除かれた場合に陥りやすい心理状態です。
「離れたら自由でHAPPYな毎日が待っている!」そう思って距離を置いた人ほど、現実とのギャップに戸惑いを感じます。
「自分の選択が間違っていたのでは…」と不安に思うかもしれません。
でも、大丈夫ですよ。
それが普通ですから。
罪悪感を感じるのは、「悪いことをしたから」ではありません。
これまで悩み事のある日々に慣れてしまっていたから、脳が戸惑っているだけです。
無性に寂しくなっても、「戻った方がいいのかな…」なんて思わないで。
寂しくなったのは、心の大部分を占めていた「その人との問題」がゴッソリ取り除かれたから。ぽっかり穴が空いた状態になって、「寂しさ」と勘違いしやすいだけです。
Sponsored Links
「その人」は変わる?
モラハラ相手や毒親から、あなたに連絡が来ることがあるかもしれません。
その時にいつもとは違う「やさしい言葉」をかけられたり、憔悴し弱りきった相手の一面を見ることもあるでしょう。
- 「あなたのためを思って言っている」
- 「やり直そう」
- 「悪い所があれば直すから」
- 「ごめんね、捨てないで」
- 「私には、あなたしかいない」
もしかするとあなたは、『その人が私のために変わってくれた』と思うかもしれません。
「今のこの人なら、やり直せるかもしれない」と希望を抱くかもしれません。
でも、
多くの場合は違います。
「その人」は、「あなたがどうすれば自分の言うことを聞くのか」を熟知しています。
そうやって「その人」は、今まであなたを苦しめてきたのではないでしょうか?
「その人」がそのような態度をとったのは、あなたをコントロールしようとしているから。
このことを忘れないでください。
私は、「人は変われる」と強く信じているカウンセラーの一人です。
でもそれは「その人が変わりたいと思えば」、の条件付き。
変わろうとしない人は、変わりません。
変わりたいと思わなければ、変わりません。
モラハラパーソナリティの相手や毒親は、『変わろうと思っていない』ケースが大半です。
あなたのために、変わろうとは思ってくれません。
「自分のこと」しか考えていない人たちなのですから…。
どうするかは、あなたの自由です。
だけど、相手を信じて再び苦しむ人をたくさん見てきたからこそ「頑張って今は耐えてほしい…」そう思ってしまいます。
「その人」の甘い言葉や優しい態度に、『惑わされないで欲しい』と切に願ってしまうのが本音です。
Sponsored Links
戻るのは簡単、再び逃げるのは困難
これまで長年一緒にいた人と離れるというのは、とても大きな決断です。
「大嫌いだ」「顔も見たくない」「憎い」と思っている相手でさえ、幸せだった時のことを思いだして「寂しいなぁ」と感じるかもしれません。
長年一緒に居れば、その人の「良いところ」が1つくらい思い出されてしまうでしょうから…。
孤独や寂しさ、不安や罪悪感から「その人」の元に戻ってしまう前に、誰かに相談してみて下さい。
戻るのは簡単です。
でも再び「その人」から離れるのは、とても難しくなります。
だからこそ、身近に相談できる人がいなければメールカウンセリングを利用してみて下さい。
これまで誰かに頼るのが苦手だった人は、『今こそ』頼るべきです。
今を乗り越えれば、なんとかなります。
Pocheメールカウンセリングでは、匿名性を保ったままあなたの気持ちを受け止めることができます。
私は、どんなことがあってもあなたを否定しません。
あなたが、あなたのために生きられるようになりますように。
心からそう願っています。
Poche
Sponsored Links