心の中でイライラ、頭の中で怒りが抑えられない 〜「いい人でいたい」あなたが、もうがまんしなくていい理由
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心理カウンセラーPocheです。
笑顔で「大丈夫」と答えながら、
心の中ではイライラが止まらない。
言い返すこともできず、ただその場をやり過ごした。
でも、帰り道に何度もあの言葉を思い出してしまう。
気づけば頭の中で相手を責めている自分がいる―
そんなふうに、表面では平静を保っているのに、内側では怒りが燃えているという経験。
あなたにもありませんか?
体の中は“怒り”でいっぱい!?
風邪でもないし、特にこれといった原因も見つからない。
なのに、なんとなく不調が続いている…。
もしかするとその症状の「原因」は、たまりにたまった“怒り”やストレスのサインかもしれません。
怒りや強いストレスを長く抱え続けていると、
自律神経のバランスが乱れやすくなり、交感神経が過剰に働いた状態になります。
これは、身体がずっと“戦う準備”をしているような緊張状態です。
その結果…
- 血圧や体温の上昇
- 呼吸が浅くなる
- 胃腸の働きの低下
- 筋肉の緊張(肩こり・頭痛)
- 声や言葉が出にくくなる
このような身体の反応として、怒りが現れることもあるのです。
怒りを外に出せない人ほど、
そのエネルギーは心の奥や体の中にしまいこまれ、症状という形であらわれることがあります。
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体が「怒ってるよ」とサインを出してくれているのかもしれません。
「怒りを我慢する=いい人」ではありません
怒りを抑えこむ人の多くは、
子どもの頃から「いい子」でいることに慣れていたり、
人間関係の中で「波風を立てないこと」を選んできた経験があります。
その背景には―
- 身近な人が怒りっぽくて、「自分はああなりたくない」と思っていた
- 「そんなことで怒るな」と怒られた経験がある
- 「怒るのは子どもっぽい」「我慢してこそ大人」という価値観が強かった
そんなふうに、怒り=悪いものという思い込みが、心のどこかに染みついている方も少なくありません。
そのため、怒りが「表に出ない(出せない)」まま、静かにあなたの中に蓄積していくことがあるのです。
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「怒りの奥にある気持ち」
本音を言えないまま我慢を重ねていくと、
「どうせわかってもらえない」
「言ってもムダ」
という思いが積み重なっていきます。
そして怒りは、やがて“あきらめ”や“無関心”というかたちをとるようになります。
すると、人とのつながり自体が、しんどく感じられるようになることもあるのです。
だからこそ、怒りを否定するのではなく、
「あのとき、本当はどう感じていたのか?」という自分の気持ちに、そっと耳を傾けてあげてください。
怒りの奥にあるのは、
「わかってほしかった」
「大事にされたかった」
そんな、あなたのまっすぐな願いかもしれません。
「ちゃんと怒る」ことは、あなたらしく生きる準備
怒りは、決して「悪い感情」ではありません。
そして、怒りを持ってしまうあなたが「間違っている」わけでもないのです。
怒りを認め、少しずつ言葉にできるようになると、人との関わり方や、自分を守る境界線が変わってきます。
「ここまではいいけど、これは嫌だ」
「私は今、こう感じている」
そうやって、自分の本音に触れられるようになると、あなたらしい関係が育っていくのです。
感情には順番があります。
怒りの奥にある「悲しみ」や「さびしさ」に少しずつ気づいていけたとき、自然と怒りを手放せる日が来るかもしれません。
怒りも、あなたの一部。
そしてそれは、あなたを守ってきた“やさしい強さ”です。
あなたが抱えた怒りが、
やがて「自分を大切にする力」へと変わっていきますように。
そして今日、ほんの少しでも、怒りを感じたあなた自身に優しくなれますように。