心を疲れさせる「完璧主義」の特徴3選:疲れやすい心をゆるめるために
Sponsored Links
こんにちは。
心理カウンセラーPocheです。
「もっとちゃんとやらなきゃ」
「完璧にできない自分なんてダメ」
―そんな思いに、心が締めつけられるような感覚を抱えながら、日々を過ごしていませんか?
完璧主義は、一見すると“向上心がある”とか“しっかりしている”というプラスの印象を持たれることもあります。
でもその裏で、誰にも見えないところで「自分を責め続けてしまう」ことがあるのです。
完璧主義がダメなのではありません。
完璧を目指してきたからこそ得られたもの、保てたものもあったはずです。
でも、もしあなたが「完璧主義な自分」に疲れてしまったなら…
この記事でご紹介する「心をゆるめていくヒント」があなたの心に届きますようにと願っています。
完璧主義の背景〜その特徴と原因
「完璧主義」と一口に言ってもいろいろなタイプがありますが、
今回は特に、『疲れ』に直結しやすい3つの特徴についてご紹介します。
特徴①:100点じゃないと意味がないと思ってしまう
- どれだけがんばっても、「まだ足りない」「もっとできたはず」と思ってしまう
- 80点でも十分すごいのに、心の中では「どうして100点じゃなかったんだろう」と責めてしまう
- 動きたくても動けない。「完璧にできる」自信がないと、行動に移せない
これらは、完璧主義の典型的なパターンのひとつです。
この思考が生まれる背景:
子どもの頃に「もっとできるでしょ」と言われ続けたり、がんばっても十分に褒められなかったり…。
そんな経験があると「100点=認められる」と信じてしまうことがあります。
達成感よりも反省点ばかりに目が向くことで、いつまでも心が満たされず、常に“追い立てられるような”感覚になることで疲れてしまいます。
☘️心をゆるめるヒント:
- 「がんばったことは、ちゃんと私が知ってる」
- 「足りなかったところより、“できたこと”を見てあげよう」
- 「完璧じゃなくても、大切な私に変わりはない」
- 「今日の私に、“よくやったね”って言ってあげよう」
こうした言葉を、自分にそっとかけてあげるだけで、心はほんの少しやわらかくなります。
声に出さなくても、心の中で唱えるだけでも十分効果がありますよ。
特徴②:「自分でやらなきゃ」と思ってしまう
- 頼ったら迷惑かもしれない
- 期待に応えられなかったらどうしよう
- 子どもの頃から自分でやってきたから、頼み方、お願いがよくわからない
このような思考から、全部をひとりで抱え込んでしまう傾向があります。
この思考が生まれる背景:
過去に助けを求めたときに「それくらい自分でやって」と否定されたり、自立を強く求められた経験があると、
人に頼ることに罪悪感を抱きやすくなります。
とはいえ、ひとりで完璧にこなすには限界があり、心も体も無理をし続けてしまいます。
「まだできる」「もう少し頑張れる」と無理をしてしまう傾向が強く、限界ギリギリになるまで休めなかったり、怒りや悲しみが爆発するということも…。
☘️心をゆるめるヒント:
「お願いしても大丈夫な相手」に、小さなことから頼んでみる練習を。
たとえば「その資料、少し見てもらってもいい?」など、“共有”の第一歩を踏み出してみましょう。
助けてもらった後に「〇〇さん、ありがとう」と伝えることで、相手との関係性もUPします。
※「ありがとう」には相手の心を満たす効果が。さらには名前を加えることで、「自分に対しての感謝」という特別感も高まります。
特徴③:「失敗=ダメな人」と思い込んでしまう
- たとえ小さなミスでも、「自分には才能がないんだ」「人としてダメなんだ」と極端に捉えてしまう
- 他人の失敗にはやさしくできるのに、自分にはとことん厳しい
(完璧主義が強い場合、他人にも厳しくなることもある) - 失敗が怖くて、挑戦することにブレーキがかかる
この思考が生まれる背景:
失敗したときに強く叱られたり、否定された経験があると、「失敗=価値がない」と感じやすくなります。
失敗への恐れが強く、常に緊張状態となり、心が休まる時間がなくなってしまいます。
また、完璧でなければ愛されないという誤解を抱いていることも…。
「誤解」というとなんだか「単なる思い込み」のように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
過去の家庭環境や、過去の辛い経験から生まれる思考であり、かなり根強いのです。
そのためまずは「失敗することへの恐怖」を取り除いていくことが必要です。
時間はかかりますが、「少しずつ恐怖は消していける」と信じ、焦らず、少しずつ思考を上書きしていきましょう。
☘️心をゆるめるヒント:
「失敗しても、人としての価値は変わらない」と紙に書いて、目につく場所に貼ってみてください。
これは甘やかしではなく、自分を回復させる“肯定のリマインダー”です。
最後に:完璧じゃなくても、大丈夫
完璧を目指すことは、決して悪いことではありません。
でも、それに心が疲れてしまっているなら、少しだけ歩みをゆるめてみませんか?
“100点じゃなくても、よくやったね”
“少し頼ってみても、大丈夫”
“失敗したって、それも大切な経験”
そんなやさしい言葉を、ぜひ自分自身に向けてみてください。
完璧じゃなくても、あなたには“まるごとの価値”があるのですから。
「それでもやっぱり…」と抵抗する心が出るのなら、「完璧主義」を作るに至った深い過去があるのかもしれません。
それは生い立ちかもしれないし、過去の出来事かもしれません。
ひとりで乗り越えることが難しいと感じた時は、いつでもPocheメールカウンセリングをご利用ください。
一緒にその原因や解決策を探していきましょう。